母の死(4) | みかどクリニックのブログ 福岡市中央区大名

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【内科、漢方内科】

近年、なぜ日本人は安らかに死ねなくなったのであろうか?



日本人個々にその原因を求めるなら、死ぬ覚悟の欠如にある。

ただ仕事や生活に流されて生きている人が余りに多い。

確たる死生観をもっていない。


死ぬことを考えていない。死を前提に生きていない。

それ故、当事者も周りの家族もまた死を前にして右往左往する。

結果的に、医療に過剰に依存する。



「生き切った者にだけ 安らかな死がある」 



口晴哉の言葉である。この言葉は実に重い。

また、氏は死について以下のような言葉を残している。




「生の尊いのは 死の厳粛なためだ」



「生は いつも死によって輝く」



「死に怯える人がいる。 その人の生に 輝きなきためだ」



「生あるが故に 死あり

死あるが故に 生ある也

何れにせよ 自然の要求也

之に順応すべし 覚悟すべし

生死別ならずして一也」  





「最近、病院で亡くなったご遺体は重くて大変だ」

葬儀業者の言葉である。ここから観えてくるものは・・・ つづく