山旅 2017 - 横手山のきのこスープと、百名山 草津白根山 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

* たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2017年、7月。

火山活動の影響で有名な湯釜付近への立ち入りが禁止されていた草津白根山の規制が、6月15日に解除されました。

 

湯釜が見れるようになったら行きたいな・・・とずっと規制解除を待っていたので、さっそくスケジュールを調整し、計画をたて、行ってまいりました、白根山!

 

 

かなりの高さまでバスやロープウェイで上がっていける山なので(もちろん下から足で登っていくこともできますが)、せっかくなので、時刻表を調べまくって近くの横手山を経由していくことに。

 

ーーーーーーーーーー

 

出発は、前日の金曜、夜。

 

バスタ新宿から出発する夜行バスに乗車します。

今回利用したのは3列座席でひとりのスペースの少し広めな夜行バス。一番前の窓側が取れたのでだいぶ楽かなと思いましたが、やっぱり夜行バスはよく寝れなくてしんどい・・・

 

早朝、長野駅に到着したら、そこから長野電鉄の始発で湯田中へ。

 

 

 

 

7時半ごろ、湯田中着。ここからは 8時10分のバスの乗って、「のぞき」 まで。

前日の23時半ごろ新宿を発って、横手山に向かう 「のぞき」 に到着したのは、9時です。やっとここから、山旅の始まりです。

 

・・・とはいえ、山を歩いて登るのではなく、「スカイレーター」 と呼ばれるエスカレーターで斜面を登ります。

 

 

 

 

すごくノロいスピードで上がっていく、スカイレーター。登山の恰好でこれに乗っていると、なんだかすごくズルをしている気分になりますね。

 

 

 

スカイレーターの周りにはニッコウキスゲがたくさん咲いていました。

 

 

スカイレーターを下りたら、いよいよ山歩き!ではなく、

 

 

 

リフトに乗りかえて山頂まで~。横手山は登らずに行ける山!

 

 

 

到着したのは、横手山頂ヒュッテ。

 

このヒュッテでは手作りのパンを焼いていて、日本で一番高いところにある 「雲の上のパン屋さん」 として有名なのです。中に入るとさっそく焼きたてパンのいい香りがーー!

 

 

 

 

山の上にあるだけに、山型パンが人気。

パンは買って帰ることも、中で食べることもできます。ボルシチなどの食事メニューもあって、パンと一緒に食べられるパンセットが人気。

 

 


実は、横手山といえば大人気の名物があって、それを食べるために、ここまでやってきたのです。草津白根山だけならもっと簡単にアクセスできるのに、わざわざ長野駅を経由して横手山までやってきたその理由とは…

 

 

じゃじゃん、この、「きのこスープ」 です! 

 

 

クリームシチューの入ったカップにパンでふたをして、キノコのような形にして焼き上げた逸品。

温まる~ 美味しい~

ここまでわざわざ来てよかった、と思わせてくれる幸せな朝ごはん。

 

 

夜のうちに雨が降ったのでテラス席はちょっと寒そうだったけど、良い季節に来ればとても気持ちがいいんだろうな。このヒュッテには宿泊もできます。

 

 

 

横手山には山頂ヒュッテのほかに、日本唯一のクランペット専門店 「クランペットカフェ」 も。

 

クランペットはイギリスで食べられている、平たくてもちもちしたマフィンのようなもの。イギリスではスーパーで袋入りで気軽に売られていますが、日本ではあまり見ないクランペット。懐かしくてつい立ち寄りました。

 

 


でもお腹はいっぱいだったので、今回は、紅茶だけ。

でも居心地の良い、かわいいカフェでした。また来てみたいなぁ。

 

カフェオレ クランペットカフェ

http://shigakogen-crumpetcafe.com/

 

さてと、再びリフトにのって、横手山の反対側に降り、渋峠に出ます。ここはちょうど、群馬県と長野県の県境。ここから路線バスに乗って群馬県の草津へ!

 

 

 

 

渋峠から白根火山まで、約15分。

バスを降りて20分ほど階段を上れば、・・・そこはもう、湯釜です!

 

 


かつて噴火した火口に水色の水がたまった美しい観光名所である湯釜。

神秘的な水色は、強力な酸が解けているからだそうです。すごく綺麗だけど、超危険なものなのですね。

 

 

湯釜を堪能したあとは、草津白根山(本白根山)の山頂を目指します。

ただし実際の山頂は火山の影響で立ち入り禁止。登山道もないため、目指すのは 「登山道の最高地点」。

 

標高 2110mの逢ノ峰を越えて、中央火口へ。

中央火口の斜面にはなんだか赤いものがバラバラと点在していて・・・ よく見ると、コマクサでした!こんなにたくさんのコマクサを見たの、初めて!

 

 


高山植物の女王、コマクサ。花弁の形が変わっていて、馬の顔に似ていることから 「コマクサ」 と名が付きました。

 

 

そこからまた斜面を登っていくと、本白根山遊歩道の最高地点に出ます。

最高地点は 2,150m。ここで、横手山頂ヒュッテで買ってきたチョコチップパンを食べて小休止。

 

 

 

このあたりにもコマクサが群生していました。時期もよかったのかな?

 

 

休憩を終えたら、さきほどの中央火口を見下ろせる展望台を経由して、鏡池を目指しましょう!

 

 

 

 

こちらのルートは途中に一部木道があって、天空の道のようで楽しかった。

 

 

 

そして、水面に亀甲模様が浮かんで見えるという 「鏡池」 は登山道を外れてわざわざ見に行ってきましたが、実際には遊歩道から見下ろしたほうが亀甲模様が良く見えたようです。でも、この写真にもうっすら写っていますよ!

 


 

そんなこんなで、バスが到着してから 4時間弱。少し早いペースで登山道を一回りして、再び白根火山のバス停まで戻ってきました。バスの時間まで、白根レストハウスで鶏塩ラーメンを。じんわり。

 

 

 

そして、やってきたバスに乗車し、白根火口からは約 30分ほどバスに乗って向かったのは、そう、草津温泉!  ほわーー! 有名な湯畑、わたし実は初めて来ました!

 

 


湯畑を目の前にする日帰り入浴施設 「御座之湯(ござのゆ)」 でお風呂!

山と温泉はセットですが、草津温泉みたいな有名な温泉に入れると得した気分。箱根トレイルのときも思ったけど、ご褒美温泉がある山は 2倍楽しいです。

 

入浴後は草津の町から高速バスに乗り込んで、4時間で新宿着。

今回は横手山に寄ったのでちょっとややこしい方法で向かうことになりましたが、草津だけならこの高速バスの往復で行って帰ってこられてアクセスもコスパも良好(片道 3千円ちょっと!)。

 

そんなわけで、日帰りだけど盛りだくさんに楽しんだ横手山と草津の山旅。

次回はゆっくり温泉宿に泊まったりしたいものだなぁ~。

 

 

 

 


 

新宿 → 長野駅 夜行バス(アルピコ交通)  ¥4,700

長野駅 → 湯田中 (長野電鉄) ¥1,160

湯田中 → のぞき バス ¥1,350

のぞき → 山頂 → 渋峠 パノラマコース ¥1,100

渋峠 → 白根火山 バス ¥210

白根火山 → 草津温泉 バス ¥1,130

草津温泉 → 新宿 (JR関東バス) ¥3,370

 

きのこスープ(横手山頂ヒュッテ) ¥1,000

パン (横手山頂ヒュッテ)¥150くらい

アールグレイティー (クランペットカフェ)¥450

鶏塩ラーメン ¥870

 

御座之湯 ¥600

 

計 ¥16,090

 

山を初めて早数年。装備や移動になんだかんだでお金がかかりますね。

でも、地方に出かけて行ってそこでお金を落としてくるって、いまの日本の経済にとっては大事なこと。・・・と、言い訳をしながら次の山旅を計画しようと思います。