2012年 1月 2日。 深夜 2時、モロッコの国際空港、カサブランカの 「ムハンマド5世空港」 を出発。いよいよ、モロッコともお別れです。 静かで美しかったシャウエン、圧倒的なパワーにあてられて目がくるくる回ったまんまだったフェズ、そしてメクネスからの大混雑の遅延列車。ほんの数日のことなのに、なんだかすごく濃厚な時間だった気がします。面白かったです、モロッコ!
という感慨に浸る間もなく、機内では爆睡してしまったのですが。 フランクフルトまでの飛行時間は約 3時間。 ルフトハンザの機内で配られた食事はこんな感じでした。
夜食兼朝食、という感じ? リンゴがそのまま入っているあたり、ヨーロッパっぽい。 トランジットの時間は、6時間ほど。空港から市街までは電車であっという間なので、市街に出ていくこともできます。でも、3時間しか寝ていないし、あいにくの雨模様なこともあって、空港内で本でも読んで時間をつぶすことにしました。
フランクフルトは巨大なハブ空港なので、トランジットだけで訪れる乗客も多く、乗り換え便を待つたくさんの旅行者がベンチで爆睡しています。
わたしも、水を飲んで、パンをひとつ食べたあとは、コートにくるまって、長椅子で仮眠。 ちょうど、眠るのにちょうどいいようなリクライニングのベンチが置いてあるんですよね~
2時間弱くらい眠ってしまいました。少し寒いな、と思って目を覚まし (いちおう、目覚ましアラームはかけていたんですが)、ゲートへ移動。
本に飽き、若干待ちつかれて着た頃、成田行きのルフトハンザのボーディングが始まりました。今度こそ、日本へ帰国します。 機内では、楽しく映画を見ながら元気に機内食を食べていましたが、眠りにつこうとした頃、機内が妙に暑いことに気が付きました。 みんな、暑くないのかなぁ… ? 寝不足でビールを飲んだのがいけなかったのかな、なんて思いながら飛行機の冷たい窓にほっぺたをくっつけたりしていたのですが、さすがに、鼻水が止まらなくなってきて、「しまった、風邪ひいてるんだ!」 と気づきまして。 大事に持ち歩いていた薬はぜんぶ、キャリーのなか。 普段はかぜ薬と頭痛薬程度は手持ちのバッグに入れておくのですが、今回はすっかり忘れてしまっていたのです。ううう、後悔先に立たず。 結局、成田についたころには熱も上がって、完全な風邪っぴき。 健康相談室の横のセンサーが体温に反応しないかとびくびくしました。 カバンをピックアップしてすぐに薬を飲みましたが、時すでにおそし。みるみる熱は上がり、40度近い高熱で帰宅するという事態になったのでした。
今回は、あきらかに、フランクフルトの空港で眠ったのが良くなかったですね。まあ、発熱が旅行中じゃなく、帰国便だったのが不幸中の幸いですが。 というわけで、南スペインでのクリスマスと、モロッコ北部をまわった旅も、これで終了です。 旅しているときは、いっときも気が抜けないフェズのパワーに圧倒されて、居心地がよくて快適だったシャウエンが一番好きだと思っていたのですが… 帰国してからジワジワと思い出されるのは、くねくねと奥へ続いていくフェズの迷宮。 ギラギラした、だけど案外暖かい人たち、メディナの喧噪、絶えず目に飛び込んでくる騒がしさ。
すごく、面白かったです。きっと、いつか、また!
カサブランカ Casa Blanca - Frankfurt フランクフルト (3h) フランクフルト Frankfurt ‐ Narita 成田 (9h) ルフトハンザ航空
※ €1 (ユーロ) = 約 98 円 ※ 1 DLH = 約 9 円
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