霧のルクセンブルグ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2008年 2月 20日。

 

朝 7時に起きて 8時半の列車に乗るつもりが、うっかり 8時起床。

 

慌てて準備をしてホステルを出て、(来る時はバスで来たのですが、今回は) 地下鉄でロッテルダムの駅まで向かいました。地下鉄のきっぷの自動販売機には英語表記がなく、買い方がわからないので駅員さんを呼んだりと手間取り、結局、乗りたかった 9時 26分の電車に間に合わず。30分後の列車に乗ることに。

 

時間ができたので、ホームのカフェで朝ごはん。

 

 

 

駅で飲むコーヒーって、なんだかとても好き。

なんかちょっとせわしなくて、目的も様々な老若男女がごちゃまぜで、ちょっと落ち着かないのに、同時にほっとする瞬間でもあって。

 

…この雰囲気、大好き。

ああ、旅をしているんだなぁって、本当に嬉しく感じる瞬間。

 

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さあ、そうしているうちに、もうすぐ時間。

コーヒーを飲み終えて、ホームで、大勢の乗客に混ざります。

 

 

国際列車だからかな、大きな旅行の荷物を持った人がたくさん。

 

 

この列車の行き先は、ベルギーのブリュッセル。

 

 

わたしはそこで乗り換えて、ルクセンブルグに向かいます。

 


乗り込んだ列車の座席は、ちょっと変わった合皮張りのベンチシート。なんかキッチュで、ある意味、逆にオシャレな感じ。

 

パキっとした濃いオレンジと、黒のコントラストがすごくカッコよかった。

 


 

1時間半ほどこの列車に乗って、ベルギーのブリュッセル中央駅へ。

 

ブリュッセルの中央駅には以前ベルギーを旅した時に来ているけれど、今回来てみて、なんだか 「あれ!?」 って感じで。だって…こんなにうら寂れた駅 (というかホーム) でしたっけ? 時刻表のガラスが割れてたりして、なんだかちょっとびっくりしました。

 

 

 

とはいいながら、無事ここで 12時 23分発のルクセンブルグ行きに乗車。

 

そして、13時になるかという頃から、車窓の風景は、どんどん深い森の中へ。

 

うっそうと、でも清々と茂る木々、こんもりと香りそうな土、もこもことした草、ものすごく綺麗な小川、そして、すべてを包み込んで重く深く垂れこめる霧。

 

とにかくすごい霧。

 

…列車が止まり、フランス語のアナウンスが流れる。そういえば、ルクセンブルグってフランス語圏なのかな? それすら知らないや。

 

まったく前知識のないまま、ホテルすら取らずに訪れる、はじめての国。

 

そして、15時 36分、ようやくルクセンブルグに到着。


 

まずは、駅のツーリスト・インフォで地図をもらい、駅から近くて、安めのホテルを探してもらいます。

 

 

そして、駅から本当にすぐ (ほぼ目の前と言っても良い) のホテルに決定。

 

50ユーロで朝食つき、部屋にはシンクしかないけれど、部屋の隣にトイレとシャワールームがあるというので、「パーフェクト!」と、即決でした。

 

そして向かったホテルの部屋は、小さいけれど必要なものは全部あって、使いやすい感じ。

 

 

 

 

町の中心部は駅から離れているんだけど、一泊しかしないで明日また駅に向かうので、やっぱり駅前のホテルの方が何かと便利。

 

 

部屋で一服した後、さっそく、地図を持って、街へ。

ルクセンブルグの首都ルクセンブルグは、中心部の歴史地区が世界遺産にも登録されている、中世の香りを色濃く残す街。

 

大通りはわりと落ち着いた雰囲気。

路上駐車用のパーキングエリアが、車道ではなく舗道に作られていました。

 

 

 

 

少し大通りをそれて、大きな橋を渡ってみることに。


ルクセンブルグ市内には、古くて大きな、美しい橋がいくつもあります。

 

 

 

橋の下は、深い谷になっていて、霧に沈んだ森がものすごく幻想的な雰囲気。

本当に、中世に迷い込んだような気分に。

 


 

 

橋を渡りながら、向こう岸を眺めてみると…。

霧のむこうに… 何アレ、城? …うわ、本当に、なんか、時代を間違えてます。

 

馬に乗った騎士とかが、絶対にそこらへんにいるはず!!

 

 

 

あとで調べたら、城というか、銀行でした。うーん、さすが、金融立国。

 


さて、通り沿いに、大きな教会が見えてきました。

 

 

街のいたるところから見える尖塔がとても美しい、ノートルダム教会です。


教会の前を通り過ぎて歩いていくと、左手に、また別の橋がかかっているのが見えてきました。

 

霧の中に浮かんでいるような様子が、本当に幻想的というか…

ホラー映画的でもあるんだけども…

 

 

 

なんだか、現実感を失っていくような気分です。


そこからひとつ角を曲がって市街の中心部に入っていくと、また雰囲気ががらりと変わって、カフェやレストラン、ショップなどが立ち並ぶ通りに出ました。

 

 


フランス文化圏だからかな?

パンやお菓子もすごく美味しそう。

 

 

 


ルクセンブルグは大公国。広場には、規模は小さいけれど、宮殿や居城もあります。

 

 

例によってポストカードを出そうとお土産屋さんで探したんですが、「これ!」 といった見所のないルクセンブルグ。ポストカードはどれも微妙です。

 

その中で光っていたのが大公一家の記念写真のカードでした。


中心部の広場にあったツーリスト・インフォ。

外にはチェアなど出て楽しげですが、冬の日暮れ時には若干寂しい感じ。

 

 

 

 

日が落ちてきて、広場も寒々しくなってきました。

 

 


夜は、なんだか面倒くさくなってしまって、ルクセンブルグまで来ておいて、うっかりマクドナルドに入ってみました。

 

ここのマクドナルドが、今回旅した国の中で、たぶん一番、メニューが豊富で、野菜をたくさん使ってる気がします。

 

たぶん一番美味しいんじゃないでしょうか?

 

 

 


結局、小雨が降りだしたこともあって、今日はここで打ち止め。
 

古い建物や、橋、壁などが残るだけでなく、新しくモダンな施設や建築など、小さい街ながらわりと面白い街っぽいルクセンブルグ。

 

今回は半日しか滞在できず、見れなかったものもたくさん。

機会があればまた来てみたいな。

 

(ちなみに、あとで調べたところ、ルクセンブルグの公用語はフランス語、ドイツ語、ルクセンブルグ語。主流はフランス語で、ルクセンブルグ語はドイツ語にとても似ている言葉だそうです。)


 

暗くなってきた市街の大通りを歩いて駅前に戻り、駅の中のキオスクで水などを買って、ホテルへ。明日の電車の時間を調べて、早めに寝る準備をしてしまいました。

 

明日も、長い1日になりそうです。

 

 


 

ロッテルダム Rotterdam 9.56 - 11.45 Brussels Midi ブリュッセル (2.5h)

ブリュッセル Brussels Midi 12.33 -15.36 Luxembourg ルクセンブルグ (3h)


 

 

New Chemin de Fer Hotel

1泊 50 ユーロ


 

 

「Enduring Love」 Ian McEwan

Vintage


 

 

メトロ 運賃 1.8 ユーロ (ロッテルダム)

ロッテルダムからルクセンブルグ 鉄道運賃 50 ユーロ (ロッテルダム駅)

パン、コーヒー 3 ユーロ (ロッテルダム駅)

水、チョコバー 4 ユーロ (ルクセンブルグ駅)

ポストカード 2 ユーロ (ルクセンブルグ)

マック 5 ユーロ (ルクセンブルグ)


1 ユーロ = 160 円


 


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