今回は、茶道の「歌花筒」(うたはなづつ)についてです。
「歌花筒」(うたはなづつ)というのは、裏千家11代目の玄々斎が好んだ竹の花入れの1つです。
5尺ほどの胡麻(ごま)竹の中間に短冊を挟むための切り込みを入れて、その下に花窓をあけた花入れなのです。
短冊掛けと花入れが1つになっていることで、歌や俳句、禅語などが茶花と一緒に鑑賞することができるのです。
江戸時代の末期から明治の初期にかけて、活躍した玄々斎は、文明開花に向けて、腰掛けする茶道を工夫をしました。
これは立礼(りゅうれい)といわれる形式で、点前と茶の拝服が腰掛けで済みます。この様式はそのまま野外や広い洋間に運ぶことで、茶道ができます。
その際に、床飾りのかわりとして、この「歌花筒」は重宝されるのです。


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