ニッポン鉄道の旅 - ロマンスカーで箱根日帰りの旅 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

いっきに春めいてきた東京。

そんななか、ロマンスカーの運転が一部再開したので、久しぶりの箱根にでかけました。

 

箱根 観光ガイドサイト

箱根ナビ: http://www.hakonenavi.jp/ / 箱根全山: http://www.hakone.or.jp/

小田急電鉄 ロマンスカー利用案内: http://www.odakyu.jp/romancecar/index.html

 

今回の目的は、箱根フリーパスをフルに使って、箱根の乗り物に乗りまくること!

せっかくの箱根なのに全く温泉に入らない日帰り旅行となりました。

 

 

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まずは、早起きして箱根に向かいましょう。今回乗ったのは臨時便の VSE。

展望席が自慢の、比較的新しい車両です。木を使ったインテリアが好印象。

 

 

 

 

 

 

箱根湯本からは 箱根登山鉄道 に乗り換えです。

真っ赤なボディが山に映える可愛い鉄道。スイスの レーティッシュ鉄道 とは姉妹鉄道です。

 

 



山の中をいく鉄道は、いくつもトンネルを抜けていきます。

右の鉄橋は箱根の観光スポットのひとつでもある、出山の鉄橋。紅葉の時期には鉄橋の上で数分停車するのですが、今回は普通に通過。

 

 

 

 

列車が停車しました。箱根登山鉄道では、急な斜面を登っていくため、「スイッチバック」 というシステムを採用しています。終点の強羅に着くまでに 3回 前後が入れ替わるのですが、そのたびに、前後の車両に乗車している車掌さんと運転手さんが入れ替わるため、ちょっとしたイベント気分。

 

 

 

上り列車とすれ違い停車中。こういうのが嬉しい。

 



さて、登山鉄道の終点、ロッジ風の駅舎が素敵な強羅駅に到着です!

ここでは、ケーブルカーに乗り換えて、駒ケ岳のすそ野の早雲山駅まで、約 10分。

 

 

 

 

早雲山では、今度は 箱根ロープウェイ に乗って、駒ケ岳の頂上を目指します。

2本のアームで支えるので、揺れが少ないこのロープウェイは、年間利用人数でギネスの世界最高記録を持っているとか。

 

 

 

 

突然目の前に広がる、水蒸気の噴き出す大涌谷の荒々しい姿は圧巻!

遠くには富士山も見えます。ここは、箱根のベスト・ビュー・スポットのひとつ。

 

 

 


大涌谷駅に到着しました。駅の向こうには、白いけむりを噴き出す噴煙地の姿が。

箱根が活火山なのだということを改めて思い出させてくれる光景です。すでに硫黄の香りも。

 


大涌谷は、むかしは地獄谷と呼ばれていたのですが、明治天皇が訪れることになった際に、縁起の悪い地獄谷から、大涌谷へと名称が変わったんだそう。

大涌谷観光センター: http://www.owakudani.com/index.html

 

 

まずは、展望レストランにて、おひるごはん。

展望レストランの 「名物」、大涌谷カツカレーを頂きます!

 

 

 

 

見た目にもフツーのこのカツカレーがなぜ 「名物」 かは、のちほど。

さて、お腹が満たされたところで、駅から歩いて 15分ほどの、大涌谷の噴煙地まで。

坂道と階段をひたすら上って、モックモクの噴煙地に到着です!

 

 

 

 

ここでは、火山ガスのほか、温泉もわいていて、常に白煙が立ち上っています。

ここで湧く温泉が、日々、箱根の温泉宿に送られているんだって。


 

大涌谷名物、黒たまご。ひとつ食べると 7年寿命がのびるという縁起物です。

 

 

 


生卵を温泉池でゆでると、殻に付着した鉄分(温泉池の成分)が硫化水素と化学変化を起こして黒くなるそう。


実はおひるに食べた 「名物 大涌谷カツカレー」 は、黒たまご付きだったのです (カレー皿の右上の小皿にある黒いものがそれ)。

 

なのでここでは、黒たまごは食べずでした。

かわりに、大涌谷の名物 たまごソフトクリーム を。

こっくりした素朴なカスタードクリームみたいな感じで、美味しい。

 


 

大涌谷を満喫したら、ふたたびロープウェイに乗って、芦ノ湖畔の桃源台駅へ向かいます。

 

 

 


ここで乗り換えるのは、なんと 海賊船

数種類の船室と、高さの違うデッキや展望台などがあって、大人でもちょっと楽しい。

 

 


 

ちょっと風が強いけど、天気も良かったので、湖の水面がキラキラしてとても綺麗でした。

海賊船とすれ違ったりしながら、対岸の元箱根港へ、30分ほどのクルーズでした。

 

 

 

船から降りたら、歩いて数分の 箱根関所 へ。

江戸時代に本当にこの場所にあった関所を完全再現した、博物館です。

 

 

 

 

資料にもとづいて、忠実に復元されているそうです。怖い門番の姿はないけれど。

 

 

 


 

関所の裏手の小高い丘には見張り台があって、そこからは芦ノ湖畔を見渡せました。

 


ここの景色って江戸時代からあんまり変わってないんじゃないかと思わせるような黄昏風景。

そのまま浮世絵になってしまいそうです。


 

箱根神社まで足を延ばしたかったんだけど、ちょっと肌寒くなってきたことだし、この辺でタイムアップ。関所近くのバス停から 箱根登山バス に乗って、東海道を、小涌谷まで戻ります。

(元箱根港からなら、箱根新道で箱根湯本まで出れるので早いですよ)。

 

 

朝、箱根に来た時に列車の中から眺めた桜の木。来年までお別れです。

再び登山鉄道で箱根湯本に戻りましょう。

 

 

 

箱根湯本の温泉街でぶらぶらとお土産を物色したら、ロマンスカーに乗車して東京へ。

帰りの電車の中では熟睡。

 


ヨーロッパ周遊 鉄道旅行 バックパッカー女ひとり旅 というわけで。日帰りでめいっぱい箱根をまわった小旅行は、こんなルート。

 

小田急線の箱根フリーパスを利用したので、いちいち切符を買う手間もなく、すべての乗り物に乗車できました。

小田急 箱根フリーパス / 箱根ナビ フリーパスの旅
 

今回は日帰りだったけど、このフリーパス、実は 2日間使用できるんです (3日間用もあり)。

温泉や美術館、名所旧跡、植物園、レストランにホテルと、箱根にある様々な施設が割引で利用できたりもするし、温泉に一泊して、2日かけて、ゆっくりのんびりいろんな場所に足を運ぶのにすごく便利ですよー。

 

何度行っても楽しい箱根。次回は紅葉か雪の時期に、箱根神社と美術館、そしてもうひとつのケーブルカーを楽しみに来ようと思います。今度は温泉に一泊で!


 

 

 

 


 

箱根フリー切符/ 2日間有効 (新宿からの場合) 5,000円 (小田急電鉄)

ロマンスカー特急券 (新宿からの場合) 870円 (小田急電鉄)

大涌谷カツカレー 1,200円 (大涌谷 展望スカイレストラン)

たまごソフトクリーム 330円 (大涌谷)

箱根関所 入場券 フリーパス割引で 400円 (通常 500円 / 箱根関所)

ロマンスカー特急券 (新宿までの場合) 870円 (小田急電鉄)

 

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