ついこの前まで好きだった人。
ついこの前まで好きだったグループ。
ついこの前まで好きだったお店。
そういうものを、いま素直に「好き!」って言えなくるってこと、
ありますよね。
それって確かに、ただ単純に「飽きた」ってだけかもしれない。
「飽きる」原因って、自分がその物事に対して
自分が受け身、受動的だったからだと思うんだけど。
じゃあ今まで通り「好き」と言えなくなったのが
「飽きた」って感じじゃない時は??
もうちょっと深い理由があるのかも。
自分の価値観が変わった、とかね。
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「精神の三段の変化」って、ご存じですか。
(ニーチェ 著書『ツァラトゥストラ』)
人の精神は
「ラクダ」→「獅子(ライオン)」→「幼子」
の三段の変化を経る必要があるんですって。
(「幼子」が最終段階にくるところが興味深い。)
最初の段階はラクダの精神です。
これは、自ら求めて重荷を背負い、それに耐えて歩く精神、つまり、与えられた既存の価値観に従順に従い、権威の奴隷になることにあまんじる精神です。
この精神は、主にを背負ったラクダが砂漠へ向かうように、精神の砂漠へと向かいます。
そして荒涼たる砂漠において、ラクダは獅子へと変化します。
獅子とは、自らの意志に目覚めた精神のことで、自由を獲得するために、既存の価値観を打ち破ろうとします。「汝なすべし」と命令してくる竜(権威や社会通念の象徴)に対して、獅子はそれを否定し、「われ欲す」と叫んで対決するのです。
自分を縛っていたものを打ち破り、自由を獲得した獅子は、幼子に変化します。
幼子とは、無垢な心で遊ぶ子どものような精神です。この段階においては、もはや否定の精神は必要なく、無心になって遊びに興じることにより、新しい価値を自律的に創造していくようになります。
以上が「精神の三段の変化」であり、これによると、私たちは幼子の精神に至ることによって、自分らしい人生を自由に楽しく創造していけるようになるわけです。そして、その段階に至るためには、二番目の獅子の段階を経る必要があるというところが、重要なポイントです。
ラクダから一足飛びに幼子へは行けないということです。自由で創造的な人生を実現するためには、その前に、獅子の否定の精神を発揮して、自分を縛ってきたものを打ち破る必要があるのです。
子どもの反抗期の心理も、ニーチェの言う獅子の精神に通じるものがあります。
(以上、『「これでいい」と心から思える生き方』野口嘉則著より)
つまり、自立した精神によるクリエイティブな生き方は
教育にしても、所属してる集団のルールにしても、
それを無条件に受け容れたあとに
いったん否定のフェーズを経て
そのあとに初めて勝ち取ることができるものだということです。
そして私はこの「否定」の獅子のフェーズが
異様に長いです。笑
長いし、それを他人に見せないということができない。
むしろ他人を巻き込もうとしてしまう。
「これっておかしくなーーーーい!?!?」
「みんな分かってーーーー!!!」
「みんな目を覚ましてーーーー!!!」
ってなる。
ただ、他の人はまだラクダのフェーズにいるのかもしれないし
私が獅子のフェーズに入ったからって
それは私の価値観であって
他人に賛同を求めるものではないんだなぁと改めて痛感。。。
かつて、もう半年前になりますが
私が「ちゅうもえサロン」というオンライン有料コミュニティに入っていた時のこと。
最初はコミュニティを主宰するはあちゅう(伊藤春香氏)にも、
村上萌氏に対しても「へ~すごいなぁ~」という目で見ていて
私もミーハー的に憧れ、崇めていたのですが(ラクダの段階)、
やがて
「なんでそんなやり方するの?」
「こうした方が良くないですか??」
といったような、否定的な目で見るようになったんですね(獅子の段階)。
同様に、はあちゅう氏がAM(アム)というサイトで連載しているコラムに対しても
「なんでこんな低レベルなコラムが人気なの?」
という批判的な目で見るようになってしまったんですね。
で、はあちゅうのコラム批判をTwitterおよびツイキャスで大々的に敢行した結果
見事にちゅうもえサロンから永久追放されてしまったわけですが。
その後数か月間は「はあちゅう」という文字列を見るだけで激昂してしまうので
はあちゅう関係の情報をツイートしたりRTする可能性のある友人まで
ツイッターでフォローできなくなるという事態になりました。汗
今は、はあちゅう氏に対しては「そういうやり方もあるんだな」と思えるようになったし
ようやく半年経って獅子の段階を終えることができたかなぁという。
今となっては、
「獅子の段階」というのは私自身の問題であるから
それを相手に向けることなく、
相手を傷つけることなく
乗り越えていけるようにしていきたいなぁという風に思っています。(まじめ
![きらきら!!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chisono200/1075.gif)
「結婚」という制度に対しても同様で
俗に「マリッジ・ブルー」と呼ばれる状態って
獅子の状態に似ているのではないかなぁと思うのですが
私の場合はブルーどころではなく
完全に「マリッジ・ブラック」でしたね。笑
病気になってみたり、家出してみたり……。照
今となっては一応、落ち着いて、自分なりの結婚生活というのを
アレンジできているかなぁと思います。
みなさんにも、
「そういえばこれって獅子の段階かも!?」っていうこと、ありますか??