ロシア鉄道の旅 - 近郊列車で行く、世界遺産の町セルギエフ・ポサード | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2011年 5月 3日。

 

7時に起床。10分後に、昨日のうちに頼んでおいた朝食が部屋に到着しました。シリアル、パンとコーヒーの簡単なもので、200 Rub。

 

 

準備ができたら、モスクワ=ヤロスラブリ駅へ。

 

今日は、モスクワから近郊列車 (エレクトリーチカ) に乗って、世界遺産の町セルギエフ・ポサードまで足を延ばしてきます!


 

昨日、シベリア鉄道で到着したヤロスラブリ駅の窓口で、急行のチケットを購入。英語は通じないので、ロシア語で 「一枚」「片道」 など言えるようにしていきました。

 

 

 

 

9時20分の急行列車。やや古めかしく、ガタの来ている車両ながら、椅子が大きくて快適です。

 

 

 


急行列車には、各車両に車掌さん (女性) がいて、切符を確認し、降りるときに教えてくれたりしました。

 

 

かなりゆったりな座席だし、ワゴンサービスが来たりして、新幹線やロマンスカーみたいな列車なのに、チケットが 500円しないというのもすごい。

 

ロシアは、観光客相手のものは高いけれど、地元の人向けのものはまだまだ物価が安い印象でした。
 

 

本を開いたり、窓の外を眺めたりしているうちに、1時間ほどでセルギエフ・ポサード駅に到着。

 

 


世界遺産の町とは思えないような、素朴で小さなローカル駅です。


 

この町は、ウラジーミル、スーズダリ、ヤロスラブリなどと並んで 「黄金の環」 と称されるモスクワ近郊の都市群のひとつ。古くから栄えたこれらの街には教会や修道院などがあり、世界遺産にも登録されています。

 

今回、セルギエフ・ポサードに来たのも、大修道院の教会群を見るためなのですが、まずは、駅の近くにあったマーケットを物色!

 

 

 

旅先で地元のマーケットを覗くのは大好き。

田舎のローカルな雰囲気のものも、都会の洗練された雰囲気のものも。

 

 

 


 

マーケットをぐるぐる歩き回ったあとは、修道院を見にいきましょう。

 


教会を目指して、小さな公園を抜けていくと、小川をわたる鉄の橋の格子に、カップルが想いを誓った鍵がたくさんつけられていました。こういうのって、ほんとうにどこの国でもやってるんだなぁ

 

 

 

 

そんな中、いかにもロシア、という感じのおばあちゃんのあとを歩いて。

信心深そうな方々が向かう先は、いよいよ大修道院です。

 

 

 

 

入り口の門。グリーンの装飾でとても綺麗。

内側に施されたフレスコ画の装飾も、口をぽかーんと開けてしまうくらい美しかった。

 

 



この、セルギエフ・ポサードの門の内部の装飾は、ロシアで見た 「とても美しかったもの」 のひとつ。

 



 

 

 

門をくぐると、そこは、「聖セルギエフの三位一体修道院」 という名を持つトロイツェ・セルギエフ大修道院の城内です。

 

 

 

カラフルな装飾を持つ修道院や教会、聖堂が立ち並ぶ広場に立つと、なんだか童話の中にいるような、なんだか不思議な気分に。

 

 

 

 

金色のドームをもつのがトロイツキー聖堂。

 

 

聖セルギエフの墓所の上に建てられていて、中には棺が安置されています。参拝客たちはみんな、彼の棺の前に列を作ってお祈りを捧げていました。

 

 

そして、青い丸屋根に星の模様が散らしてある聖堂が、ここトロイツェ・セルギエフ大修道院のシンボル、ウスペンスキー大聖堂です。

 

 

この、おもちゃのような聖堂を写真で見て以来、来てみたかった場所。

 

 

ひと休みに、城内にあった軽食堂でピロシキを買ってみました。

ロシア語で中身が分からなかったので適当に買ってみたのですが、中身は酢漬けのキャベツ。

 

 

一緒に飲んだのは、やはりロシア語でわからなかったのですが、京都のひやし飴のようなあまーい飲み物でした。白ワインかと思ったのに!

 


だったら、せっかくなので、外で売っていた ロシア名物のクワスを買えばよかったです。

 

 

クワス (クヴァス) は東欧で広くのまれている伝統的な飲み物で、黒パンを発酵させてつくる、微炭酸、微アルコールの飲み物。最近はペットボトル入りなどでも売っています。

 

 

さて、そろそろ修道院をあとにしましょう。

修道院の創始者、聖セルギエフの像に別れを告げます。

 

 

 

 

町を出る前に食事をして行こうと思って、ぶらぶら歩いていた道路沿いの大きなロシア料理のレストラン、Russky Dvorik ルスキー・ドヴォリック へ。

 

 

 

ロシアではこじんまりしたレストランは分かりにくい (レストランなのかどうかが外から分かりづらい) ので、つい、大きな分かりやすいレストランに入ってしまいがちで。

 

 

こちらは日本の某首相を含む、有名人がたくさん訪れているレストランらしく、お値段もお高め。別に、もっとカジュアルに、軽く食べれればよかったんだけどな(さっきピロシキも食べたばかりだし)。


でも、せっかくなので、ロシアに来たらどうしても食べたかったペリメニをオーダーしました。

 

 

ペリメニというのは、中国から渡ってきてロシアで姿を変えた、ロシア風餃子。ロシアでは、サワークリームでいただきます。

 

日本人は、やっぱりお醤油かけたくなっちゃうかも?

 

 

さて、食事が済んだら、モスクワに帰りましょう。

駅でチケットを買ったら、ロシア語の時刻表とにらめっこ。

 

 

 

 
 


帰りは普通列車のチケットを買ったので、行きの急行とはちょっと雰囲気が違う列車です。

 

乗客も多いし、座席もベンチシートのような感じで。

 

なお、セルギエフ・ポサードのもうひとつのみどころに、おもちゃ博物館があります。マトリョーシカのもとになったという日本の木工玩具の展示が見たかったのですが、滞在中、どうしても開館日との調整がつかず、この日も閉館日でした。残念。

 

でも、その同じ玩具、実はこのあいだ訪れた箱根の木工細工のお店にも展示してあります。

 

なので、ロシアまで行かずとも、日本で見れるのですが、まあそれはそれとして。

 


 

 

 


 

モスクワ Москва́9.20 -10.30 Се́ргиев Поса́д セルギエフ・ポサード (1h)

セルギエフ・ポサード Се́ргиев Поса́д 14.05 - 15.30 くらい Москва́ モスクワ (1.5h)

ロシア国鉄

 


 

朝食 200 Rub (ホテル)

地下鉄 2回券 56 Rub (キタイ・ゴーラト駅)

急行チケット 172.9 Rub (モスクワ=ヤロスラブリ駅

水 40 Rub (駅構内の売店)

入場料 (讃美歌のCDつき) 250 Rub (聖セルギエフ修道院)

カメラ撮影料 100 Rub (聖セルギエフ修道院)

ピロシキ 18 Rub (聖セルギエフ修道院)

甘い飲み物 15 Rub (聖セルギエフ修道院)

ペリメニ、ビール 600 Rub くらい (Russky Dvorik)

帰りの鉄道チケット 132 Rub (セルギエフ・ポサード駅)

 

※ 1 Rub (ルーブル) = 約 3 円

 

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