ルクセンブルグから、バーゼルへ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

* たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2008年 2月 21日。


朝早く、張り切って目を覚ましました。

 

乗る予定の列車は 10時 46分。駅前のホテルにいるのに、7時半には目が覚めてしまいました。

 

ちゃきちゃきと準備をして、朝食を取りに行きます。

 

 

昨日買ったポストカードを書いたりしながら、わりとゆっくりとコーヒーを飲んで、今日の旅に思いをめぐらせて。


駅に着くと、新聞と切手を買って、ポストカードを投函。

新聞を片手に、列車に乗り込みます。

 

 

 

スケジュールの都合で 1泊しかできなかったけど、また来ることがあるかな?

ヨーロッパの小国、ルクセンブルグ、またね!

 

 

列車の中では、ブランケットを敷いて犬を連れている老夫婦が。

停車するたびに犬を外に連れ出して歩かせてました。

 

 

 

列車の中で、新聞や本を読んだり、窓の外を眺めたり、考え事をしたり。

ああ、この平和な、楽しい時間。

 

ときどき、街歩きよりも列車に揺られている方が好きなんじゃないかとすら思う。

 

目的地があって、物理的にどこかへ移動するというアクティブな行動の最中でありながら、自分はのんびりと本を読んだり、ぼーっと物思いにふけったり、寝てしまってもいい時間。

 

しかも、遅かれ早かれどこかへ到着するという、期限が切られている安心感。

 

一生、こうして列車に乗りながら生きていたいとうっかり思わせられる、この甘い時間。

 

+++++


さて、14時 40分、列車が到着。

今回の列車の旅は4時間でした。

 

 

最近は、このくらいまとまった距離 (時間) 乗らないと、乗った気がしないというか、1時間、2時間程度では、ただの移動になってしまい、鉄道移動の醍醐味を感じないのでつまらないくらいです。

 

鉄道移動病ですね。

 

さて。

そんなわたしがどこへ到着したかというと。

 

この駅にはイミグレ (の名残) があり、ここを通過すれば…

 

 


 

スイスです!!

 

スカンジナビアに向かう予定を延期して、スイスに戻ってきてしまいました。

 

ここはスイス 2番目の都市、バーゼル。

ドイツ、フランスとの国境にもほど近い、スイスの北のほうにある町です。

 

 

 

駅の中でなつかしの Mirgos (ミグロ) を見て、「ミグロだ!」 と、数日ぶりなだけなのになんだか懐かしい。(ミグロとは、スイスで展開しまくっているスーパー・マーケット・チェーンです)。

 

早速、駅のコインロッカーにでかい荷物を預けて、ツーリスト・インフォで地図をもらうと、街へ。

 

市街の中心部は、駅から少し離れている模様。

 


しばらく歩いて、教会前の広場に出ました。

(ここでも恒例の修復中)。

 

 

それにしても、バーゼルは、ベルンともチューリッヒともまた雰囲気が違っていて、なんか童話の世界みたいですごくかわいいです。

 

 

 

この写真だと伝わりにくいのは承知なんですが、ほんとに、「わー、かわいいなー!」 って感じの、ほのぼのした童話感で。

 


建物の壁に絵が描いてあったり、ちょっとした窓の飾りがかわいかったり。


バーゼルにも有名なカーニバルがあるのですが (というか、むしろベルンより有名)、盛り上げて楽しむベルンと違って、こちらのものはもっと伝統的で、神話的というか、バンドもみんな妖精 (というか妖怪というか) の扮装で、音楽も横笛メインで「ピッピキ ピッピキー」 って感じなんですね。

 

この町を見ていると、その感じもなんとなく分かる気がします。南ドイツに近いので、その影響も大きいんでしょうね。

 

 

ちょっとした曲がり角、細い道、階段なんかも、いちいち覗いてみたくなる雰囲気。

 

 

 

 

そしてここバーゼルにも、もちろんあの 「泉」 がありました。

 

 

 

 

くねくねと細い道を歩き回って、トラムも走る大通りに出ました。

大きな橋がかかっています。 この辺からが、町の中心部。

 

 

 

 

バーゼルで面白かったのは、信号があんまりなくて、人が通ろうとすると、必ず車が止まってくれることでした。ヨーロッパのいくつかの町で信号をなくす試みをしているようですが (そのほうがお互いに気をつけるので事故が減るらしい)、ここもそうなのかな?


中心部の広場には、町のシンボルの真っ赤な市庁舎が。

ここから、ショップやデパートが連なるメイン・ストリート (ショッピング街) が続いています。

 

 

 

 

そこを通り抜け、再び駅へと戻るべく、寄り道しながら戻っていきます。

 

 

 

 

途中で、今日からのホテルを取ろうとネットカフェを随分探したんですが、なぜか見つからず。

 

どうしようかなぁと思っていたところ、「そういえば、携帯に履歴が残ってたはず」 と思い当たり、早速電話をかけて、予約を入れました。

 

(名前を聞かれて苗字を名乗ると、「ああ、ミカ、あなたね!」 ・・・と。 覚えられてました。)

 


さて、駅まで歩いて戻り、コインロッカーの荷物を拾って、列車に乗り込みます。

 

 

ここからは 約 1時間の旅。

あっという間です。

 

列車の中では、ドイツ語の辞書とくびっぴきで、いろんな言葉を一生懸命暗記。発音の仕方がわからないものは、そのへんの人をつかまえて、たずねたりしながら練習しました。

 

「Haben Sie Streichholz? (マッチください)」

などと もごもご と繰り返す怪しい日本人。


1時間後に到着し、泊まりなれたホテルにチェックイン。

レセプションのお姉さんには 「おかえりなさい」 って笑われました。

 

 

・・・・ただいま。 帰ってきてしまいました。

 

ベルン!


 

 


 

ルクセンブルグ Luxembourg 10.46 - 14.40 Basel バーゼル (4h)

バーゼル Basel 16.30 -17.27 Bern ベルン (1h)


 

 

Hotel Continental (ホテル・コンチネンタル)

http://www.hotel-continental.ch/

1泊 130 CHF


 

 

「Enduring Love」 Ian McEwan

Vintage


 

 

ルクセンブルグからバーゼル 鉄道運賃 46 ユーロ (ルクセンブルグ)

新聞と切手 6 ユーロ (ルクセンブルグ駅)

バーゼルからベルン 鉄道運賃 (半額) 18.5 CHF (バーゼル駅)

コインロッカー 6 CHF (バーゼル駅)

ビール、食事、シャンパン 80 CHF ~ 100 CHF? (ベルン)

 

1 ユーロ = 160 円

1 CHF (スイス・フラン) = 100 円


 



___________________________________

ヨーロッパ / 周遊 / 旅行 / 鉄道 / 一人旅 / ルクセンブルグ / 冬 / スイス / バーゼル / ベルン / 世界遺産