ポーランド、ワルシャワ旧市街は良い! | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2009年 2月 22日。

 

明けて翌日、6時40分。

ポーランドの首都、ワルシャワ Warszawa に到着しました。

 

 

 

大嫌いな夜行バス、あんまり快適には眠れませんでしたが、何度も目を覚ましながらもなんとか数時間分くらいは眠ることができました。乗客も少なかったので、最後のほうはもう、恥も外聞もなく、通路を挟んだ隣の席にまで足を伸ばしてしまって。

 


さて、バスターミナルはワルシャワの中心部からは少し離れた場所にあるので、ここからは電車でワルシャワ中央駅に向かいます。

 

早朝の駅はまだ人気もなく、ガラガラ。

 

 

 

 
 

これが、この旅 初の、鉄道での移動です!

 

ほんの数駅の移動だけれど、久々に乗った鉄道の感覚はとても気分の良いものでした。”この場所” に帰ってこれて、本当に嬉しい。

 

 

 

降りたのは Warszawa Srodmiescie 駅 。

どうやら、ローカル線は中央駅には止まらないようです。

 

 


つうか、ここどこだよ! この駅なんて読むんだよ!とか思いながら駅を出たのですが、駅を出てみれば、目の前がワルシャワ中央駅でした。

 

 

まずは中央駅まで行って、Left Luggage に荷物を預けてから、街歩きを開始。


それにしても。

いやぁ、なんていうか、都会です、ワルシャワ!

駅周辺だけみたら、どこの都市なのかよくわかりません。

 

 


基本的に、中心部は、大きくて広い道にでっかい建物、っていう、いかにも旧共産圏な感じの街づくり。そこに、近代的な高層ビルやモールがぼこぼこと建っているという感じ。

 

 
 

 

さて、軽く朝食とコーヒーを取ってから、旧市街を目指して歩き出しました。



 

まずは、新世界通りを北上。

道中、コペルニクス像とご対面。

 

 

天球儀を持ったコペルニクスは、ポーランド科学アカデミーの建物の前に鎮座しておられます。


その向かいにあるのは、ショパンの心臓が安置されている、聖十字架教会。

正面には、教会の名の通り、十字架を背負うキリスト像が。

 

 

 
 

ショパンの心臓とやらはどうなっているのかね、と中に入ってみたところ、うっかりミサが始まってしまい (しまった、日曜日だった!)、でも、面白いので最後まで参加してみました。

 

 

さすが敬虔なカトリックの国 ポーランド。教会は超満員で、立ち見 (?) も多く、人であふれかえっていました。ポーランド語なので内容はまったくわからないのだけれど、賛美歌を聞いたり、ポーランド語で語られる言葉を音楽のようにただ聴いているのは面白かったです。



ところで、ミサの前に、たくさんの人が花輪などを持ってきて、神父さんとともに、ショパンの心臓がおさめられているという墓石にささげていたんです。

もしかして、今日ってショパンの誕生日とか命日とかなのかなー?と思っていたんだけれど、あとで調べたところ、やっぱり誕生日でした。

 

 

ただの偶然だけれど、ショパンゆかりの教会に、ショパンの誕生日に訪れてミサに参加できたなんて、ちょっといい体験ができたんじゃないでしょうか。


なお、ショパンの 「心臓以外」 の遺体は、パリのペール・ラシェーズ墓地に埋葬されています。


教会の隣にあるのは、美術アカデミー (チャプスキ宮殿)。ショパンが昔住んでいたところだそう。

 


ちなみに、ショパンのポーランド名は 「ショペン」。たったひと文字違いなだけですが、なんだかイメージが全然変わってしまいますね。

まあ、英語読みの 「チョピン」 よりはマシか。


再び、新世界通りを北上。

道沿いにある教会の前には、その場所の昔の姿を描いた絵のプレートが。

 

こちらはショパンがオルガン奏者を務めていたヴィジトキ教会。

 

 


これ、結構いいアイディアですよね。


前を通って、そのまま新世界通りをまっすぐ歩いていくと、そろそろ旧市街がみえてくるはず!


あっ、見えてきました! っていうか、え!?

 

 

 

 

すっごい良いじゃない!

うわー! すっごく好みです、めちゃくちゃいいじゃないですかっ!!

 

 

 

真っ赤な建物は旧王宮、現在は国立博物館です。

 

 

実は、これら旧市街の建築物は、旧王宮をふくめ、第二次大戦でドイツ軍によって壊滅的な被害を受け、ほとんどが破壊されてしまいました。
 

でも、ポーランドの人々は、昔あったとおりの姿に市街を復元。崩れたレンガを再利用し、「壁のひびの一本まで正確に」 元通りにしたといわれています。

その 「復元」 の歴史を評価されて、ワルシャワの旧市街は世界遺産にも指定されています。


古くて薄汚れているのに、なぜかとてもとても温かくて愛らしい街並み。

 

 

 

細い通りをぬけて、旧市街の中心、マーケット広場に出ました!

 

 

 

うわぁー、本当にいいなぁ、ここ!

単にわたしの好みの問題かもしれないし、久しぶりにわりと晴れているからかもしれないけど(人間の感情や感覚というのは、驚くほど天気に左右されるんですよね)。


実は、ポーランドに関しては、旅行前から (旅行中知り合った人たちも)、ワルシャワはけなす人が多くて (クラコフは皆褒める)、わたしも 「まあ、首都だし、普通に旧共産圏っぽい大都市なのかもなぁ」 って、それほど期待してなかったんです。

 

だから逆に、この旧市街のたたずまいは 嬉しいサプライズみたいな感じ。

 


広場の真ん中には戦う人魚姫の像が。

 

 

「ワルシャワ」 という街の名前の由来には人魚伝説があるようなので、この人魚は、圧政と戦うワルシャワの姿なのかな。

 

 

町のレストランや商店の看板は中世風で、とても美しい。


 

こういう看板は、このあとオーストリアで目まいがするほど見ることになります。

 


広場の奥に抜けていくと、15世紀に造られた砦 バルバカンが一部残っているのをみることができます。こういう、円形の砦は珍しいものなんだそう。

 

 

 

修復中で見られなかったヴィリニュスの円形城壁っていうのも、こういうものだったのかな?

 

 

 

 

カラフルな小道を通って、マーケット広場まで戻ります。

 

 

 

マーケット広場をぬけて、聖ヤン大聖堂へ。

聖ヤンというのは、いわゆる、聖ヨハネ。

 

 

 

聖ヤン大聖堂の脇にはくまの像が。 

 

 

また細い道をぬけて、旧市街を後にします。

 


新世界通りを途中で折れて、新市街の中を歩きながら駅に向かいます。


そこで見つけたのが、このおかしな 「ビールさん」。

 


とくに何か宣伝的なことをするわけでもなく、ただ歩いているだけ。(それだけで宣伝といえばそうなんだけど)。面白いのでしばらく後ろをついて行ったり。

 

 

駅に戻る途中で一休み。

ポストカードを書きながら、コーヒーで休憩。

 

 

 

書き終えたカードを持って、大通りに面した郵便局へ。

どこの国でも、郵便局って本当に似通ってる。システムも同じだしね。

 

 

 

さて、ワルシャワを去る前に、科学文化宮殿の展望台に登って、町を一望して行きましょう。

 

科学文化宮殿はスターリンによって建設された建物。 以前はワルシャワ市民には毛嫌いされてきたようですが、今では博物館や映画館、書店や劇場のほか、企業オフィスも入った複合ビルになっていて、文化的商業施設として賑わっています。


尖塔についた時計台は、世界一高い場所にある時計台なんだそう。

 

 

 

かなり大きな建物なので、入口もたくさん。展望台の入口を探してけっこう歩きました。さて、中でチケットを買ったら、エレベーターで展望台へ。

 

 
 
 
 

 

展望台からの眺めです。

遠くに赤い屋根の旧市街が見えるのがわかりますか?

 

 

 

展望台からおりたら、中央駅へ。荷物をピックアップして、ランチは、駅の小さな食堂で、去年チェコやハンガリーで食べて回った グラーシュ を。

 


 

思いのほか満喫できたワルシャワを後にして、14時18分の列車で、これから、ポーランドの古都、クラコフに向かいます。

 

 

 

 


 

ワルシャワ Warszawa 14.18 - 17.10 Krakow クラコフ (3h)

ポーランド国鉄



 

「20世紀の幽霊たち」

ジョー・ヒル

小学館文庫

 

 


 

トイレ 1.5 PLN (バスターミナル)

コーヒー 2.5 PLN (バスターミナル)

中央駅までの鉄道運賃 2.8 PLN (ポーランド国鉄)

コーヒーとマフィン 11.3 PLN (マクドナルド)

カプチーノ 8.5 PLN (カフェ)

ポストカードと切手 7 PLN (お土産店、郵便局)

展望台 20 PLN (科学文化宮殿)

ランチ 10.5 PLN (駅の食堂)

クラコフまでの鉄道運賃 92 PLN (ポーランド国鉄)

 

※ 1 PLN (ポーランド ズローチ) = 約 30 円

 

 

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