『手塚治虫のブッダ』を深掘りする-その2「未来を知ることの虚しさ」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。


今日の一日一読は第一章「人の運命」の続きで、17ページまででした。今回のブッダの言葉はこれでした。

「私は一時、予言ができる能力をひどくほしがっていたことがあった。だが、いっさいの未来が先にわかってしまったとき、残るものはむなしさだけだろうと思ったよ。・・・未来を知ってしまうってことはなんて残酷なものだ。・・・」(16ページ)


これはブッダという人物の実感がこもった言葉だと読んでまず感じました。いったんは未来を知りたいと思ったけど、実際に未来がわかりすぎたら、どう生きるかということは考えられなくなってしまいます。生きる力を奪いかねないという意味で未来を知ることは残酷なんだと思います。