追記のご報告をさせていただきます。
10月6日(金)午前、お父さんは退院されました。
この日ご家族もお父さんもショウが庭先まで来たのを確認されました。
この時ショウはお父さんの近くには来ることなく、今は誰もお住みでないお隣のお家の辺りへと歩いて行ったそうです。
その日を最後に、ショウの姿は確認されることなく、11日(水)の発見に至ります。
恐らくショウは、そのあと蔵に移動し、永眠したものと推測されます。
このような足取りから、ご家族とお話を重ね、ショウの命日は『10月7日』と致しました。
坂上様よりお申し出を頂いた日、お父さんとお電話で流れをご説明し大まかなショウのお話をお聴きしたその翌日には、放っておいた傷が悪化し即入院となり、ショウがもっとも信頼をし、また私たちも一番頼りとなるお父さんが不在のなかでの取り組みとなりました。
お父さんの気配がない…
ショウは何か変化を悟ったと思います。
ショウはきっとお父さんの帰りを待っていたことと思います。
もうこの頃には、ショウの体力は限界であったのかも知れません。
お父さんが不在の間、私も訪問しているときも、ショウは庭先まで来ていました。
今思えば、お父さんの帰りを今日か今日かと待っていたのかもしれないとも思います。
お父さんが退院ご帰宅されたのは昼前のこと。
ショウはお父さんの声をきっと聞きつけたのでしょうね。
いつもの道をお家へと歩きお父さんの前から姿を消します…。
残る力を絞り、ショウはお父さんの前に現れたのだろうと思います。
ショウ、助けてあげられなくてごめん。
せめてショウの最期そばにいてあげられなくてごめん。
美味しいお肉をしっかりと食べさせてあげれなくてごめん。
身体の辛さを少しでもやわらげてあげられなくてごめん。
ごめんね、ショウ…
そんなショウに、お肉をご支援くださった方のお一人が、『墓前へお供えください』と、お花をお送りくださいました。
ご家族にお届けに上がるとちょうどお父さんが出てきてくださり、
『ショウの幸せを願いお肉をご支援くださった方のお一人が、お花を贈ってくださいましたので、どうぞショウの墓前にお供え下さい』
とお伝えするとお父さんは、目に涙を浮かべ、
『いやぁそれはそれは、ありがとうございます、ありがとうございます』
と頭を下げて繰り返し繰り返しお礼を申されておりました。
今ショウは、ノンブル、メイメイと一緒です。
これからも一緒です。
そしてノンブル、メイメイ、ショウは、千の風となって、ご家族をいつもそばで、見守っていてくれることと思います。
ご家族に、生前の三頭のお写真がないかをお尋ねしましたら、ノンブルのお写真を拝見することができました。
残念ながら、メイメイの写真はデジタルも一切ありません。
またショウの元気な時の姿は、写真として残っているそうなのですが、今お父さんのご友人に貸し出されており、すぐの返還が難しい状況です。
お話をお聞きすると、三頭ともとてもとてもよく似ており、ノンブルの青い首輪がなかったら、いったいどれが誰やらさっぱり分からないほど、よく似ていたそうです。
お父さんのご感想では、たぶんノンブルの兄弟の子供あたりにあたるんじゃないでしょうかね、そうメイメイとショウを見ておられました。
ショウの疥癬が回復したら、こんなノンブルの様子に戻っていたであろうと思います。
ショウ、ありがとう。
どうか安らかに。