アイスランド観光の大定番、ゴールデンサークルツアー! | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2013年 12月 29日。

今日は、アイスランド観光の目玉であり、大定番である 「ゴールデンサークルツアー」 に参加。

 

 

レイキャビクから東にバスで向かい、「黄金の滝」という名を持つ グトルフォスの滝、火山活動のめぐみである間欠泉 ゲイシール、そして世界遺産にも指定されている 「地球の割れ目」 ギャウ を巡ってきました。

 

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出発したのは、まだ夜明け前の 8時。外は真っ暗です。

ホテルまでバスでピックアップしにきてもらい、ツアー会社のオフィスで予約を確認してから、それぞれのツアーバスに乗り込むというシステム。

 

まずは、レイキャビクからほど近い、ヘットリスヘイザル地熱発電所へ。

なーんにもない、本当に真っ白な世界にぽつんとある発電所です。外はものすごく寒い!

 

 

国をあげて地熱発電を推進しているアイスランド。クリーンエネルギーは火山のめぐみ。

 

 

発電所は一部見学ができるようになっていて、アイスランドの地熱発電について資料を見て回ることができます。展示パネルがいちいちスッキリしていてオシャレなのは、さすが北欧。

 

 

この発電所のタービンは日本製(三菱重工)を採用しているとのことで、フロアになぜか鎧兜が展示してありました。(なんかものすごく場違いな、異様な空気を醸し出していましたが)。

 

 

発電所で作られた電気と温水は、ここから地底パイプでアイスランドの各地に届けられます。

 

 

 

温水はレイキャビクにある貯水施設(上がその模型)にためられて、そこから各家庭にとどけられているんだそう。なので、レイキャビクでは普通の一般家庭でも、蛇口をひねると温泉がでるのです。

 

この貯水施設は、別の日に見学に行ってきました。旅日記は追って。

 

ふたたび、バスに乗り込んで次のポイントへ移動。

まだ夜明け前で、窓の外には何もない白い大地が暗く沈んでいます。

 

 

 
 

11時半の日の出までは、まだもう少し。

 

わたしが座っていた右側の席は南向きだったので逆光になり景色が暗かったのですが、同じ時間でも、反対側の席は明るくなってきていて、北側にそびえる雪山が間近に見えていたみたい。

 

 

ときどき、思い出したように、ぽつん、ぽつんと民家が現れる。

街から遠く離れて、こんなに何もない場所に。

 

 

さて、何もない山道を走っていたバスが、次にとまったのが、ここ、スカールホルト。

 

みわたす限りなーーんにもないこの土地は、かつて中世の時代にはアイスランドの中心部だったんだそう。歴史的に意味を持つ場所なんですね。

 

 

 

あたりが、ゆっくりと明るくなってきました。そろそろ、日の出の時間。

 

 

 

なにもない土地のまんなかで、小高い丘の上に建つ、真っ白な教会。

 

 

 

 

教会の脇にたっていた古い小屋。倉庫として使われているのでしょうか。

 

 


こんな山の中が、アイスランドの中心だったなんて。

ここに大きな町があったこと、今のこの風景からは想像ができません。

 

 

ふたたび、真っ白な世界をバスで次のポイントまで移動。

何もない白い世界って、なんだかシベリア鉄道を思い出します。

 

 

 

到着したのは黄金の滝という名を持つ、グトルフォスの滝。

二段に分かれて落ちる、迫力のある大きな滝です!

 

といっても、真冬の今は、こんな感じで凍っちゃってるんですけども。

 

 

滝の真横まで近づける遊歩道も冬の間はクローズなので、水しぶきとか、滝の音とか、迫力を感じさせるものは、夏だけののお楽しみ。

 

 

とはいえ、これだけの規模の滝が凍っているのを見れるのは冬だけなので、それはそれで貴重!

ほかではなかなかお目にかかれない景色です。

 

 

この滝には逸話が残っています。滝の水量の大きさに目をつけたイギリスが、20世紀初頭にここにダムを作ろうとしたのだそう。それに反対して滝に身を投げようとした少女がいたため、その計画は中止となったとか。

 

シグリットというその少女は、いまでもそばで、滝を見つめていました。

 

 

 

・・・と。

一通り見て回ったら、写真を取るのもそこそこに、わき目もふらず、退却!!

まだ写真を撮っている友人を置いて撤収し、ロッジに向かいました。

 

というのも

もーーーーのすごく、もう、猛烈に、怒りが芽生えるほど、寒かった のです。

 

もともと、台風並みの強風で有名なアイスランド。遮るもののないこの場所では、立っているのも難しいくらい暴力的な風が吹いていました。おおげさじゃなく、風に押されてよろけたり、数歩あるいてしまうくらい。

 

そうなると、もう、寒いというよりも、痛い。痛みを感じる寒さなんです。
気温がマイナスのところに強風なので、顔や手が痛くて痛くて。シャッターを押すために持ち上げた右手の人差し指の痛みが半端なくて。

 

ロッジに入っても、しばらくは体がずっと冷たかった。温かいラムスープで生き返りました。

 


正直、泣きたくなるくらい、心底怒りがこみ上げるくらい、なんだろう。寒さに対する 「不快感」 ようなものが、もう、針が振り切れるくらいのレベルに達するとこうなるんだな、っていう。外にいることが本当に嫌というか。

 

「しばらくしたら慣れてきたよ、それでも十分寒かったけど」、とは友人の談。

わたしは、慣れる間もなく引き返してしまいましたが。

 

 

メモ 冬に参加される予定のある方は、顔や手などをなるべく隠すような防寒を。耳がかくれる帽子だけじゃ足りないです。その上からすっぽりと風よけのフードがかぶれて、ふとともまで覆う丈が長めの上着がベスト。頬が寒いので、目の下まで上げられるネックウォーマー等があるといいです。手袋も、ニットではなく、なるべく風を通さないものがベター。

 

 

自然というのは美しいだけじゃなくて、時にひどく厳しいものだなぁというようなことを、文字通り肌で感じたグトルフォスの滝でした。



 


 

現地ツアー 「Golden Circle Classic」 9500 ISK

 

※ 1 ISK (デンマーククローネ) = 約 0.9 円

 

 

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