■≋wave≋ internet image browsing
渋家メンバーの上妻世海くんがキュレーターを務めている
阿佐ヶ谷TAVギャラリーでの展示。
出展しているアーティストの一人に、同じく渋家の
グラフィック・アーティストRei Nakanishiくんがいます。
→ウェブサイト
→ギャラリーのサイト
→CINRAにも掲載されました
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キュレーター世海くんについて
セカイくんは、私が渋家に入ってかなり初めの方に衝撃を受けた人物のひとり。
だから、この展示は行きたかった。
(お花に名札つけるの、一回やりたかったんだよね。)
セカイくんは、見た目かなりアングラな第一印象を受けて
(写真では笑ってくれているけど)
「渋家にコワい人いないと思ってたけど、やっぱコワい」と思った。
デジ部屋(渋家の作業部屋)のわりと良さそうな椅子に座っちゃっていた私は
(あ、この席セカイくんのですか座っちゃっててごめんなさい)と焦ったけれども
(あとから分かったことだが)渋家に所有の概念はない。
まぁでも所有の概念はないとはいえど
個人の所有物というのはやはりあるわけで
たまに「このワックス勝手に使うな」とか
「私のiMacの充電器がなくなりました」
「使ったものは元に戻してください」
「クロックス履いて出てったのダレだ」
「ドライヤーがなくなりました」
そういった会話はよく聞かれる。
充電器に限っては週イチで誰かが探してると思う。
でもモノがなくなるわりに管理しようとはしないというか
30人ぐらいの分のモノの整理を仕切ってやろうとする人はいないというか
まぁこれぐらいのノリで過ごしているのが結局いちばん楽なんだと思う。
セカイくんの話に戻ると、自己紹介で握手してくれるし
立て続けに「さっきここに○○いなかった!?」とかって
新メンバーとしてはまさかそんなこと聞かれるかとは予想だにしていなかった
会話をぶつけられて
ちょっと胸きゅんしましたw(ギャップってやつ?)
渋家の人たちって基本、見知らぬ人と話すことに抵抗がない感じ。
毎月50~100人規模のホームパーティーやってるし
新メンバー入ってきたりするし
東京に住む大人の割には出会いの多い生活をしていると思う。
だから、ひとつひとつの出会いにいちいち緊張したりしないというか
出会いが完全に日常のものになっている。
※ちょうど明日9月7日(日)、ギャラリーで対談やるみたいです。
POST-INTERNET IMAGE BROWSING
- 自閉と横断の二つの側面から情報社会における創造性を考える -
日程:2014年9月7日 (日)
事前講義 13:00-15:00 / 公開対談 18:00-20:00
登壇者 : 黒瀬陽平 , 上妻世海
会場:TAV GALLERY (東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-31-2)
料金:1,000円 (1ドリンク)
→ギャラリーのサイト
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れいくんについて
(最近は金髪)
渋家の愛され(いじられ?)ツートップのひとり。
そういえばれいくんのような、若い世代(~22歳ぐらい)のメンバーの子たちは
初対面の(年寄りの)人に対してそこまでオープンでもない気がしてきた。
渋家では、なんとなーく、23歳ぐらいを境に「若手」と「年寄り」に分かれている感じがする。
偶然なのかはわからないけれど、ちょうど大学生が社会人になる年齢だな。
「大人と会話する」っていうことにまだ若干の特別感があるのかもしれない。
大人と話すのって、気が合う友だちと話すよりも
神経つかうし、「こいつダメだな」って思われたらどうしよう、みたいな?
少なくとも私がハタチの頃はそう思ってた。
しかも相手が女性だと、なおのことだ。
(マウンティングされかねないから。)
あ、あとれいくんは日本語が得意じゃないって言ってたな。
てゆーかふつうに考えて、渋家にとって「主婦」って特別感があるみたいだ。
そりゃあそうだよね……。
就職して「社会人になる」という、あの黒スーツ儀式を経ていない人たちがほとんどだから
黒スーツ儀式に、さらに白ドレス儀式(実際挙式はしてないけど)も済ませた人がメンバーに入ってきたら
「えっ」てなると思うわ。
20代前半までは、経ている儀式の数で人間性が変わるのかなぁと思う。
ていうか使う言葉がまず違うしね。
25歳とか30歳を超えると、儀式の数よりも、どんなことをしているかとか
日々の積み重ねがものを言うかなぁ。
まだわからないけれど。
まぁとにかく、れいくんとはまだそんなに話したことはないけれど
売れっ子だなぁと思うし、センスあるんだろうなぁと思うし、
作品を完成させる体力とかスゴいなぁと思う。
あと彼のTwitter(@R3id_ )を見てると
クリエイターとしての辛さ?みたいなのがすごく伝わってきて
人間らしくて可愛い。(上からw)
「作りたいもの」のイメージに最後の最後まで妥協しなさそう。
→彼の作風はコチラ
ロゴ、Tシャツ、壁などのデザインを手がけています。
ちなみに先月末に刊行された「シブマガ」に、この展示の特集があって
れいくんのインタビュー面白いです。
–– 現在の活動の内容と楽しさ、むずかしさ、やりがいを教えてください。
恐縮ながらフリーのデザイナーと掲げている為、僕の作るものを気に入って依頼をくれる方々ばかりなので、その人の期待に応えるのがとてもやりがいがあります。難しいのは、デザインの勉強をしてこなかったのでその辺のメソッドが知識として圧倒的に欠けているところです、今はグラフィックの絵作りの部分しか手を出せていないと思います。まだまだ勉強中の身です。
–– 今回の展示で見てもらいたいのはどのようなところですか?
インターネットをフィジカルな展示という場所に持ってくる事って一見矛盾していると思うんですよ、そこをどうしてんのかなって感じで見て欲しいです。僕の作る作品は、ですがネットカルチャーに縁が無い人でも楽しめるような見方や工夫をしてありますので、硬く構えず気軽に来て頂きたいと考えています。
(シブマガvol.4より)
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展示について
あまり予習などはせずに行って
在廊していたセカイくんに
「この展示って全体的にどんな感じなの?」と質問をしてみた。
彼の言っていたことはおそらくこうだ。
・インターネット感について新しい視点から展示したかった。
現状、インターネットを語る切り口にバリエーションがないから。
・展示全体についていえることは、
インターネットを通じて、時空間を超えて色々な素材(主に画像)が
偶然に出会って組み合わさって作品になっているということ。
それはイマココに何を持ってくるかということ。
よく見たらサイトにも分かりやすく説明されてた。
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◼︎「絵画の在りか」展について
同じ日に行った、新宿オペラシティでの「絵画の在りか」展。
→公式サイト
この展示が、偶然にも先のwave展と対照的だった。
イントロダクションの一部を抜粋すると
一種の“絵画ブーム”ともいえるこの状況の背後には、大きな危うさも潜んでいます。アニメやマンガなどのサブカルチャー表現、あるいは、氾濫する映像やインターネット上のイメージへの無批判で無自覚な接近は、表現の本質とは全く無関係に展開されているきらいもあります。
おぉ……。
直接ではないけれど、これはちょうどwave展のようなインターネット感を
暗に批判しているのかなぁと。
私は文脈とか「伝統」「正統」と同じぐらい
「面白さ」「思いつき」「純粋な楽しさ」も大切だと思っているので
この「絵画の在りか」展のイントロは、
ガンコなおじいちゃんのような感じがしてあまり好きではないと感じた。
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私は、芸術、アートは「直感的に解釈できる」ものが好きなんだけど
一方で長くアート業界にいると
否が応でも文脈という波に飲み込まれてしまうのかなぁと。
美学的には「日常性の美学」というんだったか忘れたけど
勉強しないと意味が分からない作品よりも
ただ家に飾りたくなるような、身近でハッピーな作品が好きだ。
その点においても、技術や手法、抽象に偏った現代絵画は
個別に好きな作品はあっても、全体の雰囲気はあまり好きになれていない。
「渋家にコワい人いないと思ってたけど、やっぱコワい」と思った。
デジ部屋(渋家の作業部屋)のわりと良さそうな椅子に座っちゃっていた私は
(あ、この席セカイくんのですか座っちゃっててごめんなさい)と焦ったけれども
(あとから分かったことだが)渋家に所有の概念はない。
まぁでも所有の概念はないとはいえど
個人の所有物というのはやはりあるわけで
たまに「このワックス勝手に使うな」とか
「私のiMacの充電器がなくなりました」
「使ったものは元に戻してください」
「クロックス履いて出てったのダレだ」
「ドライヤーがなくなりました」
そういった会話はよく聞かれる。
充電器に限っては週イチで誰かが探してると思う。
でもモノがなくなるわりに管理しようとはしないというか
30人ぐらいの分のモノの整理を仕切ってやろうとする人はいないというか
まぁこれぐらいのノリで過ごしているのが結局いちばん楽なんだと思う。
セカイくんの話に戻ると、自己紹介で握手してくれるし
立て続けに「さっきここに○○いなかった!?」とかって
新メンバーとしてはまさかそんなこと聞かれるかとは予想だにしていなかった
会話をぶつけられて
ちょっと胸きゅんしましたw(ギャップってやつ?)
渋家の人たちって基本、見知らぬ人と話すことに抵抗がない感じ。
毎月50~100人規模のホームパーティーやってるし
新メンバー入ってきたりするし
東京に住む大人の割には出会いの多い生活をしていると思う。
だから、ひとつひとつの出会いにいちいち緊張したりしないというか
出会いが完全に日常のものになっている。
※ちょうど明日9月7日(日)、ギャラリーで対談やるみたいです。
POST-INTERNET IMAGE BROWSING
- 自閉と横断の二つの側面から情報社会における創造性を考える -
日程:2014年9月7日 (日)
事前講義 13:00-15:00 / 公開対談 18:00-20:00
登壇者 : 黒瀬陽平 , 上妻世海
会場:TAV GALLERY (東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-31-2)
料金:1,000円 (1ドリンク)
→ギャラリーのサイト
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れいくんについて
(最近は金髪)
渋家の愛され(いじられ?)ツートップのひとり。
そういえばれいくんのような、若い世代(~22歳ぐらい)のメンバーの子たちは
初対面の(年寄りの)人に対してそこまでオープンでもない気がしてきた。
渋家では、なんとなーく、23歳ぐらいを境に「若手」と「年寄り」に分かれている感じがする。
偶然なのかはわからないけれど、ちょうど大学生が社会人になる年齢だな。
「大人と会話する」っていうことにまだ若干の特別感があるのかもしれない。
大人と話すのって、気が合う友だちと話すよりも
神経つかうし、「こいつダメだな」って思われたらどうしよう、みたいな?
少なくとも私がハタチの頃はそう思ってた。
しかも相手が女性だと、なおのことだ。
(マウンティングされかねないから。)
あ、あとれいくんは日本語が得意じゃないって言ってたな。
てゆーかふつうに考えて、渋家にとって「主婦」って特別感があるみたいだ。
そりゃあそうだよね……。
就職して「社会人になる」という、あの黒スーツ儀式を経ていない人たちがほとんどだから
黒スーツ儀式に、さらに白ドレス儀式(実際挙式はしてないけど)も済ませた人がメンバーに入ってきたら
「えっ」てなると思うわ。
20代前半までは、経ている儀式の数で人間性が変わるのかなぁと思う。
ていうか使う言葉がまず違うしね。
25歳とか30歳を超えると、儀式の数よりも、どんなことをしているかとか
日々の積み重ねがものを言うかなぁ。
まだわからないけれど。
まぁとにかく、れいくんとはまだそんなに話したことはないけれど
売れっ子だなぁと思うし、センスあるんだろうなぁと思うし、
作品を完成させる体力とかスゴいなぁと思う。
あと彼のTwitter(@R3id_ )を見てると
クリエイターとしての辛さ?みたいなのがすごく伝わってきて
人間らしくて可愛い。(上からw)
「作りたいもの」のイメージに最後の最後まで妥協しなさそう。
→彼の作風はコチラ
ロゴ、Tシャツ、壁などのデザインを手がけています。
ちなみに先月末に刊行された「シブマガ」に、この展示の特集があって
れいくんのインタビュー面白いです。
–– 現在の活動の内容と楽しさ、むずかしさ、やりがいを教えてください。
恐縮ながらフリーのデザイナーと掲げている為、僕の作るものを気に入って依頼をくれる方々ばかりなので、その人の期待に応えるのがとてもやりがいがあります。難しいのは、デザインの勉強をしてこなかったのでその辺のメソッドが知識として圧倒的に欠けているところです、今はグラフィックの絵作りの部分しか手を出せていないと思います。まだまだ勉強中の身です。
–– 今回の展示で見てもらいたいのはどのようなところですか?
インターネットをフィジカルな展示という場所に持ってくる事って一見矛盾していると思うんですよ、そこをどうしてんのかなって感じで見て欲しいです。僕の作る作品は、ですがネットカルチャーに縁が無い人でも楽しめるような見方や工夫をしてありますので、硬く構えず気軽に来て頂きたいと考えています。
(シブマガvol.4より)
---------------------
展示について
あまり予習などはせずに行って
在廊していたセカイくんに
「この展示って全体的にどんな感じなの?」と質問をしてみた。
彼の言っていたことはおそらくこうだ。
・インターネット感について新しい視点から展示したかった。
現状、インターネットを語る切り口にバリエーションがないから。
・展示全体についていえることは、
インターネットを通じて、時空間を超えて色々な素材(主に画像)が
偶然に出会って組み合わさって作品になっているということ。
それはイマココに何を持ってくるかということ。
よく見たらサイトにも分かりやすく説明されてた。
-----------------
◼︎「絵画の在りか」展について
同じ日に行った、新宿オペラシティでの「絵画の在りか」展。
→公式サイト
この展示が、偶然にも先のwave展と対照的だった。
イントロダクションの一部を抜粋すると
一種の“絵画ブーム”ともいえるこの状況の背後には、大きな危うさも潜んでいます。アニメやマンガなどのサブカルチャー表現、あるいは、氾濫する映像やインターネット上のイメージへの無批判で無自覚な接近は、表現の本質とは全く無関係に展開されているきらいもあります。
おぉ……。
直接ではないけれど、これはちょうどwave展のようなインターネット感を
暗に批判しているのかなぁと。
私は文脈とか「伝統」「正統」と同じぐらい
「面白さ」「思いつき」「純粋な楽しさ」も大切だと思っているので
この「絵画の在りか」展のイントロは、
ガンコなおじいちゃんのような感じがしてあまり好きではないと感じた。
-----------------
私は、芸術、アートは「直感的に解釈できる」ものが好きなんだけど
一方で長くアート業界にいると
否が応でも文脈という波に飲み込まれてしまうのかなぁと。
美学的には「日常性の美学」というんだったか忘れたけど
勉強しないと意味が分からない作品よりも
ただ家に飾りたくなるような、身近でハッピーな作品が好きだ。
その点においても、技術や手法、抽象に偏った現代絵画は
個別に好きな作品はあっても、全体の雰囲気はあまり好きになれていない。