過去に書いたこちらの記事、アクセス数がまあまあ多いのですが、自分で読み返していて補足しなければいけない大切なポイントがあると気づきました…
この記事の内容としては、「冥王星IC合の時期に引っ越ししたけど、0or100の冥王星の力が良い方向に100でました!」みたいなことを書いているのですが、私の場合、冥王星IC合以外の要素も派手に絡んでいました。
もしこの記事を読んで、「冥王星IC合の時期の引っ越しは良いのか!」と思わせてしまうことがあれば申し訳ないと思いまして、私自身まだまだ勉強中の部分が多いのですが、補足していきます。
ホロスコープにはイレクショナル(エレクショナル)といって、何かを行ったり始めるのに良い日時を選ぶ、「吉日選定」「日取り決め」と呼ばれるような技法があります。
引越しや結婚、起業する日など幅広く使われ、それらを執り行う日時の星配置が、その後の営みや発展性へも影響するという考え方です。
私自身が十分にこの技法を実際に使えるほど詳しい訳ではないのですが、すごくざっくり言ってしまえば、ネイタルチャートとトランジットの掛け合わせでハードアスペクトが少なく、ソフトアスペクトが多いような日時を見ていくようなものだと解釈しています。
より細かく言うと、二重円でハウスに入る天体の意味合いや、アングルやカスプとのアスペクトも含めて見たり、トランジットチャートだけにおける天体やハウス、感受点なども拾った雰囲気もすり合わせていくなど、見ていくポイントは非常に多岐にわたるようです。
プログレスやソーラーアークなどまで見てヒントに出来る部分もありそうですし、とにかく見どころは多そうです。
私の引っ越し日のネイタルとトランジットの状態を見ると、以下のようなハードアスペクトがあります。
・トランジット冥王星×ネイタルICコンジャンクション
(つまりMCにオポジション)
・トランジット冥王星×ネイタルアセンダントスクエア
(つまりディセンダントにもスクエア)
・トランジット冥王星×ネイタル水星スクエア
・トランジット冥王星×ネイタル月スクエア
もともとアングルがグランドクロスの配置にあり、そこにトランジット冥王星が乗っている感じです。
アセンダント近くにある水星、ディセンダント近くにある月も巻き込まれています。
この要素だけ拾うと、イレクショナルの考え方からすれば明らかに「吉日」ではないのは初学者の私でも想像がつきます…
前回の記事を書いた後にこのことに気づいて「実はやばい日に引っ越したのでは?」と少し焦りました
改めてチャートを見ると、他の天体はソフトアスペクトがかなり多く、ネイタルに元々ある緩いカイトに対して、トランジットの月と太陽・土星・木星の合の2か所が合わさり【グランドセクスタイル】ができていました…!!
グランドトラインが二つ重なり六芒星のような形にも見えるグランドセクスタイルですが、オポジションは含むものの、多くのソフトアスペクトで形成されることから「幸運」という意味はありつつも、調和的にエネルギーが循環していくことで「自己完結型」となりある種発展性がない側面もあるという解説も多いようです。
イレクショナルでアングル含むTスクエアとグランドセクスタイルが同時にできる場合、どう解釈するのかまでは分からないのですが、極端に「悪い日」とはならないように思います。
実際、引っ越して失敗したと思う事は一度もなく、「あの時ここに引っ越して本当に良かった」と心から思っています。
最近の物価上昇で、同じマンションの別部屋の売値を目にして、なおそういう気持ちが高まっていますw
冥王星は0or100なので、自分とはずれたことをやると急に徹底的にやられるような可能性は秘めていそうですが
また、家族のチャートまで重ねると、トランジットの山羊座後半の冥王星が私のネイタルに作るハードアスペクトに対して、調停する星を持っています。
主人は射手座ステリウムがあり、息子は水瓶座に2天体持っています。オーブは様々ですが、1度以内で調停してくれている星もいくつかあります。
…なんと有難い!!!
もともとシナストリーでソフトアスペクトがあると、トランジットのハードアスペクトの影響を緩和してくれるという考え方もあり、イレクショナルでも適応できると聞いたことがあります。
改めて、ホロスコープは拾うべき情報量が非常に多くそれらを統合して解釈するのは難しいなと思いつつ、自分の意志を以た行動や決断であれば、自然とそう悪いタイミングにはならないのではないかと思います。
出来れば星配置の良い日を選びたいという気持ちはもちろんありますが、自分自身がちょっとやそっとでは崩れないような核を持つことができていれば、それはつまり日々の努力や鍛錬の蓄積があれば、トランジットがどうであれ逆境をも味方にできるような強さがあるのではないでしょうか。
言うが易しで一朝一夕でどうにもならないような話ではありますが、星に囚われすぎず、自分を何よりも大切にする視点を忘れないようにしたいと思います。
とは言え、いつかイレクショナルまで扱えるようになれば、積極的に使いたいとも思っていますw