日本を出てバルセロナに来て早11年と4ヶ月。
今思えば半ば日本から逃げ出して来た自分。
昔の自分はいつも何かに怯えて生きていた。
自分が何者か分からなくていつも「私は誰?」って自分に問ていた気がする。
いつも他人の目を気にして怯えていたし、自分の未来が不安で怯えていた。
誰からも必要とされてない孤独も感じてた。
それでも「なんとかなる!」と心のどこかで小さく信じながら。
自分の地元が窮屈に感じ、東京の街もとても狭く感じた。
「日本語以外の言葉で日本の外の人たちとコミュニケーションを取りたい!」
「もっと自分の知見を広くしたい!」
という衝動が起きたのと同時に、たまたま目にしたFigaroという雑誌でアルゼンチン、ブエノスアイレスの写真がとても色鮮やかで私の心がときめいた。まるでアルゼンチンの空気に触れる様な感覚だったのを今でも覚えてる。
「ここに行きたい!」
「スペイン語やってみようかな。」
その頃の私の周りの環境もそれを手伝う様に、キューバ(スペイン語圏)に3年住んでいた人やアルゼンチン人の友達ができたり。それをきっかけにスペイン語を学び始める。
意味がちんぷんかんぷんなはずなんだけど、英語が苦手な私にとってとても楽しい言語に思えた。
スペイン語に触れ始め、海外で生活していた人の話を聞くことで
「海外で生活生活してみたい!」
と私の心の声、願望がでて来た。
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色々と考えた結果、私の渡航先はブエノスアイレスではなくスペイン、バルセロナに。
今思えば、一度も訪れたことの無いヨーロッパで一度も訪れたことのないバルセロナを選んだ私、直感だったんだと思う。
なぜか決めてから一度も不安になって迷うことはなかった。
ま、1年の留学のつもりで決めたからね。
もしもそれが定住すると考えていたら色々と考えちゃって動けなくなったり不安になったりしてたかもしれないけど。
友達も知り合いもいない土地でイチから始める生活。
そこには全く職歴、学歴、自分の説明書などのレッテルのない私が晒される。
本当に今ここにあるがままの自分が私っていうのを嫌でも見せられる。それと同時にとても楽な気持ちになった。
バルセロナの人達は人の目を気にするってことが無い。
その環境がとても楽で居心地が良い。
そしてバルセロナには地中海があって山もある。
私の地元鎌倉の様でとても落ち着く。
そんな絶好の環境のお陰で、生きている幸せを噛み締めながらゆっくり自分と向き合い始めた。
全身に自分の吸った空気が巡るのを感じられる感覚。
ここから私の「自分探しの旅」が始まる…
ここで何が言いたいかって、
もしも辛くて窮屈な思いをしているなら、
思い切って環境を変えちゃうのも良いってこと。
海外に行かないにしても住む街を変える、職場を変えるなど。
新しい土地、環境に行けばまっさらな自分になれる、まっさらな自分を見れる。
自分が全身で気持ちよく呼吸できる環境を選ぼう!
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自分の自己肯定感、無価値感を回復させるまでの軌跡を書いていこうと思います。
また次回に続きま〜す。