2011年 12月 27日。
身動きひとつとれずに押し込まれていた体が悲鳴を上げ始めた頃、やっとタクシーがテトゥアン市街に到着しました。
新市街の広場から、メインストリートを突っ切って、旧市街 (メディナ) に向かいます。 メディナの入り口にある広場の奥には、スペインの建築様式をアラブ風に解釈した 「スペイン・ムーア様式」 と呼ばれる建築様式でたてられた旧王宮が。
テトゥアンは、モロッコが独立するまで、その首都だった町です。
白壁のメディナの様子や、スペイン料理の影響が強い食べ物などにスペインの面影を強く残しているので、スペインからモロッコには来たものの、それほど強くは、「世界が変わった」 と感じないかもしれません。
今回のテトゥアンの宿は、メディナの入り口を入ってほどなく見つかる、白壁のリャド (民家を改修してホテルにした宿泊施設) 「BLANCO RIAD」 です。
夏は気持ちがよさそうな白い中庭。
タイル使いの装飾は、モダンながらスペインっぽさも感じます。 泊まったお部屋の名前は 「シェヘラザード」。 千夜一夜物語 (アラビアン・ナイト) のお姫様の名前です。
モロッコのリャドはこじんまりとしたお部屋が多いからか、インテリア的なこだわりなのか、ツインのお部屋が少ない感じ。今回もダブルベッドのお部屋です。
メディナの街歩きに出る前に、遅いランチで腹ごしらえ。 この リャドでは食事もできるので、ランチはここで済ませてしまうことにしました。
オリーブなど小皿でいろいろ出てきた前菜は無料の 「お通し」 みたいなもの。
オリーブはどこのレストランでも必ずお通しに出てきました。オリーブはモロッコの特産品のひとつなんです。
ランチには、「Blanco Riad サラダ (なすとチーズのサラダ)」と、ミートボールの洋ナシ添えを。
洋ナシはモロッコでは定番の食材で、タジン鍋や肉料理など何にでも使われます。 ミートボールは、予想と違って揚げ物だったのでちょっとガッカリでしたが (トマトソースで煮込んだモロッコ風ミートボールを想像していたので)、美しくて盛り付けられたお料理はヘルシーで美味。 さすがにきれいなリャドでいただいたランチなので、メニューも盛り付けもモダンでこぎれい。
さあ、おなかもいっぱい! そろそろ、街歩きに出かけましょう。
カスバというのはアラビア語で 「城塞」 という意味。 現在はすでに、城塞というよりはぼろぼろの廃墟ですが、いい感じに荒れていて、遺跡好きとしてはちょっとワクワクさせてくれる雰囲気。
見下ろした町は、真っ白でまさに南スペイン。モロッコにいることを忘れそうです。
世界遺産に登録されるほどなのかどうかはわかんないけど、スペインの影響が強いんですね。 ※ カスバ付近は荒れていて、人通りも少なくやや危険なので、日が暮れてからは 一人で行かないほうがベターです。地元の人ですら 「あの辺は危ないから気をつけろ」 っていうところです。 丘から降りたら、いよいよ 「メディナ (旧市街)」 の街歩きにでかけます!
Blanco Riad Hotel & Restaurant http://blancoriad.com/
セウタ Ceuta - Tetouan テトゥアン (40m) グランタクシー
グランタクシー € 2 ランチ ひとり 150 DLH
※ €1 (ユーロ) = 約 98 円 ※ 1 DLH = 約 9 円
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