マーケティングコミュニケーション2<PR> | マーケッター&歴史研究家 三佳の言いたい放題!

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USのマーケティング・ブランディングを知りたい方・身につけたい方必見!
マーケッターと歴史研究家として活動しています。
個人的なこと含めて、ご興味持ってもらえるとうれしいです。

PR・・・・ピーアール・・・・・・。


Public Relationsこれが本当の意味。


巷や良く分かっていない方はよく「ピーアールしたいんだよ、もっと!」的な

発言をよくする。

でもよくよく話をお聞きすると、「広告」や露出全体のことを

ピーアールという言葉を使って話をしている場合がほとんど。


こちらとしては、混乱してしまう。

広告が出したいの?何かプロモーション企画が欲しいの?などなど。


PRとは、基本的にPublic・公に向けて一種の宣伝をしていく行為。

簡単に言うと日本では「広報」という言葉と同義語だと思っている。


内容によって消費者・関連会社・同業界・株主(この場合IRと別の呼び名)などの

ステークホルダーに発信したい情報を操作する必要はもちろん出てくるが、

ほとんどはそれらのターゲットに向けて一番伝わりやすいメディア・媒体に

プレスリリースを配信するところから、活動が始まる。

その後、メディアに向けてのキャラバン(書いて欲しい記事の資料を持ってメディアをまわる)や

電話フォローなどの攻めの活動はあるが、それだけではなくもちろん

メディアからの通常の問い合わせや、取材依頼にも対応するなど受けの面も持っている。


発信したい情報の内容・ターゲットによってもちろんターゲットメディアも

変わってくるのでそこの選定も重要になる。


また、現在はプレスリリースを配信するにしてもFAXで送るだけでなく

記者やデスクへの直メールアドレスやプレスリリースをアップする会員限定の

インターネットサービスなどがある。


もちろんメディアだけが対象ではなく、情報を届けたい対象に

プレスリリースを送るなどの活動もPRである。


付け加えておくとメディアに向けてPR活動を行った場合、掲載されるとその掲載範囲によって

「広告換算=KPI」という指軸で、効果測定をするのが通例である。


ただ、PRとはずっと続けていきメディアやターゲットとの関係性を築きながら、

どんどんいい記事になるように努力・対応していくことが重要である。


単発で「プレスリリース配信して」と言われ、「KPI」をも飛ばし、

「で、これで実際どれくらい売れたの?売上上がるの?」とよく言われる。


前段のマーケティングについての記事でも書いたが、

マーケティングの活動自体が全てひとつの櫛で刺されたように

同じテイスト・イメージ・ビジュアル・言葉で統一し、それを積み上げていくことによって

企業であれば企業の認知度やイメージ・バリュー・ブランドが上がり、

緩やかな右肩上がりで市場での認識度が高まっていくことなのである。


正に「急がばまわれ」である。


というか、単発やその時々の状況でばらばらにコミュニケーション活動を

やってもまったく意味をなさないし、実際にプレスリリースを配信しても

掲載も少なければ、一種線香花火に火がつくだけで何にも意味をなさなくなってしまう。


先ほど書いた「KPI」についてであるが、10年以上前は広告料金の約3倍で計算されていた。

現在は×1がほとんどだが、なぜかというと広告は一方的に企業が自社のことや自社製品が

より多く売れるために出すものであるが、記事は記者やメディアという第三者が書くものなので

信憑性が高いという評価である。

もっともな理由だ。


ただ、昔から例えば雑誌広告であれば2ページ広告買うから、

記事にもして!という出版社との取引が良くある。

皆さんもファッション誌などでよく見かけるのではないだろうか?


ただ、どういう形であれ第三者が書いて掲載された記事・ニュースは力を持っている。

広告を買ったとしても記者の方々のプライドがそこに存在するからだ。

広告部とは別の視点で観ていることは確かだろう。


最後によく「PR代理店」と契約している企業も多いと思うが、

PR代理店は大きさや社員数では良さははかれない。

某大手PR代理店の社員教育・リリースの書き方などの講習を

頼まれていた私が思うのは、会社でなくPRマン=担当者の力の大きさが

よりよく且つ効率的な効果を産む。


この担当者にはあまり年齢も関係ない。

基本を押さえ、市場さえ理解していれば

長年PR1本でやってます!と言う人がメジャー選手な訳では絶対ないのだ。


大学を卒業して3年です!なんてPRマンですごく出来る人たちを

何人も観てきた。


歳をとればとるほど、その経験値で成長出来る人は少ない。

市場認知度や興味範囲が狭まるのもその要因の一つではないだろうか。


これを言ってしまうとお終いかもしれないが、

「努力」と「センス」、そしていつまでも興味が絶えない人。

そんな方々が本物だと思う。