文科省のキャリア教育を深掘る-その11「キャリアパスポートって役に立っているの?」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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1月11日の一読は第一章の続きで「(4)「キャリア・パスポート」の導入」までです。「キャリア・パスポート」という言葉自体はすでに知っていたのですが、まさか前回酷評した「見通しを立て、振り返る」活動の方策として位置付けられていたことは知りませんでした。どうりで、「なんでこんなことしているんだろう」と思っていた謎が一つ解けました(笑)


明らかに、子どもたちにただ書かせているだけにしか思えない「キャリア・パスポート」は本当にキャリアをパスポートしてくれるものになっているのかという実証研究はされているのだろうか。就活などで、学校生活で蓄積してきたキャリアパスポートを実用的に役立てられるようになっているのか。少なくとも僕は知りません。個別にぐらいはあってほしいですが、下手するとそれすらないかもしれません。


文科省のいう「キャリア教育」では堂々と「キャリア・パスポート」の存在感が示されていますが、現実の社会ではどうなのかを示さずに、今の子どもたちにただ書かせるのは何の役に立っているのでしょうか?