『道の文化』を深掘る-その3「日本歴史に見る道とは」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

問題意識の教材化(MIK)ブログ

今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。



今日の一日一読は前回の続きで「日本歴史に見る道」について気づきをまとめてみたいと思います。山田先生によれば、日本の歴史上最初に「道」が現れるのは奈良時代や平安時代の「五畿七道」のようです。



「ここでいう道というのは、今日われわれの観念での道路とは違いまして、大体東海道沿いの一つの領域、面といいますか、地域といいますか、それを一つの国という意味で定めたわけです。」(10ページ)


山田先生は本来の「道」が国のようなエリアを指していた事例として「みちのく」を挙げています。この言葉は「道の奥であったのが縮まったもの」(同上)で「みちのくとは国の奥・外にあるもの、つまり異国だという観念なのです」(同上)。