ニッポン鉄道の旅 - 北アルプスを望む、新穂高ロープウェイ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

景色自慢の JR 高山線でやってきた、北アルプスの小京都、飛騨高山。古い町並みの残る、山合いの小さな町を散策しました。

 

今日はこれから、バスで 1時間半、北アルプスの南のじはじっこ、新穂高まで行ってきます!

 

 

ロープウェイに乗って、北アルプスの山々を眺めるのが目的なのですが、お天気が心配。


2009年 6月 5日。


午前中、宮川朝市や飛騨の里などをぐるりと見て回って、11時 40分、濃飛バスセンターから、新穂高ゆきのバスに乗車。

 

 

今回は、高山 = 新穂高のフリー乗車 2日分と、新穂高ロープウェイの往復チケット込みで 5,000円 の、「奥飛騨まるごとバリューきっぷ」 を利用しました。バスセンターで購入可能。

 

高山 = 新穂高 が片道 2,100円 (往復 4,200円)、ロープウェイが往復 2,800円なので、間違いなくバリューきっぷ のほうがお得です。


 

さて、バスに乗って出発。

 

 

 


景色がどんどん、緑一色になっていきます。
 

山の中を走るバス、車窓の風景を見ているだけでワクワクしてきました。

 

 


 

なんだけど… 路面が濡れてる? っていうか、雨!? うそ!

 


 

これから向かうのは、北アルプスの山の上。

せっかく遠いところまで足を伸ばしたのに、雨だったり、曇っていたら台無しなんだけど…

 

雨は、降ったりやんだり。雲が、ものすごい速さで流れていきます。

もう、雲の切れ間を狙うしかありません。

 

 

そうこうしているうちに、窓の向こうに、白い雪を抱いた高い山なみが見えてきました。もうすぐ、新穂高に到着します。

 

 


バスの初乗り運賃は、2,100円。高速バスの運賃としては別に驚くほどの料金じゃないけれど、こうして運賃表になっていると、なんだかすごい。

 


 

バスを降りるとき、運転手さんに 「残念な感じで曇ってますね」 と話しかけると、「大変な時にきちゃったねぇ」 と同情されてしまいました。「でも、ホラ、山の天気は分かんないから。これから良くなるかもしれないよ?」 …うーん… そうかなぁ…。

 

 

 
 

とりあえず、新穂高ロープウェイの乗り場までは来てみました。

なんとか、雨はやんでいます。

 

 


乗り場の下で会った団体客のツアーガイドさんに 「上、どうでした?」 って聞いたら、「あー、ダメですね。全然見えないです。すごい雲で」 と言われてしまいました。うーん…

 

東京からここまで、交通費だけでも 2万円かけて、2日間もかけて、来ているわけです。今度いつ来るかも分からないし、せっかくなので、山、見たいじゃないですか。

 

かなり迷ったのですが、「明日の天気だってわかんないし、今日上って、まったくダメだったら、そのときもう1回考えよう」 ということにして、ロープウェイに乗ることにしました。

 

 

平日だからか、天気のせいか、乗り場はガラガラ。

 

 

 

 

まずは 第1ロープウェイ。かなりの急こう配を上がって行きます。

 

 

 

その後、第2ロープウェイの駅、しらかば平駅まで移動。

 


 

乗ったのは、国内唯一の2階建てゴンドラです。


 

 

車内には、四方に、見える山々の図が付いていました。わたしが座ったベンチからは、日本 100名山のひとつ、笠が岳がみえるようです。

 

 

 

窓には水滴が付いているけれど、雨はやんでいて、向こうのほうに、山なみが見えています。

 


 

遠くの山々まで、なんとか見ることができます。よし!

 

 

 

標高 2156mの展望台は 気温 7度。

 

薄着で来てしまったわたしは少々寒かったのですが (みなさん、ナイロンのジャケットなどを着ていらっしゃった)、思っていたよりもずっと、ちゃんと山の景色が見られて満足でした。

 

 


3,000m 級の山々。スイスにだって負けません!

 


すごいすごい。すっごいきれいでした。

晴れていたらもーっと綺麗なんでしょうね。

 

考えてみれば、今年オーストリアで上った ハーフェレカー の山頂展望台も、標高 2256m。

 

季節も違うし、雰囲気はだいぶ違いますが、ちょっとした追体験です。

残念ながら、槍ヶ岳の山頂は雲に隠れて見えませんでした。

うん、また来よう。


とりあえず、祝杯をあげに、レストランにてビール。

 


 

周りの方の話によると、数十分前までは、ほんとうに真っ白でまったく景色がみえなかったんだそうです。ガイドさんが「全然ダメ」って言うはずです。


頂上のお土産屋さんで売っていたポテトチップスは、気圧の差でパンパンに膨らんでいました。

 

 

 

さて、下山しましょう。

 


下山して、振り返ってみて、ビックリ!

山が、まったく、見えなくなっていました。

 

 

写真に写っている黒っぽい山の向こうに、もっと高い山々が見えていたんですが、今はすっぽりと雲に覆われています。

 

ちょっと遅かったら、きっと山は見えなかった。

まさに、雲の間を縫っての登頂だったんだ!

 

運が良かった!!



 

というわけで、再び新穂高から高山ゆきのバスに。

でも、高山まで戻らずに、途中の平湯温泉というバスターミナルで下車して、ここで乗りかえます。

 

 


バスステーションの売店で、食べ損ねていた飛騨名物の、五平もちを。


天気が良ければ、ここから乗鞍岳や上高地ゆきのバスに乗ってしまおうと思っていたんだけど、この分じゃ、乗鞍も上高地も雨だろうし、ここはさっくり諦めて、新宿行きの高速バスに乗って、帰途に就くことに。

 

 


そして、この新宿行きのバスが、意外とバカにできない車窓を展開してくれました。

 

右に乗鞍高原、左に北アルプスという山間の道を通って行くうえ、梓湖の周りを行くので、ものすごく景色がきれいで。

 

 


さて、高速バスが立ち寄った休憩所から見た諏訪湖の風景で、今回の旅はおしまい。

 

 

たった 2日間の小旅行だったけど、いろんなものを見て、いろんなものを食べて、いっぱい乗り物に乗って、大満足の旅でした。やっぱり、鉄道や山はいいなぁー、と、改めて思ったし。

 

日本なんてだいたい見て知ってるし、なーんて思ってたけれど、楽しそうな場所、きれいな場所、知らない場所は、本当にたくさんある。そして、同じ日本でも、自分にとって身近じゃない場所というのは、ヨーロッパと同じくらい、遠くて不思議で違う日本なんですね。

 

それは行ってみるとよくわかった。

さあて、次回はどこに行こうかな?



 

<後日談>

ちなみに、ロープウェイ乗り場で会ったツアーガイドさんにも 「うーん、明日のほうが晴れる確率高いと思いますよ」 と言われて相当迷ったロープウェイですが、翌日の同じ時間のライブカメラの映像を見てみたら…


こんなでした!

 
ヨーロッパ周遊 鉄道旅行 バックパッカー女ひとり旅

 

全っ然ダメじゃん!

良かったー! あのとき思い切って上まで行っておいて。


 


 

高山 Takayama 11.40 - 13.13 Shin-Hodaka 新穂高 (1.5h)

新穂高 Shin-Hodaka 14.55 ‐ 15.28 Hirayu Onsen 平湯温泉 (0.5h)

平湯温泉 Hirayu Onsen 16.30 ‐ 21.00 Shinjuku 新宿 (4.5h)
濃飛バス

 

 


 

高山 = 新穂高 バス運賃 + ロープウェイ (バリューきっぷ) 5,000 円

ビール 600円 (新穂高)

ポストカード、切手 600円 (新穂高)

五平もち 300円かな? (平湯温泉)

高山ラーメンなどお土産 2,000円くらい (平湯温泉)

平湯温泉 = 新宿の高速バス運賃 5,700円 (平湯温泉)

 

 

 

 

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