1月10日の一読は第一章の続きで「キャリア教育の中核となる活動」までです。これを読んだ時に、文科省が本気でキャリア教育をやろうとしていないことに気づかされました。なぜなら、タイトルにもある「キャリア教育の中核となる活動」を従来の学校教育でも取り入れられていた「見通しを立て、振り返る」(27ページ)活動をそのまま使っているからです。
その行動が全く役に立たないとは言いませんが、学校の中でやっていることが社会に出てどのように役立つのかという検証が一切書かれていなかったので、「今の学校でできるキャリア教育」しかする気がないのかと思ってしまいました。
とりわけキャリア教育の中核を占めると書いてしまっていることがなぜ社会からクレームがついていないのかと疑問をもってしまいます。
社会人であれば、自分の見通しが甘いことなど、たくさんありますし、物事をただ客観的に振り返るだけでは次につながらないこともはっきりしていると思うので、子どもたちが中途半端なキャリア教育を受けて、社会に出て痛い目をみることをわざわざする必要がどこにあるのかと言わざるをえません。