夫への手紙。 | 言葉と想いを紡ぐ人・渦巻マキの、日々のおはなし。

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どこにでもいるフツーの主婦。でも、他の誰ともちがう「わたし」という存在。そんなわたしが紡ぎ出す言葉が、どこかにいる、誰かの心に届くかもしれない。誰かの想いと、響き合うかもしれない。だから、今日もこうして書いている。


さてさて、今回は、なかなか書ききれなかった家出騒動(?)の結末です。



こちらの続きです↑






子どもたちを連れて、


ホテルに一泊した翌日。


その日はパートが休みだった。




結局昨日は、夫のLINEには返事をしなかった。


したくないと思ったから、しなかった。



夫は自分のしたことの重大さを知り、反省しているように感じた。


今なら、わたしの話を聞いてくれる気がした。


今日は、家に帰ろうと決めた。




ゆっくり準備をして、子どもたちを保育園に送ったあと、



一旦家に帰り、荷物を片付けた。


たった一泊でも、子どもを連れての外泊に持っていった荷物は、かなりの量だった。




昼頃からカフェに向かった。



なんとなく、家以外の場所で、

温かいものでも飲みながら、

気持ちを整理したいと思ったのだ。




カフェで席につき、注文を済ませて、


ノートを開いた。



夫に手紙を書こう。



今はそれが、


自分の気持ちを、

曲げることなく、

遠慮することなく、

熟考した上で伝える、

精一杯の手段だ。



そしてわたしは、


真っ白のページに、ゆっくりと、自分の思いを綴った。



昨夜の夫の振る舞いに対する、怒り、悲しみ・・・


今まで、幾千の夜泣きを、

ほとんど一人で越えてきた。

今までも、つらいなぁと思うことはたくさんあったこと。

孤独だったこと・・・



きついなぁ、、って、途方に暮れていた時に、

一番寄り添ってほしい相手を、

まるで攻撃的な隣人であるかのように感じた。

そのやるせなさ、絶望感・・・


昨晩は、もうこのままじゃ一緒にいられない、というところまで、思い詰めたこと・・・





書きながら胸が苦しくなって、


また、涙が溢れた。




わたし・・・



ずっと、さみしかったんだなぁ・・・

ずっと、我慢してきたんだなぁ・・・

ずっと、頑張ってきたんだなぁ・・・



わたし今まで、

たくさんの「さみしい」を、

胸の中に押し込めてきちゃった。


「さみしい」って思っても、我慢してきちゃった。



本当は、


本当は、



本当は、もっとわたしのことを気にかけてほしかった・・・。






カフェの店内で、


わたしはひと目もはばからず、涙を流しながら書き続けた。



はじめは、


冷たい夫の態度に傷ついた気持ち、


夫を責める気持ちばかりが溢れてきたけれど。



散々書いて、少し冷静になってくると、


今までひとりで抱えてきたわたしにも、非があったよな・・・


という思いがわいてきた。




本当は、


言ってよかったんだ。


子どもが産まれて、

3人での生活になって、

娘が夜中に泣いて起きた、最初の日に。



助けてって、言ってよかったんだ。


一緒にがんばろうって、夫を巻き込んでよかったんだ。



「夫は昼間仕事してるんだから・・・」


「できるだけ子どもの世話をしようと、頑張ってくれてるんだから・・・」


そう言って、夫に頼らなかったのは、わたしの方だった。



「昼間に娘と一緒に寝てるから、大丈夫だよー」

なんて、

平気なふりしてたな・・・



ずっと、平気な顔をしてみせてきたのは、わたしの方だったな・・・。



いや、実際平気だと思ってたんだよね。


辛いとか、大変だとか、感じてなかったんだよ。


(自分の感情に蓋をし続けてきたから、

麻痺しちゃってて、分からなかっただけなんだけどね。。

だって、その証拠に、顔が能面だったもんね 笑)




あなたがイライラして声を荒げているのを見ると、わたしはものすごく怖い。


仕事が大変で、イライラしてしまうことがあるのは分かる。


でも、


わたしも子どもたちも、あなたのイライラの掃き溜めじゃない。


イライラしてどうしようもないときは、


わたしたちから、離れてほしい。


その場から居なくなってほしい。


わたしひとりで子どもたちを見ることになったとしても、その方がずっといい。



今は、子どもたちもまだ小さいし、わたしたちにとって大変な時期なんだと思う。


だからこそ、

「しんどくならないで、楽に今をやり過ごすには、どうしたらいいか?」

って、もっと話がしたい・・・。




書きながら、気持ちを整理しているうちに、


自然と、こんな言葉が出てきた。



今回のことが、いつか笑い話になる日が来る。

そんな未来を、あなたと一緒につくっていきたい・・・。



そうか・・・


わたしは、そう思っているんだ。



やっぱり、この人と一緒に生きていきたいんだ。


わたしは手紙にも、その気持ちを書き記した。





気づけば、子どもたちを迎えに行かなくてはならない時間になっていた。


鼻をグズグズいわせながら、

自分の思いを余すことなく文章にしたわたしは、

妙にスッキリしていた。




そう。


ここからなんだ。


ここから、始まるんだ。



わたしたち二人の人生の、今はまだ途中なんだ。



わたしたち、もっともっと、いい関係になっていける。



今回のことは、そのキッカケなんだ。



そんなふうに思えた。









夜、仕事から帰ってきた夫を迎えるときには、ほんの少し緊張したけれど、


「あとで読んでね」と手紙を渡した。


その後は、いつもどおりに振る舞おうと、ご飯を食べて、

子どもたちをお風呂に入れて、

寝かしつけた。






子どもたちが寝たあと、


どうしようかなと思っていたら、


夫が、声をかけてきた。



「手紙、読んだ。」


「ごめん・・・」



夫は、心なしかいつもより青白い顔をしているように見えた。


夫にとっても、かなりショックだったのかもしれない。



わたしは、


「うん・・・ありがとう。」


それだけしか言えなかった。



もっとかけるべき言葉があったのかもしれない。


でも、よく分からなかった。


わたしの気持ちは、全部手紙に書ききってしまったから、

もうそれ以上、夫に伝えたいことはなかった。





恥ずかしいけれど、


これが、2月にあった家出騒動の結末。




今は。


もすこしいろんなことが分かって、


こんなこと、ブログに書くのも恥ずかしくなっちゃったんだけれど・・・


でも、わたしはこのときのこと、後悔してない。




モヤモヤしたままにしなかったから。


「どうにかして、変えたい!」

という自分の気持ちに、ちゃんと応えたから。


怖かったけど、自分のために行動できたから。



だから、


やり方も感じ方も、


一方的で、

こどもっぽくて、

拗ねまくってて、


未熟だと思うけれど・・・



それでも、


「わたし、よくやった」


そう、感じている。

 







その後、夫との関係はどうなっているのか?


そもそもわたしがこんなにこの問題をこじらせたのは何故だったのか?


日々いろいろな気付きがあって、



最近、ようやくようやく、


「他人の顔色を気にする」

「他人の機嫌に支配される」という癖を、


卒業できそうな気がしてきています・・・!!



そのことについても、また書いていきたいと思っています。



では、また。






関係ないけど、こちらわたしの「完ぺきなお弁当」(笑)

娘、喜んでくれたー♪