みかこクリニックの施術メニューに新たに加わる
フォトナ『フラクショナルレーザー』について詳しくご紹介していきます。
前回の記事でも書きましたが、前の勤務先でで使用していたフラクショナルCO2レーザー『アンコア』は、その名の通り、「CO2レーザー」でした。
それに対して、フォトナのフラクショナルレーザーは『エルビウムヤグレーザー』です。
フォトナ SP Dynamis は、「エヌディーヤグレーザー(Nd:YAG)」と「エルビウムヤグレーザー(Er:YAG)」が搭載されているレーザー複合機なのですが、そのうちの「エルビウムヤグレーザー」をフラクショナル状に照射する治療が、今回新たに施術メニューに加わるフォトナ『フラクショナルレーザー』になります。
Er:YAGとNd:YAGについて、詳しくは⇒こちらです。
フォトナのエルビウムヤグレーザーのアクセサリーは多彩です。
みかこクリニックで既に使用しているのは『R11』と『PSO3X』です。
ここにフラクショナルレーザーの照射が可能となる『FSO1』が加わります。
これまで使用してきた「R11」と「PSO3X」のアクセサリーも極めて有用です。海外の先生方の症例を見ていると、この2つのハンドピースのいずれか1種類のみ、または2種類を駆使して、上眼瞼のタイトニングやシワの治療やニキビ跡などの改善に素晴らしい結果を出されています。ダウンタイムさえ覚悟すれば、これら2種類のハンドピースのみでも、若返り治療においては十分な結果が出すことができます。にもかかわらず、今回、フラクショナルレーザーの「FS01」を導入するのは、「ダウンタイムの軽減を図ること」に理由があります。
こちらがその『FSO1』です。
フォトナ本体に装着してみたところです。
アプリケーター『FSO1』を装着すると、エルビウムヤグレーザーがフラクショナル状に照射されます。
ここで、CO2レーザー『アンコア』との違いですが、アンコアはこのアプリケーターが丸ごとコンピューター制御されていました。ですので、照射の密度、大きさ、形、パワーが全てコンピューター制御で調整可能でした。これに対し、FSO1はコンピューター制御されていませんので、基本の照射密度は5%、照射のサイズは1つのアクセサリーに対してはワンサイズのみです(コンピューター制御されているバージョンも別のオプション品としてありますが、さらに高額、そして巨大なヘッドになってしまいます)。
アンコアでは、例えば顔面の瘢痕など、狭い範囲を狙って正確に照射したい場合、スポットのサイズ、形、照射密度がコンピュータ制御によって、正確に自在に設定できました。一方、FSO1ではそれらが全て手動になりますので、その点ではアンコアに劣ります。アンコアでは色素沈着が強く出るという問題を別にすれぼ、顔面の瘢痕治療においては、アンコアの優位性が高いと言えると思います。
フォトナに話を戻します。
フォトナ「フラクショナルレーザー」の施術では、このFSO1を装着し、フォトナ本体で、パルス幅、スタック数、熱エネルギー、深さ、パワーを施術者(私です)が設定します。そして、照射の重複度を手動でコントロールすることで、照射密度も調節していきます。アンコアが洗練されたオートマチックの高級セダンであるなら、フォトナのフラクショナルレーザーFSO1は操縦者の技術と経験が要求されるマニュアルのレーシングカーのようです。それゆえ、設定次第では、逆に照射のバリエーションが驚くほど豊富になります。
様々なカスタマイズを可能にしてくれるフォトナの設定。
そのパラメータを、次回以降さらに詳しく解説します。
(つづく)
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