今日の一日一読は「〔232〕ひえの食べ方」でした。今回の内容は、小見出しにあるように、ひえの食べ方が具体的に書いていました。尊徳は凶歳の時に保存が効くものとして、ひえを重視していました。
ひえは、五穀の一つで、日本人にとっては大事な食べ物ですが、漢字で書くと「稗」で、英語では「Japanese barnyard millet(日本の納屋のキビ)なので、あまりいいイメージがないかもしれません。しかし、よくよく調べてみると、栽培時に冷えにも強く、栄養素も高いです。ただ、食べるとなるとアクが強いので、料理法に工夫がいります。尊徳はこの夜話の中で、いかにひえを上手に食べるかという案を詳しく書いています。
興味深いのは、貧しい人のためのものだけではなく、富裕の人にもひえを蓄えておくことを勧めていることです。しかも、どうしたら上等な食事になるかというアイデアまで書かれていました。
改めて、日本の地に、縄文時代からひえがあって本当に良かったと実感する内容でした。