山旅 2016 - いくぜ夏山! ソロで行く日光白根山 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2016年、夏!


本格的な夏山シーズンに向けて、今年はせっせと山に行くのだと心に決めたわたしは、6月、7月と日帰りでいろんな山々に登ってきました。

 

そんな中で、天気がとても良かったことと、ソロ登山(1人で行く登山)だったこともあってすごく気持ちがよかった 「日光白根山」 の登山の様子を山日記としてご紹介します。

 

日光白根山は栃木県と群馬県の県境にある山。東京から公共交通機関のみで向かったのですが、電車やバスを乗り継いで、たった一日の登山にかなりお金がかかってしまい、「山ってお金かかるのね…!」 と改めて思うことになりました。

 

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2016年、7月、とある土曜日。

 

朝 6時36分、東京駅発の Max たにがわ に乗って上毛高原へ向かいます。

 

朝食は、駅のホームで買った 「ひれかつサンド」。少し甘めのソースと柔らかなパン、そしてジューシーなカツの幸せなコンビネーショ… というか朝からカツサンドを食べるって! いままでの自分ならあり得ません。山に行くようになるとたくましくなりますね。

 

 


7時53分に上毛高原着。ここで、路線バスに乗り換えます。

駅の外では 10数人の登山者がバスを待っていたので、「座れるかな」 と不安になりましたが、ほとんどの人は尾瀬に向かうバスに乗っていなくなってしまいました。

 

 

白根山に向かう次のバスに乗ったのは、まあ全員席に座れる程度の人数。

ここから 「鎌田」 というバス停まで、1時間20分。そこでさらに乗り換えて 30分。

 

10時ごろ、やっとこさ、丸沼高原に向かうロープウェイ乗り場に到着しました。

 

詳しいアクセスは 「丸沼高原ウェブサイト」 で

http://www.marunuma.jp/access/

 

 

ふもとからは、ロープウェイで、15分。結構、上までのぼります!

ロープウェイからは谷川岳など周囲の山々が遠くまで見渡せるだけでなく、近くに点在する池なども見下ろせて、とても良かった。

 

 


そんなわけで、家を出てから約 5時間。白根山の登山口に到着しました。

日光白根山は火山なので、山頂が噴火のあとでボコボコしていてとても良い!

(マフィンみたい)


まずは、二荒山神社 で、登山の無事をお祈り。

ここには、下山後立ち寄ってお礼をしました。

 

 

 

その奥にあるのが、この、登山道への入り口のゲートです。メルヘンな柄なわりに、ギギギィィ と、結構怖い音がしますが、気をひきしめつつ、行ってきます!

 

 

白根山の歩き始めは、深い苔の森。マイナスイオンに溢れたとても美しい緑の中を歩いていきます。とてもとても気持ちがいい。

 

 

 

 

苔のあふれる山の風景に初めて触れたのは 2年前の屋久島でした。

 

登山靴を買ったのも、屋久島を歩くため(それまではスニーカー登山でした)。あれからいくつもの山を歩くことになりましたが、いまでも緑の中をあるくとそれだけで嬉しくなる。自然に触れる幸せは、なんというか、自分のなかに 「生き物」 としての根っこがあることを思い出させてくれる気がします。

 

クリップ 屋久島の旅日記はこちら

いくぜ屋久島!世界遺産でトレッキング! クローバー

 


森をあるくこと 1時間半。徐々に森林限界をぬけて、眺望が開けてきました。

 

 

 

ここから 30分ほどで山頂です。

 

 

青空の下、緑色の中に続く白い道。一歩一歩、山頂に向けて歩いていきます。いつの間にか、かなりの高さまで来ているのですね。ロープウェイ登山の良さは、お手軽にこの高度感を手に入れられることですよね。

 

 

 


お手軽、とはいえ、登山口からここまで、コースタイムで 2時間半です。


岩のてっぺんにある山頂は、人でごった返していました。

ササっと写真を撮ったら山頂を離れて、山頂を眺める対岸にわたって、お昼を食べることに。

 

 

 

遠くの湖は中禅寺湖。湖の左側にそびえる堂々たる山は男体山ですね。

この男体山も、日本百名山の一座。行動時間が長くてしんどそうですが、いつか登ってみたい山です。
 

 

お昼を食べた対岸のピークからは、五色沼が綺麗に見えました。

 

 

 

それにしても、ぐるりと見渡すと赤城山、谷川岳、武尊山、至仏山などなどが見渡せる日光近辺は山の宝庫ですよね。このあたりに住んでいたら、福島の山々にも足が延ばしやすいよなー。でもアルプスには遠くなるか。


ランチ休憩後は、再び山頂に戻って、そこから北へ。弥陀ケ池のほうに降りていきます。北側の斜面は大きな石がゴロゴロしていて結構傾斜もあり、途中で立ち止まっている人も見かけました。初心者は無理せず往路を戻るコースがベターかも。トレッキングポールがあるとだいぶ楽です。

 

 

 

このあたりはピンクのシャクナゲがたくさん咲いていて、さながらお花畑。

その向こうに見えているのが弥陀が池です。


やや遠回りになるのですが、せっかくなので池まで回ってきました。水の近くにいるだけで、すがすがしい気持ち。この池のわきを通っていくと菅沼登山口です。

 

 

 

わたしは、左に折れてロープウェイ駅まで戻ります。


ここで、抜いたり抜かれたりしながら下山していた人と話を初めて、結果として最後は一緒に降りてきました。とてもさわやかで明るい男性でしたが、岩手のお坊さんなのだそうです。山じゃなければなかなか出会うこともない方と、いっときをご一緒させていただきました。こういうのもソロ登山の面白さ。

 

 


下山したら、ロープウェイ駅に併設されたお風呂で汗を流し、サッパリしてから東京に戻ります。

 

売店で売っていたカルピスソフト、疲れた体に冷たい酸味と甘み。めちゃくちゃ美味しかった~!

 

ここからバスで沼田駅へ(復路最後のバスは上毛高原まで行ってくれないので)。そこから電車を乗り継いで帰宅しました。

 

往路より時間がかかりました。しんどかった…  やっぱり遠い。

 

でも、気持ちよく山を歩いた、とても楽しい一日でした!

 

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さて。今日一日の交通機関とかかった費用がこちら。


往路:

6.36 東京駅 → (新幹線 Max たにがわ) → 7.53 上毛高原駅

8.10 上毛高原駅 → (路線バス) → 9.34 鎌田

9.40 鎌田 → (路線バス) → 10.05 丸沼高原

 

Maxたにがわ は、自由席で 5,390円。上毛高原から丸沼高原までのバスが、1,950円 + 920円。


復路:

17.05 丸沼高原 → (無料シャトルバス) →  17.30 鎌田

17.40 鎌田 → (路線バス) → 18.37 沼田駅

18.52 沼田駅 → (上越線) →  19.37 高崎駅

19.59 高崎駅 → (新幹線 あさま) → 20.52 東京駅


路線バスが 1,550円、上越線、新幹線(復路は指定席を取りました)を足して 5,780 円。

ロープウェイの往復が 2,000円

日帰り入浴 600円

 

上記全部合わせて、18,190 円 なり。 たっかい!!

 

いま調べたら、クラブツーリズムなどのツアーに参加しても 20,800円だったので、ツアー参加とそう変わらないってことよね。やはり一人で新幹線で行ったりしてしまうと費用がかさみますね… (というか逆にいうとツアーってやっぱり高い)。

 

なお、この 2週間後に谷川岳に上っているのですが、レンタカーして 2名で行って費用を割って、だいたい 12,000円 くらいでした。

 

当たり前ですが、レンタカーの場合は人数を増やして割り勘にするとだいぶ安くなります。みんなで登ったほかの山だと 3,500円 前後で済んでしまったりしているので、公共交通機関で行く ソロ登山はかなりの贅沢ってことか。

 

夏の間は都内から直行バスが出ていたりするので、うまく使えば安くなります。

 

こういう部分も、これからいろいろ、試行錯誤だなぁ。