モロッコ - 古都フェズのタンネリとフェズ・エル・ジェディド | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2011年 12月 31日。

 

さて、(日本では) 大晦日の今日、古都フェズのメディナをぐるぐると散策しています。イスラム暦では今日は大晦日でも 2011年でもないので、ここでは普通の日常が続いているだけですが。

 

イスラム暦で休日だった昨日は閑散としたただの広い場所だったサファリーン広場も、今日は本来の姿を取り戻しています。このあたりは金物の工房やお店がならぶスークだったんですね!

 

 


こんなに美しい広場だったんだ、昨日の寂れた感じがウソのよう。

 

さて、これから、フェズでさかんな皮産業の中心部である 「タンネリ (皮なめし工房)」 に行ってみようと思います。サファリーン広場から、メディナの東側に向かって坂を下りていきます。

 

 

道が細く曲がりくねっていて、坂や階段の多いメディナには車が入れないので、いまでもロバが現役の運搬手段です。タンネリのほうに下りていくと、皮を背負ったロバと頻繁にすれ違うように。

 

 

 

 

タンネリでは、作業場まで降りて作業を見ることも可能だそうですが、皮なめしのにおいも強烈だし、足元もビチャビチャなので高いところから見学するのが一般的。

 

 

タンネリ近くの皮製品の店などで、「上のテラスからタンネリが見れるよ!」 と客引きをしているので、1~2 DLH ほど払って見学してみました。

 

 

 

まず、薬につけて皮を脱色したり、やわらかくする工程があり (たぶん、ここがとても臭い)、そのあとで様々な色に染色します。


タンネリでは中世と同じ方法で、植物など自然な着色料を使って染色していて、週ごとに染料の色が変わるそう。

 

今週は黄色や赤、茶などの暖色系でした。

 

 

刈って洗った毛や、染色した皮は、そのへんの壁や屋根の上に広げて乾かします。

 

 

 

皮が乾くと、ロバの背に積んで工房へ運んで加工します。

そんなわけで、フェズには皮製品のお店があふれていて、カバンや革のスリッパなどがお土産の定番なんですね。

 

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さて、午後は、明日乗車する列車のチケットを買いに新市街に出てきました。
当日でも問題ないのかもしれませんが、年末年始のタイミングで観光客も多そうなので、念のため、事前に買っておいたほうがベターかなと思って。

 

 

 

 

細い道がくねくねと続く旧市街とは対照的に、たくさんの車が走る大通りがのびる新市街。

 

 

駅に行く前に、ランチを、おなじみのこの場所で!

 

 

 

フェズにもあったんだ、マクドナルド。

トマトとチーズが入った 「Royal Deluxe」 をチョイスしました。

 

別世界から急に現代に戻ってきたような感覚で、注文のときに妙にモタモタしてしまいました。

 

 

駅でチケットを購入したあとは、新市街と旧市街の間に位置する地域 「フェズ・エル・ジェディド」 を散策してみることに。


この地区の中心にあるのは、かつてのスルタンが暮らしていた王宮です。

 

 

現在もモロッコ国王がフェズに滞在する際に使用されており、観光客が中に入ることはできませんが、内部には美しい庭園が広がっているそう。

 

王宮をぐるりと囲む城壁が伸びていたのが印象的。

 

 

この付近には、フェズ市民が集まる商店街や、むかしユダヤ人街だった地区があります。

「メラー」 というこの地区を歩いてみました。

 

 


モロッコの伝統的な建築とは違った木造の建物が連なる 「メラー」。

現在はアラブ人の住む地域になっていて、せっかくの木造の装飾も補修されてなくてボロボロ。

 

 

メラーの北にある門をくぐれば、フェズで一番の繁華街。

お土産を買うというよりは、庶民が日用品を購入するようなスークです。

 

 

 

広場に出ていたのはかたつむりの屋台! モロッコでは各地でよく見ました。

ファストフード感覚というか、たこ焼き的な位置づけというか、みなさん気軽によく食べていました。

 

モロッコは昔フランスの植民地でもあった場所。カタツムリ食の文化って、モロッコからフランス (エスカルゴ) に渡ったのかな、それとも逆で、エスカルゴがモロッコに入ってきたのでしょうか。

 

 

夜は新市街のレストランでモロッコ料理を。

本日のタジンはマトンをチョイス! 一緒に調理してあるのはプルーンです。モロッコでは、肉料理に使われるとてもポピュラーな食材。

 

 


今日は大晦日なので、この料理が今年最後の食事となりました。

 

今年が始まった時 「今年はたくさん旅をしよう」 と決めたけれど、1年後にモロッコで年を越しているとは思わなかったなぁ。

 

 

さて、リャドに帰ったら一休みして、深夜の年越しに備えます。

 

 

 

 

 

Dar Seffarine

http://www.darseffarine.com/

ダブルベッドルーム € 80

 

 


 

タクシー 9 DLH

マック 47 DLH

500ml の水のボトル 5 DLH

夕食 220 DLH

タクシー 20 DLH

 

※ €1 (ユーロ) = 約 98 円

※ 1 DLH = 約 9 円

 

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