「ゑひもせず…」第4巻〔夜〕その1

その１（通算第４８章）


「どうでしたか、姫宮は」
「楽しかったですよ、いいとこじゃないですか」
「特に問題はありませんでしたか」
「心配することはないですよ、中学時代に培ったものがありますから」
「いや、その話も、少し聞いてたので」
「あれは学校に負けたんです。今更構うことじゃないですよ」
「そうですか、まあ一応気をつけてください」
「それはあいつに言っとくべきでしょ、初心者なんだし」
「彼は大丈夫だと思ってるんですが」
「甘いですよ、ああいう初心者のほうがよっぽど怖い」
「なぜです」
「悪いのにかかったとき、彼ほど純粋だと大変ですよ」
「それはないと思いますが」
「先輩なら、あいつの未来くらい、おおよそ分かるでしょうに」
「そんな超能力、あるわけないですよ」
「にしても、彼がこれから色々知れば、きっと都内に飛び出しますよ」
「どうですかね、まあ都内だからって危ないとも限らないし」
「都内が危ないのは、先輩はご存知ないですか？」

間。

「知らないと言えば嘘になりますが」
「県内の環境がまだまだ生ぬるいことを考えれば、尚更ですよ」
「あれでも、出てた頃は頑張ったつもりなんですけどねぇ」
「今の県内渉外ができたのは、先輩の尽力によるものでしたよね」
「意外と、事前に結構勉強してるんですね」
「見た目で判断しないでください」
「それは失礼しました」

間。

「そういえば、麻衣ちゃんと色々話したらしいですね」
「素敵な彼女さんですね」
「いや、あの、うん、どうも」

間。

「あ、そういえば……」

「ゑひもせず…」人物・設定概略

こんばんは、ドクター三上です。

今日は、人物その他の設定の概略です。
次回以降、本編に入ります。


川島和喜：県立垣宮高校１年、生徒会庶務。
　　　　　渉外の個人への還元、という重要なポイントをつく。
　　　　　独創的でマイペース、ややクール。貴明とはそりが合わない。

柳瀬貴明：県立垣宮高校１年、生徒会庶務。
　　　　　和喜とはそりが合わない。悠子の幼馴染み。
　　　　　一応主人公のはずだったが、ここまで目立った出番なし。第４章では……？

藤田康弘：加須高校１年、生徒会渉外部門。
　　　　　高橋美保と合わせてバカップル。ボケに対しボケる担当。

花崎太郎：加須高校１年、生徒会渉外部門。
　　　　　主として康弘・美保のツッコミ担当。

黛まどか：姫宮高校１年、生徒会渉外担当。
　　　　　典型的なお嬢様。まだまだ謎は多い。

小川愛佳：国立南栗橋大学附属高校１年、生徒会渉外局員。
　　　　　おとなしく、友達の館林悠子とは対照的。

館林悠子：国立南栗橋大学附属高校１年、生徒会渉外局員。
　　　　　社交的で、友達の小川愛佳とは対照的。貴明の幼馴染み。

高橋美保：加須高校１年、生徒会渉外部門。
　　　　　藤田康弘と合わせてバカップル。ボケ担当。

江川俊樹：県立垣宮高校２年、６月から生徒会副会長。
　　　　　次期会長候補だが、１学期いっぱいで学校を去る予定。
　　　　　基本的にはまじめで、太田沙希の彼氏（だった？）。

太田沙希：国立南栗橋大学附属高校２年、生徒会渉外局長。
　　　　　少しおちゃめで、江川俊樹の彼女（だった？）。

藤岡太郎：加須高校２年、生徒会渉外部門長。
　　　　　優しい性格のせいか、どこへ行っても相談役。

板倉京子：姫宮高校２年、生徒会渉外担当長。
　　　　　お嬢様とは言いがたい、明るく社交的な性格。

近藤麻衣：県立垣宮女子高校２年。
　　　　　岡部裕孝の幼馴染みにして彼女。

岡部裕孝：県立垣宮高校３年、生徒会庶務。
　　　　　渉外のスペシャリストで、度々未来を予知している（？）。
　　　　　近藤麻衣の幼馴染みにして彼氏。


かきみや：県立垣宮高校のこと。男子校。

ミクツキ：国立南栗橋大学附属高校のこと。（一応）共学校。

かぞこー：加須高校のこと。共学校。

ひめみや：姫宮高校のこと。女子校。

かきじょ：県立垣宮女子高校のこと。女子校。


ではでは。

更新再開？のお知らせ

突然の更新で申し訳ありません。
ドクター三上です。

突然更新したくなって、
最初から読み直して、
続きをちょっと書いて、
とりあえず更新しました。

まったり、週１～３くらいのペースで更新していけたらと思っています。

一応、ゑひもせずも、第４巻までは書き上げてあります。
（何度もチェックし直してるため、第５巻以降は手つかずですが…）

ぼちぼちのっけていきますので、
４年前から読んでいらっしゃる皆様も、
たまたま見つけちゃった皆様も、
楽しんでいただけたらなぁと思います。

次回は登場人物のおさらいです。
第１～３巻で出てきた設定を大まかに解説します。
詳しく知りたい方は、第１巻から読んでください（笑）

それでは、よろしくお願い致します。