2008年 2月 20日。
朝 7時に起きて 8時半の列車に乗るつもりが、うっかり 8時起床。 慌てて準備をしてホステルを出て、(来る時はバスで来たのですが、今回は) 地下鉄でロッテルダムの駅まで向かいました。地下鉄のきっぷの自動販売機には英語表記がなく、買い方がわからないので駅員さんを呼んだりと手間取り、結局、乗りたかった 9時 26分の電車に間に合わず。30分後の列車に乗ることに。 時間ができたので、ホームのカフェで朝ごはん。
駅で飲むコーヒーって、なんだかとても好き。 なんかちょっとせわしなくて、目的も様々な老若男女がごちゃまぜで、ちょっと落ち着かないのに、同時にほっとする瞬間でもあって。 …この雰囲気、大好き。 ああ、旅をしているんだなぁって、本当に嬉しく感じる瞬間。 +++++
コーヒーを飲み終えて、ホームで、大勢の乗客に混ざります。
国際列車だからかな、大きな旅行の荷物を持った人がたくさん。
この列車の行き先は、ベルギーのブリュッセル。
わたしはそこで乗り換えて、ルクセンブルグに向かいます。
パキっとした濃いオレンジと、黒のコントラストがすごくカッコよかった。
1時間半ほどこの列車に乗って、ベルギーのブリュッセル中央駅へ。 ブリュッセルの中央駅には以前ベルギーを旅した時に来ているけれど、今回来てみて、なんだか 「あれ!?」 って感じで。だって…こんなにうら寂れた駅 (というかホーム) でしたっけ? 時刻表のガラスが割れてたりして、なんだかちょっとびっくりしました。
とはいいながら、無事ここで 12時 23分発のルクセンブルグ行きに乗車。
そして、13時になるかという頃から、車窓の風景は、どんどん深い森の中へ。 うっそうと、でも清々と茂る木々、こんもりと香りそうな土、もこもことした草、ものすごく綺麗な小川、そして、すべてを包み込んで重く深く垂れこめる霧。 とにかくすごい霧。 …列車が止まり、フランス語のアナウンスが流れる。そういえば、ルクセンブルグってフランス語圏なのかな? それすら知らないや。
まったく前知識のないまま、ホテルすら取らずに訪れる、はじめての国。 そして、15時 36分、ようやくルクセンブルグに到着。
まずは、駅のツーリスト・インフォで地図をもらい、駅から近くて、安めのホテルを探してもらいます。
そして、駅から本当にすぐ (ほぼ目の前と言っても良い) のホテルに決定。 50ユーロで朝食つき、部屋にはシンクしかないけれど、部屋の隣にトイレとシャワールームがあるというので、「パーフェクト!」と、即決でした。 そして向かったホテルの部屋は、小さいけれど必要なものは全部あって、使いやすい感じ。
町の中心部は駅から離れているんだけど、一泊しかしないで明日また駅に向かうので、やっぱり駅前のホテルの方が何かと便利。
部屋で一服した後、さっそく、地図を持って、街へ。 ルクセンブルグの首都ルクセンブルグは、中心部の歴史地区が世界遺産にも登録されている、中世の香りを色濃く残す街。 大通りはわりと落ち着いた雰囲気。 路上駐車用のパーキングエリアが、車道ではなく舗道に作られていました。
少し大通りをそれて、大きな橋を渡ってみることに。
橋の下は、深い谷になっていて、霧に沈んだ森がものすごく幻想的な雰囲気。 本当に、中世に迷い込んだような気分に。
橋を渡りながら、向こう岸を眺めてみると…。 霧のむこうに… 何アレ、城? …うわ、本当に、なんか、時代を間違えてます。 馬に乗った騎士とかが、絶対にそこらへんにいるはず!!
あとで調べたら、城というか、銀行でした。うーん、さすが、金融立国。
街のいたるところから見える尖塔がとても美しい、ノートルダム教会です。 教会の前を通り過ぎて歩いていくと、左手に、また別の橋がかかっているのが見えてきました。
霧の中に浮かんでいるような様子が、本当に幻想的というか… ホラー映画的でもあるんだけども…
なんだか、現実感を失っていくような気分です。 そこからひとつ角を曲がって市街の中心部に入っていくと、また雰囲気ががらりと変わって、カフェやレストラン、ショップなどが立ち並ぶ通りに出ました。
フランス文化圏だからかな? パンやお菓子もすごく美味しそう。
例によってポストカードを出そうとお土産屋さんで探したんですが、「これ!」 といった見所のないルクセンブルグ。ポストカードはどれも微妙です。 その中で光っていたのが大公一家の記念写真のカードでした。 中心部の広場にあったツーリスト・インフォ。 外にはチェアなど出て楽しげですが、冬の日暮れ時には若干寂しい感じ。
日が落ちてきて、広場も寒々しくなってきました。
夜は、なんだか面倒くさくなってしまって、ルクセンブルグまで来ておいて、うっかりマクドナルドに入ってみました。 ここのマクドナルドが、今回旅した国の中で、たぶん一番、メニューが豊富で、野菜をたくさん使ってる気がします。
たぶん一番美味しいんじゃないでしょうか?
結局、小雨が降りだしたこともあって、今日はここで打ち止め。 古い建物や、橋、壁などが残るだけでなく、新しくモダンな施設や建築など、小さい街ながらわりと面白い街っぽいルクセンブルグ。
今回は半日しか滞在できず、見れなかったものもたくさん。 機会があればまた来てみたいな。
(ちなみに、あとで調べたところ、ルクセンブルグの公用語はフランス語、ドイツ語、ルクセンブルグ語。主流はフランス語で、ルクセンブルグ語はドイツ語にとても似ている言葉だそうです。) 暗くなってきた市街の大通りを歩いて駅前に戻り、駅の中のキオスクで水などを買って、ホテルへ。明日の電車の時間を調べて、早めに寝る準備をしてしまいました。
明日も、長い1日になりそうです。
ロッテルダム Rotterdam 9.56 - 11.45 Brussels Midi ブリュッセル (2.5h) ブリュッセル Brussels Midi 12.33 -15.36 Luxembourg ルクセンブルグ (3h)
New Chemin de Fer Hotel 1泊 50 ユーロ
「Enduring Love」 Ian McEwan Vintage
メトロ 運賃 1.8 ユーロ (ロッテルダム) ロッテルダムからルクセンブルグ 鉄道運賃 50 ユーロ (ロッテルダム駅) パン、コーヒー 3 ユーロ (ロッテルダム駅) 水、チョコバー 4 ユーロ (ルクセンブルグ駅) ポストカード 2 ユーロ (ルクセンブルグ) マック 5 ユーロ (ルクセンブルグ)
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