「琴南さぁん、お疲れ様。」
「あ、社さん、お疲れ様です。」
「仕事終わったの!このあとの予定は?」
「はい、終わったので主任に挨拶して帰ろうかと思ってます。」
「よかったぁ。じゃあ少し付き合ってくれないかな?」
「はい?」
「連たちの様子を見に行こうと思うんだけど、京子ちゃんが琴南さんがいると喜ぶんじゃないかと思って。京子ちゃんかセラピー受け出してからなかなか会えてないでしょ。どう?」
「はい、連れていってください。さすがに一人じゃ行けなくて…、あの子、大変な時ほど一人で抱え込むから心配してたんです。」
「よかったぁ。俺もなんとなく一人じゃ行きにくくてさ。お土産買っていこうか。」
「そうですね。生八ツ橋とかどうですか?」
「琴南さん、しぶいね。」
「あの子、京都出身ですから、宇治茶っあかもいいかもしれませんね?」
「なるほどね。じゃあ、そうしよう。さすが琴南さん、京子ちゃん思いだね?」
「そっ、そんなんじゃ繼…」
うっすらと頬を染める奏江を社は可愛いなと思いながら眺める。
「蓮のしょぼくれた顔もこんな機会でもなけりゃなかなか見られないしね。」

そうですねと笑顔を返す奏江を促して社は事務所前からタクシーに乗り込んだ。途中でデパートの名店街で生八ツ橋と宇治茶のてぃパックを買い、宝田邸へと向かう。本宅の玄関からではなく、ゲストハウス用の入り口から入る許可を貰っていたので直接ゲストハウスに向かった。インターホンを押すとセバスチャンが出迎えて、中へと促される。入り口からリビングへな廊下に進むと二人はキョーコの姿を見つけた。

「あ、京子ちゃんだ。」
「キョーコ。」

キョーコはまだ二人に気づかない。リビングへの扉に手をかけて入るのを躊躇っているようにみえた。奏江と社は不思議に思いお互いの顔を見合わせる。頭の上には大きなはてなマーク。もう一度キョーコに視線を移して声をかけようとした。

「キョ「京…」」

キョーコさ一瞬体を震わせて、かけていた手をリビングへの扉から離し、そのままよろよろと後ずさる。トンっと背中が廊下の壁に当たるとまるで体中の力が抜けて支えきれなくなたように壁にもたれたままずるずるとその場にへたりこんだ。

「京子ちゃん?」社は驚いて立ち尽くす。
「キョーコっ!」
奏えも一瞬状況が掴めなくて呆然としたがすぐに我に返り、目の前で崩れ落ちる親友に
駆け寄ってその体を抱き止めて支えた。

「キョーコっ!キョーコっ!」
キョーコは奏江の呼び掛けに反応しない。大きな目をもう無理というほど大きく見開いて、怯えた表情のまま固まっている。

「キョーコっ!しっかりしなさい、キョーコっ!聞こえてるの?キョーコっ!」

奏江は自分の腕の中で反応を示さない親友に焦りながら必死に名前を呼ぶ。しかし、キョーコの目は何も映してはいない。

「琴南さん、とりあえずおちついて。」
少し遅れて我に返った社に制され、奏江はハッとする。社は奏江に優しい絵がを向けると奏江の腕からキョーコを預かって横抱きにだきあげて立ち上がる。そこに廊下の騒ぎを聞き付けた蓮とローリーがリビングから顔を出した。

蓮は社がキョーコを横抱きにしている姿を見て一瞬で絶対零度の視線をつきさす。が、社は「緊急事態だ。」と今までみたこともない厳しい表情と聞いたこともね冷やかな言葉を投げ掛けて、蓮を一瞥するとローリーに軽く頭を下げてから廊下の階段を上がってキョーコをキョーコの部屋へ運ぶ。奏江も蓮を厳しい目で睨み付けた後らローリーに頭を下げて社に続いて階段を上がっていった。蓮は二人の想定外の行動に放心状態。立ち尽くして社達が向かった方を見ている。ローリーは両者を見比べて大きなため息をついて、連の肩をぽんと叩く。

「蓮、いくぞっ。」
「…」
「おい、蓮!」
「…っ、はい。」

ローリーに叱咤され、蓮は重い足をなんとか前に踏み出し始める。上階に向かう階段はひたすら長く永遠に続いていりのではないかと思えるほど蓮の心は沈み込んでいた。
『京子さんはさっきの俺と社長の話を聞いていたのだろうか。一体彼女に何が起こっているのたまろうか?』
疑問と不安で一気に捺し潰されそうになる。
つい先日、長いこと愛用していたガラケーがいきなり壊れて、色々と困る事数多。

その中で一等の悩み事は、楽しみに読ませていただいていたお話が読めない(T0T)

どなたか教えてください。

キョーコさんが尚くん、蓮さまと大学の同級生で、キョーコさんは尚くんと付き合ってたんですが、蓮さまを口説くお話。

キョーコさんは高校一年生、廉さまは三年生で確か生徒会長さま。体育倉庫で…

そんな内容の素敵なお話。続き読みたい!

解らなくなったから読めない(T-T)

だれか助けてぇっ!
sideキョ-コ

そこは森の奥にある瓦。夏の日差しにキラキラと輝きながら流れる川。その瓦にツイン手-ルの少女と金髪碧眼の少年がいる。
ツインテ-ルの少女はその瞳に涙をいっぱい浮かべて問いかける。
「コ-ン、妖精の国に帰っちゃうの?また逢える?」
「....もう逢えない。」
金髪碧眼の少年は俯いて小さく呟く。
「あっ!じゃ、じゃあ、お手紙書くっ!」
少女は必死にいい募る。
「住む世界が違うから、…きっと、俺のとこまで届かない...」少年は辛そうに目をそらしてまっすぐ少女を見ようとしない。
「そっ、そんなのやだ!せっかくお友だちになれたのに。コ-ン....いかないで」
少女は大粒の涙をポロポロ溢して泣きじゃくる。
瓦のし-んがフェイドアうとしてゆっくり意識が浮上する。あぁ、私はまた夢を見ていたんだ。「コ-ン」
その名前を口に乗せると意識が現実胃へと引き戻されていく。頬に冷たいものを感じてなんとなく弖を当てると濡れている。目を開けてぼんやりと滲む視界でそれが涙だと気づいた。
私、泣いてたんだ。
無意識に敦賀さんの温もりを探す。夢から覚めたとき、必ず敦賀さんがいてくれて、私を包んでくれる。その優しい腕で、安心できる香りで。そして、その言葉で。当たり前のようにそこにある温もり。それを無意識に求めてしまう。そして、異変に気づいた。

敦賀さんがいない。

「うそ....」

小さく声が漏れた。私は慌てて体をお越し、キョロキョロと部屋のなかを見回して、やはり敦賀さんがいないことを確認する。一気に不安が押し寄せる。
「敦賀さん?」
そう呼び掛けても返事がかえって来ることはない。
「敦賀さん、どこですか?」
いないとわかっていてもつい呼び掛けてしまう。信徒静まり帰った寝室。私は起き上がってないとガウンを羽織、水を飲むためにキッチンへ以降と部屋を出た。

廊下に出ると人の声が聞こえてきた。男性の話し声。ひとつは....社長?そしてもうひとつは....敦賀さんだ!!

私は敦賀さんの声がだとわかった瞬間嬉しくなって駆け出した。廊下を走って階段をかけ降り、リビングに向かう扉にむかった。扉の前で弾んでしまった呼吸を整えてそっと扉を開けようとしたとき二人の会話が耳に飛び込んできた。

「俺にはもう限界です、社長。」
「どうした、連。この前自分が彼女を支えるといったばかりじゃねえか。」
「それはそうなんですが、俺にはもう耐えられません。」
「ほぉ、そんなに早くけつわっていいのか?」
「そ、それは....でも、これ以上彼女を見ているのは辛すぎます。」
「まあ、無理強いをすることはできんがな。後悔しねえか?」
「はい。これ以上彼女と一緒にいると、俺がどうにかなってしまいそうです。」
「そうか、わかった。これからのことは考えよう。しかし、お前は弱いな。最上くんの強さの本の欠片でもいいからもらえればいいんだろうが....」
「....すいません」
「まぁ、仕方ねえさ。」

敦賀さん、私のことが迷惑だったんだ。優しい人だから直接私を拒絶することができなくて社長に相談してるんだ。私、そんなことに全然気づきもしないでどんどん敦賀さんに迷惑をかけていた。それどころかどんどん甘えてきっと追い詰めていたんだ。私は私のことだけでいっぱいいっぱいで、敦賀さんの大変さとか本音とかに全く気づけてなかった。私がそばにいると敦賀さんには負担にしかならないんだ.....

ツインテ-ルの少女が『お母さん』と読んだ細身の女性、『しょ-ちゃん』と呼んだ金髪の青年、『コ-ン』と呼んだ金髪碧眼の少年。みんな少女の前から去っていった。その少女はたぶん子供の頃の私。そして今、敦賀さんが私の前から立ち去ろうとしている。また、私が大事だと思う人が綿祖も背を向けようとしている。
いやだ、もうおいていかれるのはいやだ。敦賀さん、私をおいていかないで!

私はリビングへの扉のノブに弖をかけて扉を開こうとした。でも、体に力がうまく入らない。そして目の前が暗くなっていく。急激に司会が狭くなって、音あが遠退いていく。足に力が入らなくなってからだが崩れていこうとするのをどう頑張ってもささえることができなくなってくる。

ここで私の記憶は途絶えた。