土曜日。
長女が、せっせと何かを描いている。
「出来上がったら、見せてあげる♪」
チラッと見てみると、そこには、
「りそうのひみつきち」
と書かれている。
そう。
今、長女は、「秘密基地」というものに、ものすごーく強い憧れを持っていて、
リビングに敷いてあるクッションマットをはがして、
四角い箱みたいに組み立てて、
リビングの一角に小さな家を建ててみたり。
ソファの背もたれ部分を取り外して、
大きめのバスタオルなんかの布をかけて、
その下をお部屋にしてみたり。
ちょっと前は、押し入れの中にいろんなモノを持ち込んで、「秘密基地ごっこ」してたなぁ~。
なんかね、ちょっと周りから遮られた狭い空間にいると、落ち着くみたいなんだよね。
だけど、
「秘密基地」にリビングの一角を占領されると、他の家族が生活しづらいわ~、掃除もしづらいよ~、ということで、
今は、子ども部屋に置いてある学習デスクの下が、
好きな図鑑やお人形なんかを飾って、秘密基地になっている。
そんな長女が描いた秘密基地は、
エメラルドでできたダイニングテーブルに、
水色、ピンク、紫などのカラフルな冷蔵庫が置かれたキッチン。
シンクはなんとサファイア!
(長女は今、宝石にハマってるの。)
暖炉もあるんだって。
そして、地下には、
九尾の狐や、猫またや、小人たちなど、
これまた今ハマり中の、大好きな妖怪たちが住む部屋がある😊
いろんなお魚や、チンアナゴの住む水槽もあるみたい!
そして、寝室にはなぜかベッドが7つもある 笑
寝る直前まで描いていたその絵を、
「ここは、こうなってるんだよ~」
と、嬉しそうに話しながら見せてくれた。
大好きなものに溢れた、長女の理想の秘密基地。
見ているこっちまで楽しくなって、わたしは長女にこう言った。
「そうやって、こうなったらいいなぁっていうイメージを形にするのって、とってもいいと思うよ!
はっきりとイメージしておけば、それはきっといつか叶うよ😉」
そしたら長女が、こう言い出した。
「かあちゃんも、描いてみて!
理想の秘密基地!😉」
わたし、
「えー??理想の秘密基地?
えー??
理想ねぇ・・・😓」
って、ちょっと戸惑ってしまった。
思わず、
目の前の、子どもたちのおもちゃで散らかったリビングを眺めて、そして思った。
「あぁ、わたし、ここに十分満足してるなぁ。。」
それはそれで、幸せな気づきだった。
けど、
長女が知りたいのは、そういうことじゃないよね?
ふむ。。
どうかな?
わたしだったら、どんな「秘密基地」があったら、うれしいかな??
夕飯の片付けをしたり、
寝る前の歯磨きをしたりしている間、
「うーむ。。」と考えていて。
ふと、閃いた✨
ひとつ閃いたら、
あとは、どんどん想像が広がって。
楽しくなっちゃって。
娘たちが寝た後。
わたしは、こっそり起き出して、
娘が「かあちゃんの」と用意してくれた紙に、
わたしの「理想の秘密基地」を、ウキウキと描いてみた。