こんにちは、福島美香です。
今回は利休七則「刻限は早めに」についてです。
利休七則とは茶の湯の奥義です。
全体としては、「茶は服のよきように点て 炭は湯の沸くように置き 花は野にあるように 夏は涼しく冬暖かに 刻限は早めに 降らずとも傘の用意 相客に心せよ」です。
これは心と時間のゆとりを持ちましょうという意味です。
お茶会に招かれたときはお互いに心にゆとりを持って、たぎった心で向かい合うことができて、初めて一座建立が成立します。
これにはエピソードがあります。
あるときに千宗旦は藤村庸軒(ふじむらようけん)を朝茶に招きました。
藤村庸軒は早めについてしまって千宗旦の家に住み着いてしまいました。
そうすると、千宗旦が小座敷にひとりすわって平家琵琶をひいていたのです。
露地に入って案内を頼むと、千宗旦は琵琶をひくのをやめて小座敷に招いてくれます。
そして千宗旦が「今朝は駕篭(かご)できましたか?歩いてきましたか?」というので藤村庸軒が「歩いてきました」というと薄茶を一服しましょうとなりました。
藤村庸軒が薄茶を飲んでいる間に、あんどんを引き寄せて炭をなおしながら「おいでになるまでの間に2度ほど炭をなおしました」と言うと、藤村庸軒は深く感激したようです。
この話は後々、語り草をなっています。


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