子供部屋からすすり泣く声が聞こえたのでルークは扉をノックし、部屋に入る。
そこには余りにも小さく、弱弱しい女の子が泣いていた。
後ろから優しくライラを抱きしめる。
ライラは振り返り、ルークを強く抱きしめる。
「いやだよ…どこにも行かないでよ…ずっと一緒にいてくれるって言ったでしょ…」
頭を少し撫でてから、ライラを離し、目を合わせる。
「ごめんなライラ。兄ちゃんな、みんなと一緒に居たいけど駄目なんだよ。みんなだけじゃなくてもっと沢山の人、いやこの国の人全部を守りたいんだ。だからここを出て行かなきゃならないんだよ。」
まだ納得できてないライラにわかってもらえるようルークはガルーダを呼ぶ。
光を放ち、少しの風を伴ってガルーダが姿を見せる。
「これが兄ちゃんの力だよ。」
驚いているライラに教えるように続ける。
「兄ちゃんはこの力に選ばれたんだ。だから行かなきゃ行けないんだよ。だからさ」
ガルーダの翼から羽を一枚取りライラの手に乗せる。
「これを兄ちゃんだと思って大事に持ってて欲しいんだ。」
「帰ってきてくれる?」
ボソッと一言つぶやく。
「当たり前だろ。ここは俺の家なんだから。」
目を必死にこすり、顔を上げ、ニコッと笑う。
「わかった!今度は約束破っちゃいやだよ?」
頭をもう一度撫で、
「当たり前だろ!今度は絶対だからな!」
ルークも笑顔を見せ、二人で食堂に戻る。
待っていましたかのように子供たちは一斉に集まり
口々に帰ってきてねなどと言ってくれた。
その後冷めてしまった朝食をみんなで食べ、片付けた。
まとめてあった荷物を持ち、玄関へと向かう。
扉を開くとそこにはルーザルとルールーが待っていた。
「早かったな。」
「もういいの?」
二人が声をかけてくる。
うんと一言答え、歩き出す。
「じゃあ、国を挙げての喧嘩と行きますか!」
「役者がまだ揃ってないでしょ。その後よ。」
絶対にこの場所に帰ってこよう。
そしてみんなに聞かせてやらなきゃな。
続く