鉄不足の怖さを多くの方に知って欲しい! | Life can be beautiful. (みかこクリニック院長 高木美香子のブログ)

Life can be beautiful. (みかこクリニック院長 高木美香子のブログ)

愛知県一宮市の美容クリニック(形成外科/美容外科/美容皮膚科)
一宮駅東口から徒歩1分(一宮駅東口ビル5階)
名古屋駅・岐阜駅からも快速で約10分です
形成外科専門医の院長が、女医ならではの美容医療をお届けします
ホームページは t-mikako.com

 

先日、形成外科疾患の治療希望で形成外科外来を受診された女性の患者さんが来られました。

お話を伺うと、その形成外科疾患以外にも、精神症状や体の痛みなど、本当にさまざまな悩みを抱えていらっしゃることが分かりました。もちろん、形成外来では形成外科疾患の治療の選択肢を一通り説明し、応急的な処置も行いました。でも、その患者さんの本当に一番大きな問題はそこではなくて、明らかに「全身の不調」なのです。

 
形成外科疾患の説明も処置も済んだので、形成外科医の私がそれ以上立ち入ることではなかったのかもしれませんが、その患者さんの「全身の不調」のお話を聞いてしまった以上、どうしても黙っていられませんでした。
 
あくまでも私の診断ですが、その患者さんの出産から現在までのお話を総合すると、明らかに貧血、鉄不足、栄養不足による不調と思われました。婦人科的な問題も持っておられ、以前このブログでも記事にした「隠れ貧血」を通り越し、採血データに現れる形での貧血があり、内科のかかりつけ医から鉄剤も処方されているものの、それ以上に失う量が多過ぎて追いつかないようでした。
 
既に外来診察の予定時間は大幅に超過していましたが、かつてこのブログでもご紹介したことのある藤川先生の『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』を紹介したり、ブログなどによる情報収集の具体的な方法などもお伝えした上で、何よりまず、貧血の原因となる婦人科的な治療を行うことを強くお勧めしました。
 
 
以前の鉄不足の記事はコチラ
 
その患者さんのお子さんがまだ小さいことを聞いて、さらに話に熱が入ってしまいましたが、形成外科医がいくら栄養の話をしても、患者さんご本人は、「そんな相談をしに来た訳ではない」と思われていたかもしれません。ご自宅で私の話をふと思い出し、患者さん自ら情報収集に乗り出して、鉄不足による負のスパイラルから抜け出して下さることを願ってやみません。ただ、本当に不調な時は、情報収集する気力も判断力も無くしてしまうのです。その場合は、家族や親しい友人が具体的な行動を起こしてあげるしかありません。そのためにも、1人でも多くの人に鉄不足の怖さ、栄養の重要性を知って欲しいと思っています。