山旅 2016 - いくぜ夏山! 北八ヶ岳縦走 DAY 2 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2016年 山の日に、北八ヶ岳にやってきました。

 

今年の夏は山に登る!と心に決めて、6月、7月と日帰りで百名山をはじめとした山々に登ってきたのですが、北八ヶ岳がこの夏初の 「一泊登山」 となりました。

(実際には前泊しているので2泊登山)。

 

★ 今回のコース ★

 

左下の 「渋の湯」 登山口から入って黒百合平まで歩き、そこで荷物をデポして(預けて/置いて)北八ヶ岳の主峰 天狗岳に登頂。

 


黒百合ヒュッテに泊まって、翌日はひたすら北上。高見石小屋で名物の揚げパンを食べて、白駒池を眺めて休憩し、そこから 2つの山を越えて最後はロープウェイ下山というのが今回のコースです。


一日にだいたい、5時間から 5時間半くらい歩くスケジュール。

 

クリップ 初日の山日記は こちら から。

 

 

さて、あけて翌日。

 

朝 5時、目覚ましのバイブレーションで目覚めました。

 

顔を洗って、5時半からの朝食を食べて、荷物を整理してパックし直して、宿泊者は無料でもらえるお水をペットボトルに詰めて、朝 7時、出発。

 

普段は朝食はほとんど食べないのですが、「山ではゴミを出せないので食べ残せない」 というプレッシャーと、これから歩くのだから食べておかなきゃ、という心構えもあって、完食。

 

朝ごはんの写真を取り忘れたのですが、お味噌汁、ごはん、のり、生卵、さんまの蒲焼き、切干し大根、豆、おつけもの、オレンジでした。

 


ヒュッテを出て、中山峠を経由して40分ほどで、中山山頂。

 

朝早かったこともあり、ここからの眺望が、この 2日間で一番良かったです。


 

雲の海の向こうに、日本アルプスの山々が一望。知らないおじさんたちと 「ああ、雲が流れて槍が見えたね!」「この正面の山は御嶽ですよね?」 と話すのも楽しい。

 

まだまだヒヨっこのわたしでも、アルプスの山々はそれとわかるからすごい。槍、穂高、そしてあれが立山、あれは白馬、御嶽があそこに見えるから、じゃああれが中央アルプス… と、あたまの中の地図とひもづけしながらしばらく眺めていました。

 

そこから北に 1時間くらい下ってたどり着くのが、高見石。

文字通り大きな石が積まれた場所で、よじ登ると遠くに白駒池が望めます。

 

 

 

 

岩をよじ登るのが好きなので、この高見石はとても楽しかった!

 

 


場所的に空が広く見えるので、星空を見るためにここに泊まる人も多いそうです。小屋には天体望遠鏡もありますよ。おりしも今日は ペルセウス座流星群 の観測できる日!それを目あてにここまで来る人もいたのでは? (曇ってたっぽいけど)


これから、遠くでキラキラしている白駒池まで下っていきます。

 

 

 

が!その前に!忘れてはいけないのが、高見石小屋名物の揚げパンを食べること! これが食べたくて八ヶ岳に来たといっても過言ではないくらい楽しみにしてきました。

 

 


2個セットで、きなこ + ココア / 抹茶 / チーズ が選べます。わたしはきなこ + ココアをチョイス。コケモモジュースと一緒にいただきます!

 

注文されてから揚げているという揚げパン、すんごい美味しい。

来てよかった―!


さて、岩と揚げパンで大満足した高見石を出発したら、白駒池まで下ります。

白駒池は避暑地として普通の人たちも車でやってくるので、この付近だけ、登山者じゃない人たちが増えました。

 

 

山の感覚のまま普通の人たちに触れるのってなんだか不思議な感じです。自分も数年前なら向こう側にいたんだろうな。

 

 

水面がツヤツヤ輝く静かな白駒池に沿って歩いて、自然散策路に。

 

 


 

しばらく苔の散策路を歩いて、麦草峠に到着しました。遠くに見える赤い屋根が麦草ヒュッテ。ヒュッテではトイレをお借りしました(100円)。こちらも水洗できれいなトイレでしたよ。


麦草峠近くの東屋でランチ休憩。

持参した行動食がまだ余っているので、それを食べてランチにしてしまいました。

 

今回、荷物を軽くするため、山に必要な 「衣(歩)」「食」「住」 のうち、「食」 と 「住」 は山小屋食にするつもりで来たのですが、行動食をふたりとも2人分持ってきちゃってた(分けられるように、クッキー1包でいいところを 2包、みたいな)こともあり、案外食べ物が余ってしまいました。

 

これなら、行動食 / おやつを減らせば軽い食事を持参できたのでは?

次回は、初日のお昼くらい持ってこれるように頑張りたい。

 

 

休憩を終えたら、麦草峠から再び北上。ここからはふたたび、登りです!

まずは茶臼山に向かって、すこしずつ高度を上げていきます。

 

噴き出す汗! 最後ののぼりがちょっとしんどかったけど、麦草峠から 1時間ほどで茶臼山の山頂へ到着しました。景色が開けた展望台からの眺めは胸がスーーっとするような絶景でした。

 

 

  

 


ここから一回また下って、さらに隣の縞枯山山頂を目指します。

 

茶臼山のお隣の縞枯山は、その名の通り 「縞枯れ現象」 で有名な山。

 

山の斜面を見ると縞状にシラビソが立ち枯れて、緑の木々のなかに白い帯が伸びているように見えます。この白い帯が何年もかけて山頂に向かって移動していく現象を 「縞枯れ現象」 というのですが、 登山道が縞枯れ現象の真っただ中を通っていました。おおおー!

 

 


縞枯現象は蓼科でもみることができましたが、遠くに見えただけでこんな間際でみるのは初めて。本当に、その部分だけ唐突に真っ白に立ち枯れていてビックリしました。

 

 

その縞枯山も無事、山頂に到着。山頂のちょっと手前の展望台からは、おとなりの茶臼山が見えました。こんもりとした山の、平らな山頂。あそこから来たのねー。

 

もっというと、その奥に連なって見える山から、ずっとあるいて来たのです。人の歩みというものはすごい。良く歩いたなーーー!

 

 

 

縞枯山からの下りはけっこう急なザレ場で、滑りやすいので気を使ってちょっと疲れました。トレッキングポールがないと少ししんどいかも。


急登を下りきったところからは道が木道に変わって、いっきに高原のリゾート感。青い屋根の縞枯山荘が良い感じです。

 

 


ここからまっすぐにロープウェイ駅に向かっても良かったのですが、ちょっと寄り道して 「坪庭」 と呼ばれる散策コースを歩いてみました。

 

八ヶ岳が火山だということを物語る、黒く冷えた溶岩の広がる不思議な散歩道。北横岳がよく見えました。雪が降ったら、雪山登山かスノーシューをしに来ようかなぁ。

 

 

2日間の八ヶ岳縦走も、これで終了。もう終わりだと安心するとともに、終わりかと寂しくも思いながら、ロープウェイで下山します。

 

 


ロープウェイ駅はお土産屋さんやレストランを併設したきれいな施設。

ここの駐車場から、茅野駅までバスで戻ります。バスの中では思わず爆睡!

 

茅野駅のコインロッカーで、預けてあった金曜日に着ていた服や余分な荷物(金曜日は会社帰りに茅野に来たので、会社の荷物とか)をピックアップし、特急あずさに乗車。列車のトイレで着替えたら、ゆっくりと東京に帰ります。

 

楽しかったなぁ。また来るよ、八ヶ岳。来年はぜひ、最高峰の赤岳に!


かかったお金はこちら…

 


 


特急あずさ 新宿→茅野 ¥6,230 (JR)

茅野 ビジネスホテル ¥7,770 (スカイビューホテル茅野)

バス 茅野 → 渋の湯 ¥1,150 (アルピコ交通バス)

ランチ(ビーフシチュウセット) ¥1,300(黒百合ヒュッテ)

生ビール ¥700 (黒百合ヒュッテ)

コーヒー ¥500 (黒百合ヒュッテ)

一泊二食付 宿泊 ¥9,300 (黒百合ヒュッテ)

山バッヂ ¥500(黒百合ヒュッテ)

揚げパンセット + こけももジュース ¥800 (高見石小屋)

山バッヂ ¥550 (高見石小屋)

トイレ使用 ¥100 (麦草ヒュッテ)

ロープウェイ片道 ¥1,000 (北八ヶ岳ロープウェイ)

バス ロープウェイ → 茅野 ¥1,250 (アルピコ交通バス)

特急あずさ 茅野 → 八王子 ¥5,140 (JR)

 

合計 ¥36,290 


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