世界遺産 マウントクック フッカーヴァレーを歩く | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年 1月 12日。

 

マウント・クック・ビレッジで朝を迎えました。

早起きして朝食をとって、歩く準備をして車に乗り込みます。

 

昨日は雨が強くてあきらめた 「フッカー・ヴァレー・トラック」 を歩きに来ました!

マウント・クック国立公園の中でも一番人気のコースです。

 

 


スタート地点には草原が広がっていて、早朝にはたくさんのうさぎの姿が!

あちこちで楽しげに跳ねまわっている姿を見られて、幸せな気持ちになりました。


昨日ほど雨は強く降っていないとはいえ、天気はまだ回復途中。

霧が湧いた朝の風景は神秘的ではありますが、憧れのマウント・クックの山々の姿はすっぽりと白い霧のなか。

 

 

コースタイムは 3時間。歩き終わる前に少しでも主峰アオラキ山の姿を拝めるのでしょうか。

 

 

さあ、氷河とつながるフッカー湖を目指して、歩き始めます。

まずは、ミューラー湖から流れてくるフッカー川を渡る吊り橋を渡ります。

 

 

 

 

今日のコース上には 3つのつり橋がかかっていて、これがひとつめの橋。

 

 

 

 

左側に見えているのは氷河の溶け水でできたミューラー湖。

そのままミューラー氷河につながっています。

 

 

 

いくつもの氷河に囲まれたフッカー・ヴァレーを歩くこのコースは、川や湖に沿って歩く水に溢れたコース。その後、2つ目の吊り橋を渡ります。


アオラキ山は霧で隠れてしまっていますが、雨あがりの山ならではの瑞々しい風景にたびたび足が止まる。雨上がりには雨上がりの良さがありますね。

 

 

 


 

 

そして、木道の敷かれた湿原を歩いた後はいよいよ、3つ目の橋を渡ります。 

 

 

 

 

ニュージーランドの手つかずの自然と、整備されて歩きやすい登山道。

もうひとつの天気とはいえ、早朝の山は人も少なくとても静かで貸切感があって、ものすごく清々しかったです。

 

 

ほどなく、フッカー湖に到着しました!

歩き始めからぴったり1時間半。ここがこのコースの折り返し地点です。

 

奥に見える氷の壁が、氷河の末端部分。氷河はここから11km に渡って続いており、氷の厚さは 150m(!)もあります。

 

 

 

フッカー氷河からそのままつながる湖には、氷河から崩れて漂ってきた大小の氷塊がいくつも浮かんでいました。


U が氷河の氷をどうにか手にすることに成功!

 

 


 

触ってみました、氷河の氷。いったいどのくらい前にできた氷なんだろう?

透明で密度が高い氷。なめらかでツヤツヤ。

 

しばらくフッカー湖のまわりを散歩してみたりしましたが、今日はクライストチャーチまでのロングドライブも待ってるし、そろそろ戻らなくては。

 

 

来た道を戻ります。今日は天気が回復に向かう予報。

だいぶ明るくなっては来ましたが、霧はまだまだ晴れません。

 

 

 

「アオラキはあの辺か?」

 

 

 

 

途中で寄り道した、小さな池。

川とつながっていない池なので、氷河の水ではなくて雨水でできたもの。

 

 

氷河のミルキーブルーではない透明な水って久々にみる気がしました。

 

 

 

ほんの少しずつ、晴れてくる空。霧の切れ間から少しずつ山も見えてきた感じ。

 

 

 

霧の隙間にほんの少し、山の姿が覗き見えたりとか。

 

 

プカキ湖の見える遠くの空は青く明るくなっていました。これから徐々にこちらも晴れてくるんだろうな。

 

 

 
 

復路ではかなり大勢の人とすれ違った登山道。いまフッカー湖を目指す彼らが戻ってくるころには、アオラキが顔を出したりするのでしょうか。

 

わたしたちには残念ながらそれを待つ時間がなかったけれど。

 

 

晴れていれば、こんな感じでアオラキがずーーっと正面に見えるコースだったのです。

 

 


トンガリロ山のときのナウルホエといい、今回は主峰がなかなか顔を見せてくれない歯がゆい登山でした。でも、歩けて良かった。


 

ホテルに戻って更衣室で着替え。

昨夜のうちに荷物をまとめ、朝のうちに車に積んであるので、あとは出発するだけです。

 

ニュージーランド最後のドライブに、いざ、出発します!