バルセロナといえば、・・・ガウディ!
バルセロナで活躍した芸術家、アントニオ・ガウディは、曲線を多用し、細部の装飾にこだわった人。彼の建築や装飾品は、とってもユニークで独創的。 なんだか不思議で、とっても魅力的なのです。
町じゅうに散らばっているガウディの作品群と、彼を中心に花開いた 「モデルニスモ (アール・ヌーヴォー)」 と呼ばれるアートスタイルの建築を見てまわることは、今回の旅行の目的のひとつでした。 というわけで、ガウディの魅力に触れる旅に出てみましょう! まずは、Parc Güell (パルク・グエル) ことグエル公園へ。
公園の入り口にある噴水。すごいデコラティブ!
実はここは、もともとガウディの建築で建てられた家の並ぶ住宅地にするはずだった場所。
でも、当時としては (というか今でも!) あまりにも奇抜な住宅はまったく売れず、かろうじて買い手のついた 2軒を残して公園になってしまいました。
そして、2軒のうちの、もう1軒。 こちらは、夢の分譲住宅を作ろうと出資していた施主、グエル伯爵の買った家、グエル邸です。
結局、施主と建築家だけしか住宅を買わない住宅地になってしまったわけで、彼らの落胆ぶりも想像に難くありません。
これに限らず、当時はなかなか理解されにくかったガウディ。後年、進めていた建築が資金面でなかなか進まないなか、パトロンであったグエル氏が亡くなってしまってからは、世間を嫌って引きこもり、最期は路面電車にひかれての孤独死でした。
そんな孤独な天才、というイメージも、わたしがガウディにひかれる理由のひとつかもしれません。 とはいえ、当時のモデルニスモの中心的存在としてバルセロナで活躍していたガウディ。バルセロナには、彼のすばらしい作品がたくさん残っています。
壁にタイルの装飾を多用し、バルコニーは生き物の顔を思わせるようなデザイン。
竜退治をした英雄をモチーフにしているという説、仮面舞踏会をモチーフにしている説など、この建築のデザインにはいまも謎が多いそうです。
わたしには、タイルはうろこ、バルコニーは魚の顔、節々のある柱は魚の骨に見えました。
だから、わたしの中ではこの建物は 「魚の家」。
ライトアップされている姿は、美しいというより・・・奇妙で、ちょっと不気味なくらい。 そして、世界遺産のガウディ建築あふれるバルセロナでわたしが一番気に入ったのは、カサ・バトリョと同じグラシア通りにある住宅、この 「Casa Milà カサ・ミラ」 でした。
なんだか、目を離したすきに形を変えているのではないかと思わせるほど。こんな風に動きを感じさせる建築なんて、みたことありません。 1907年に完成。
ガウディ 54歳のときの作品です。
でね、この建築、面白いのは外観だけではないんです。 ぜひ、屋上まで登ってみてください。見たこともないような不思議な光景が広がっています。
実は、おかしな柱は全部、煙突なんです。
こんな屋上のあるマンションに住んでみたい! と思ったのはわたしだけじゃないはず。
ほんとうに不思議でかわいくて気持ち悪くて魅力的な、ガウディの作品たち。 上で紹介した以外にもガウディの作品の多いバルセロナ。 たくさんの作品をはしごして町をあるきまわりながら、夢の世界を散歩した気分でした。
2007年に ガウディ生誕の町 Reus にオープンした 「ガウディセンター」 では、そんな彼の作品についていろいろと知ることができます。
Gaudí Center ガウディセンター
※ カメラの日付を合わせていなかったようで、写真の日付はまったくのデタラメです。
※ 今回、Wikipwdia、Gaudi Center のウェブサイトから何枚か写真をお借りしました。
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