「クラフトマンシップの文化」を深掘りする-その15「本気のプロジェクト活動とは」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。



今日の一日一読は第3章の続きで「力強いプロジェクト」までです。今回興味深かったのは、バーガー氏の学校で重視していた「プロジェクト活動」です。これが日本の学校教育でよく言われるものと異なることは読んですぐにわかりました。


「私の学校では、生徒の課題はほとんどブロジェクトの中に組み込まれています。先生が選んだ学際的なテーマ(建築、両生類、古代ギリシャなど)を数週間から数ヵ月にわたって学び、生徒はそのテーマのもとでブロジェクトを進めていきます。これらのプロジェクトは、スキルを高め、理解を深めるための主要な枠組みです。プロジェクトは、カリキュラムの延長でもなければ、必要な学習が終わった後のおまけでもありません。それ自体がカリキュラムの中核をなすものなのです。テーマ学習では、3つか4つの重要なプロジェクトを行い、そのほとんどはリサーチカ、書く力、図表やイラストなどを作成するスキル、そして時には数学や科学のスキルを必要とするものです。プロジェクトを進める過程では、伝統的な学校と同じような講義やスキル習得の授業が行われることもあります。しかし、伝統的な学校の授業とは違って、これらのスキルは生徒が真剣に取り組んでいるプロジェクトですぐさま活用されるのです」(105ページ)


これらの内容が日本の学校教育の中で実践できないはずはないですが、バーガー氏がいう高い質になったものを見出すのは困難だと思われます。


本書の106ページから114ページまで、プロジェクトの具体例が紹介されていて、参考になりました。