モロッコ鉄道の旅 - 世界遺産の町 メクネス | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2012年 1月 1日。

 

お金持ちの邸宅で新年を迎えたフェズから鉄道で 30分。世界遺産の町 メクネスにやってきました。

 

 

 

朝ごはんは駅の売店で買ったウェハース。

日本ではあんまり人気がない (?) ですが、ヨーロッパでは人気ですよね。ここモロッコでも大人気。

 

 

 

さて、イスラム暦のモロッコでは西暦の年末年始なんて関係ない、とタカをくくっていたのですが、さすがに元旦はメディナがお休みになってしまうそうなので、旧市街ではなく、まずはタクシーをチャーターして、世界遺産の 「ヴォルビリス遺跡」 まで足を延ばしてきました。

 

※ フェズからメクネスの鉄道旅と、ヴォルビリス遺跡についての旅日記は 「フェズからメクネスへ - ヴォルビリスの古代遺跡 」 で!

 

 

遺跡の見学を終えて、メクネス市街へ戻ってきましたが、もうすこし時間があったので、やっぱり、メクネスの見どころを少し回ってみることに。

 

そこで、メクネスの中心 エディム広場で、タクシーを降りました。

王宮など王都のエリアに続く門は、北アフリカでもっとも美しく、有名な門 「マンスール門」。

 

 

 

だけど門をくぐるのはちょっとあとにして、まずはエディム広場のカフェでランチ!


広場にはたくさんのカフェが並んでいました。不思議なことに、ほぼどこも同じようなメニューなので・・・まあ、適当に入ってしまえばいいのかなと。チョイスしたのは、ミートボール。

 

 


食事のあと少しだけ歩いてみたメディナは、お店も閉まっていてとても静かでした。

 

 

 

お祈りの前に手を洗うための水場の、ものすごく美しいタイル張りの壁面と、散乱たゴミ。

 

 

とてもモロッコらしい風景。


門のむこう、王都のエリアに向かいます。

門をくぐった先にあるのは、ララ・アウタ広場。

 

 

 

ここを突っ切って、ふたたび門をくぐります。向かったのは、ムーレイ・イスマイル廟。

 

メクネスに王都を建設しようとして、完成を待たずにこの世を去ったという、ムーレイ・イスマイルの墓が安置されているそう。

 

 

 

イスラム教徒以外でも見学のできる場所だというので、さっそく入ってみました。

 

 

イスラム建築というのは、キリスト教圏の教会建築とはまた違った、魅惑的な美しさがあります。

 

誘われるような、感覚に訴えるような美しさ。

 

 

 

いくつかの小さな部屋を抜けて、奥の中庭 (パティオ) のさらに奥の部屋に、王の墓があります。

 

写真をとるのはちょっとはばかられたけれど、そっと窓からのぞくことができました。


イスラム教徒の方々は、墓の隣の礼拝所でお祈りをしていたようです。

 

 

 

 

床まで一面の、美しい幾何学模様のタイル張り。


それにしても、イスラムのタイル装飾はグラフィカルでカラフルで、本当に美しかった。

 

北アフリカのムーア人が持ち込んだこういったタイル装飾の美術が、スペインやポルトガルで別の進化をとげていったんですね。

 

 

さて、ムーレイ・イスマイル廟を出て、広場を左に歩き、リフ門 (風の門) と呼ばれる門をくぐると、その先に細い通路が伸びていました。

 

 

この先は 「風の道」 と呼ばれる直線の道で、王宮まで続いているそう (残念ながら王宮は見学不可)。

 

直線の道なので、風の強い季節は強風が吹きぬけるのでしょうね。その音が聞こえるような気が。



 

 

このあたりでタイムアップ!

 

時間さえあえば、19世紀の宮殿を使用した 「ジャメイ博物館」 で、モロッコ建築や生活様式に関する展示を見たかったのですが、12時から 15時まではシエスタで閉まっていたので断念。


エディム広場のほうに出てすこし歩き、青いプチ・タクシーを探して乗車。

いよいよカサブランカに向かう鉄道に乗車するため、駅に向かいます。

 

 

 

駅に戻ると、まずは荷物を預けていたトラベルセンターへ。

わたしのキャリー、オフィスの隅で段ボールに囲まれてけなげに待っていてくれました (笑)。

 

 


無事、荷物もピックアップして、準備万端。

 

フェズからメクネスまでは 2等車のチケットだったのですが、メクネスからカサブランカまでは座席指定の 1等車のチケットを取ってきました。

 

カサブランカまでの列車の旅、楽しみです!

 

 

このあと、けっこうひどいことになるのですが、それはまた次の旅日記にて。

 

 

 

 

 

フェズ Fez - Meknes メクネス (0.5h)

モロッコ国鉄

 

 


 

ランチ 52 DLH

タクシー 9 DLH

 

※ €1 (ユーロ) = 約 98 円

※ 1 DLH = 約 9 円

 

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