リトアニア、夕暮れのカウナス旧市街 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2009年 2月 21日。

 

午後、ヴィリニュスをあとにして、長距離バスで、一路、カウナス Kaunas へ。

 

 
 

バスに乗ってから気づいたんだけど、この移動が、バルト三国で唯一、鉄道に乗るチャンスだったんですよね。どうしてバスに乗ってしまったのか。いままでバスで動いていたので、つい、バスターミナルに来てしまった。


16.55、カウナス着。

バスターミナルは町はずれにあるようで、まわりには何もありません。

すでに夕暮れが近いので、旧市街まで大急ぎで出なくては。

 

カウナスのバスターミナルで Left Luggage (荷物預かり所) に行くも、預かってくれるのは 19時までだとか。じゃあ、2時間で戻ってこないといけないんだよね? 迷ったけれど、大きな荷物を持って移動するのはいやだったので、そこに預けて、路線バス乗り場へ。

 

カウナス旧市街は徒歩だと 30分くらいかかるそうなので、絶対にバスで移動しなくては、夕暮れに間に合わないし、荷物にも間に合わない。でも、どのバスに乗ればいいのやら。

 

英語を話す人も少ないので (ドイツ語もダメだった。ロシア語、ポーランド語を話せる人は結構いる)、かなりヒヤヒヤしながらバスに乗り、ツーリスト・インフォでもらったリトアニア語の地図とにらめっこをしながら、このへんかと思われるあたりでバスを降りる。

 

もう、このあたり、行きあたりばったりすぎて、今思い出しても怖い。


でも、それでもなんとか旧市街にはたどり着きました。

もうすでに、夕闇が迫っています。

 

カウナスはヴィリニュスと違って、ハンザ同盟都市。

なので、タリンやリーガのような、カラフルな壁のドイツ風の建物が目立ちます。

 

 

 

 

急ぎ足で、市庁舎広場に到着。

 


 

聖ペテロ&パウロ大聖堂。

 

 

 

こちらはカウナス城だそう。

 


広場にあった分別用のゴミ箱、カラフルでかわいい。

スペイン、バルセロナのごみ箱もこんな感じだったなー。

 

 

 
 
なんとなく広場近辺を散策。
 
 
 
 
 

だんだん、本格的に日が暮れてきました。

 

 

 

 


とうとう、陽が落ちてしまいました。


 

これ以上の観光はムリ。旧市街に歩いてくる途中、反対側に見えた、ちょっとタージ・マハール風 (?) の聖ミカエル教会を垣間見たほかは、市庁舎広場のまわりをぐるりと回ったのみで終了。

 

ケーブルカーで登る、高台の丘にも登れずじまい。



まあ、急きょ思いつきで動いたにしては上手くいったほうかもしれないけど。

 

ここからまた、大急ぎでバスターミナルの Left Luggage まで撮って返さないといけないので、バス停を探します。

 

が、やはり英語を話す人が少ないので、間違ったバスに乗ってしまい、乗車後 10分ほどで、正反対の方向に向かっていることが判明。

 

あわてて降りてみれば、郊外の住宅地。人気もなくて、暗い。

まいったなぁと思っていたら、運よく、英語を話す大学生の女の子を発見。 「わたしも同じ方向に向かうから、一緒に乗って行きましょ」 と言ってくれました。

 

そこで、無事、30分後にはバスターミナルに戻り、ぎりぎりで荷物も受け取ることができました。

それにしても、いま思い出しても…危な! (預かり所が閉まっちゃったら、ここに一泊して明日の朝まで待たなきゃいけないところだもん!)

 

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今日はこれから夜行でポーランドに向かう予定なのですが、カウナス発の時間は 23時 50分。

 

現在の時間、19時。 あああ、まだまだ 5時間もある。

 

とりあえず、バスターミナルから通りを渡った所にあった小さなレストランへ。食事してビール飲んで時間つぶすしかありません。

 

リトアニア語のみのメニュー、英語をあんまり話さない店員さん、という二重苦のなか、なんとかリトアニアのローカルな名物料理らしきものをチョイス。

 

 

じゃがいもでできたパンケーキで肉をくるんで、クリームソースをかけもの、とのことだったのだけど、でてきたのは、コレ。

 

想像していたのと違うものが出てきたなぁと思いつつ食べてみました。中には豚肉のミンチが。

 

 

ニョッキのような皮でひき肉の餡を包んだお饅頭的な?

 

もちもちした感じで、中身は、まんま、中華まんというか、豚まんの具っぽい味です。それに、サワークリームソースがかかっている。

 

なんだか、中華っぽいです、とても。バルト三国やポーランドには、ロシアを介して中国から入ってきたメニューが結構あるので (水餃子のようなものとか)、これもそういうもののひとつなのかなぁ。

 

あとで調べたところ、ツェペリナイ という料理のようです。

 

 

さて、食事が終って、20時半。

バスターミナルの隣のバーに移動して、そこでビールを飲みながら読書。

 

 

 

ところが。

 

ここが、10時で閉まってしまうというので、結局、バスターミナルの待合所へ行って、そこのベンチで本の続きを読んでいるとですね。

 

10時半で閉めるので、出てくれ

 

と言われました。

 

えー、だってこれから夜行バスが来るのに!?

どこで待てっていうわけ!? と抗議したものの、無駄な努力に。

 

カウナスの土曜日の夜 10時は、真っ暗で、何一つ開いていない。

 

まわりには、レストラン、バー、ネットカフェ、何ひとつないし、あったとしても閉まってるんです。

 

ちなみに、気温は、マイナス 8度

このままじゃ、まずい!!

 

必死でその辺を歩き回って、見つけたホテルで事情を話して、ロビーで 2時間待たせてもらいました。凍え死には、なんとかまぬがれました。

 

夜行バスに乗った時には、もう、クッタクタ。

 

カウナスに来たことは、正しかったのかどうか。

そもそも、カウナスに来るとき思いついた 「ユダヤ人を助けた日本人 (杉原千畝) の記念館」 だって、15時に閉まるんだから、どのみち見れなかったわけだし。

 

今思えば、ヴィリニュスから 30分の 古都トラカイ に行って、夜、ヴィリニュスに戻ってきていれば、トラカイでも日暮れまでに時間があったし、夜行バスを待つ時間も、ヴィリニュスならどこかお店が開いてただろうと思うんです。(少なくとも、バスターミナルは開いていたはず)。

 

そっちが正解だったなぁ、今さらですが。

旅先で思いつきで動くとこういうこともあります。

 

さて、これから、大っきらいな夜行バスに乗って、ポーランドのワルシャワに向かいます。

 

(どうして大嫌いな夜行バスに乗るのかというと、ポーランド行きの夜行列車がないから!!)

 

 


 

カウナス Kaunas 23.55 - 6.40 Warszawa ワルシャワ (6.5h)
Ecoline


 

「20世紀の幽霊たち」

ジョー・ヒル

小学館文庫

 


 

バスチケット 2 リタス (バス車内)

切手 5.8 リタス (ツーリスト・インフォ)

食事 8.81 リタス (カウナスのレストラン)

ビール 5.8 リタス (バー)

 

※ 1 LTL (リトアニア リタス) = 約 37 円

 

 

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