GWの直前のこと、スタッフのひとりに、下眼瞼(目の下)の治療を行いました。
このスタッフは、下眼瞼の状態を改善する目的で、それまでの5か月間に、フォトナ『4Dアイリフト』を2回を行っていて、すでにかなりの効果が出ていました。そこで、『4Dアイリフト』の3回目を予定しようと話していたのですが、日々の忙しさでなかなかその予定をたてられず、延び延びになっていました。
下の写真は、フォトナ『4Dアイリフト』の治療開始前と5か月後(2回施術)の比較です。
明るさの条件が若干異なって恐縮ですが、目の下の状態の変化にご注目ください。
フォトナ『4Dアイリフト』の2回の施術によって、シワやタルミにはマイルドな改善が見られます。本人もその改善は自覚できるということでした。
ただ、凹みについては、「残っている凹みが気になって仕方ない」とのことでしたので、フォトナ『4Dアイリフト』の3回目の予定を変更して、注入系の治療に進むことにしました。フォトナはタイトニングの効果は大きいのですが、凹みを膨らませる効果まではありません。
そのような経緯で、GWの前にヒアルロン酸の注入を行うことになりました。
使用したヒアルロン酸は、『リデンシティⅡ』。
『リデンシティⅡ』は、世界的にも評価の高いスイスのTeoxane社のヒアルロン酸で、下眼瞼の注入専用に作られた製品です。美容成分が配合された同社独自の処方で、ヒアルロン酸の他に、8種類のアミノ酸、2種類のミネラル、1種類のビタミン、3種類の抗酸化物質が含まれています。「リデンシティⅡ」を注入することにより、ヒアルロン酸によるボリュームアップだけでなく、美容成分が下眼瞼組織の若返りも促進してくれます。
ふたたび、スタッフの写真をご紹介します。
注入前から注入9日後までの経過写真です。
注入は、カニューレを用いて行いました。カニューレの刺入部に局所麻酔を行った際、右側のみ内出血を起こしてしまいました。麻酔は刺入部のみ行うことで施術可能ですが、多少の違和感や痛みを感じることがあります。「痛みを絶対に感じたくない、痛みが怖い」との強い要望がありましたので、眼窩下神経のブロック注射麻酔も併用しました。本人によると、ブロック注射はほとんど痛くなかったそうです。ブロック注射で完全に知覚を無くしてから、骨膜上と眼輪筋の下の2層に注入しました。
以下は斜めからの写真です。
下の写真は、別のスタッフがスマホで撮影してくれたものです。
スタッフインスタにもあげてくれた施術風景と、ビフォーアフターです。
注入した翌日、施術を受けたスタッフから、「悩みが無くなってものすごく嬉しい!やりたい患者様はきっとたくさんいると思います!」という言葉を聞いて、今回の記事にすることにしました。
ちなみに、下眼瞼のヒアルロン酸注入は比較的手技が難しいだけでなく、適応を選ばないと高い満足度は得られません。それが、これまであまり積極的にお伝えしてこなかった理由でもあります。
ヒアルロン酸注入で満足いただける可能性が高い患者様は、眼窩脂肪の突出がほとんどないか極軽度の方で、陥凹も軽度の患者様のみだと思います。
また、ヒアルロン酸の注入で凹みが改善し、美容成分によって若干の小ジワも改善されると思いますが、皮膚のタルミなど皮膚が伸びていることで生じている問題は改善されません。その場合は、やはりフォトナ『4Dアイリフト』などの施術を併用して、皮膚そのもののタイトニング(引き締め)を図る必要があります。
『リデンシティⅡ』の適応があるかは、診察の際に慎重に検討させて頂きたいと思います。
まずは、カウンセリングにお越しください!
【ご予約/お問い合わせ】
みかこクリニック
0586-82-7744
思い立ったらお気軽にお問い合わせください。
当日のご予約も大歓迎です。
みかこクリニックは一宮駅東口から徒歩1分。
『リデンシティⅡ』の注入について
【施術の概要】
ヒアルロン酸(リデンシティⅡ)1本を、鈍針を用いて骨膜上と眼輪筋下に注入。
【リスク・副作用】
アレルギー反応、注入部位の赤み・内出血、腫れ、しこり、皮膚壊死・失明
【施術費用】
初診料:3,000円
ヒアルロン酸 『リデンシティⅡ』 6万円/1本
注入用カニューレ:1,000円
ブロック麻酔:5,000円