先週の土曜日5月12日(土)に、
アラガン社主催の『第3回乳房再建を考える会~東海エリア~』が
名古屋駅近くで開かれ、参加してきました。
今回は、岡山大学病院で乳房再建を行っておられる渡部聡子先生から『岡山大学病院での乳房再建について』という発表がありました。岡山大学では、全国に先駆けて、乳腺外科と形成外科が合同で『乳がん治療・乳房再建センター』を設立し、チーム医療で治療に取り組んでいます。渡部先生はそのセンターで乳房再建のチームリーダーとして、人工物や自家組織、脂肪注入など幅広い方法で乳房再建を行っていらっしゃいます。
渡部先生は乳房再建の実質的なスペシャリストというだけでなく、乳房再建の分野の中から様々な研究テーマを見つけられ、データの収集に学術的に分析を加え、常に学会で発表を行われています。乳房再建後の下着や乳房再建の整容的評価などについての渡部先生の発表は、この分野ではとてもよく知られています。
日々の業務をこなすだけで精一杯の私からすると、日々の忙しい日常診療と並行して、様々なデータを収集し、学会発表につなげておられる姿勢には、「尊敬」という言葉以外に出てきません。
二次会にて 渡部聡子先生を囲んで
渡部先生とはこれまでも乳房再建を行う女医さんたちの飲み会でご一緒したことがありましたが、じっくりとお話したのはこれが初めてでした。学会で発表されているお姿や、今回のような講演でお話されている姿から伝わるイメージは、いかにも頭のよい切れ者の女医さん(これはこれで真実)でしたが、二次会でお話してみて、とてもお話がしやすい気さくな先生だと分かりました。同じく乳房再建に取り組んでいれば、似たような苦労を抱えているわけで、共感する話がとても多くありました。
二次会は、このブログではおなじみの愛知県がんセンターの奥村先生や、愛知医大、藤田保健衛生大学の形成外科の先生、計6名で大いに盛り上がりました。同じ分野で奮闘する同性同士、放っておけば朝まで話が尽きそうにない雰囲気でしたが、渡部先生の帰りの新幹線の時間に合わせて、やむなくお開きになりました。
渡部先生のお話は、東海地区で乳房再建に取り組む我々にとって大いに刺激になりました。
また学会でお会いできるのが楽しみです!遠いところありがとうございました。