2012年 1月 1日。 お金持ちの邸宅で新年を迎えたフェズから鉄道で 30分。世界遺産の町 メクネスにやってきました。
朝ごはんは駅の売店で買ったウェハース。 日本ではあんまり人気がない (?) ですが、ヨーロッパでは人気ですよね。ここモロッコでも大人気。
さて、イスラム暦のモロッコでは西暦の年末年始なんて関係ない、とタカをくくっていたのですが、さすがに元旦はメディナがお休みになってしまうそうなので、旧市街ではなく、まずはタクシーをチャーターして、世界遺産の 「ヴォルビリス遺跡」 まで足を延ばしてきました。 ※ フェズからメクネスの鉄道旅と、ヴォルビリス遺跡についての旅日記は 「フェズからメクネスへ - ヴォルビリスの古代遺跡 」 で!
遺跡の見学を終えて、メクネス市街へ戻ってきましたが、もうすこし時間があったので、やっぱり、メクネスの見どころを少し回ってみることに。 そこで、メクネスの中心 エディム広場で、タクシーを降りました。 王宮など王都のエリアに続く門は、北アフリカでもっとも美しく、有名な門 「マンスール門」。
だけど門をくぐるのはちょっとあとにして、まずはエディム広場のカフェでランチ! 広場にはたくさんのカフェが並んでいました。不思議なことに、ほぼどこも同じようなメニューなので・・・まあ、適当に入ってしまえばいいのかなと。チョイスしたのは、ミートボール。
お祈りの前に手を洗うための水場の、ものすごく美しいタイル張りの壁面と、散乱たゴミ。
とてもモロッコらしい風景。 門のむこう、王都のエリアに向かいます。 門をくぐった先にあるのは、ララ・アウタ広場。
ここを突っ切って、ふたたび門をくぐります。向かったのは、ムーレイ・イスマイル廟。
メクネスに王都を建設しようとして、完成を待たずにこの世を去ったという、ムーレイ・イスマイルの墓が安置されているそう。
イスラム教徒以外でも見学のできる場所だというので、さっそく入ってみました。
イスラム建築というのは、キリスト教圏の教会建築とはまた違った、魅惑的な美しさがあります。
誘われるような、感覚に訴えるような美しさ。
いくつかの小さな部屋を抜けて、奥の中庭 (パティオ) のさらに奥の部屋に、王の墓があります。
写真をとるのはちょっとはばかられたけれど、そっと窓からのぞくことができました。 イスラム教徒の方々は、墓の隣の礼拝所でお祈りをしていたようです。
床まで一面の、美しい幾何学模様のタイル張り。 それにしても、イスラムのタイル装飾はグラフィカルでカラフルで、本当に美しかった。
北アフリカのムーア人が持ち込んだこういったタイル装飾の美術が、スペインやポルトガルで別の進化をとげていったんですね。
さて、ムーレイ・イスマイル廟を出て、広場を左に歩き、リフ門 (風の門) と呼ばれる門をくぐると、その先に細い通路が伸びていました。
この先は 「風の道」 と呼ばれる直線の道で、王宮まで続いているそう (残念ながら王宮は見学不可)。 直線の道なので、風の強い季節は強風が吹きぬけるのでしょうね。その音が聞こえるような気が。 このあたりでタイムアップ! 時間さえあえば、19世紀の宮殿を使用した 「ジャメイ博物館」 で、モロッコ建築や生活様式に関する展示を見たかったのですが、12時から 15時まではシエスタで閉まっていたので断念。 エディム広場のほうに出てすこし歩き、青いプチ・タクシーを探して乗車。 いよいよカサブランカに向かう鉄道に乗車するため、駅に向かいます。
駅に戻ると、まずは荷物を預けていたトラベルセンターへ。 わたしのキャリー、オフィスの隅で段ボールに囲まれてけなげに待っていてくれました (笑)。
フェズからメクネスまでは 2等車のチケットだったのですが、メクネスからカサブランカまでは座席指定の 1等車のチケットを取ってきました。 カサブランカまでの列車の旅、楽しみです!
このあと、けっこうひどいことになるのですが、それはまた次の旅日記にて。
フェズ Fez - Meknes メクネス (0.5h) モロッコ国鉄
ランチ 52 DLH タクシー 9 DLH
※ €1 (ユーロ) = 約 98 円 ※ 1 DLH = 約 9 円
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