次の棲家 | 失語症になっちゃったダンナと私の日々 

失語症になっちゃったダンナと私の日々 

2022年12月末、定年退職後、大学院で勉強していたダンナが脳梗塞で倒れ、失語症になりました。
今はリハビリに通い、緩やかな生活を送っています。そんなダンナと私との日々の暮らしを綴っていけたらと思っています。

 

 朝起きたらベランダの窓を開けて、

 

 父のいる病院の方角に向かって、

 

「有難う」と小さな声で言う。

 

  父のもとに届くように・・・。

 

 

 こうして朝が迎えられたこと、有難う。

 

 父が生きててくれて、有難う。

 

 病院から着信がなくて、有難う。

 

 ご飯が食べられて、有難う。

 

 仕事に行ける事、有難う。

 

 可愛いお花に、有難う。

 

 とめどない・・・有難う。

 

 

 

 父の次のホームを探している。

 

 痰の吸引を夜間もしてくれて、

 

 胃瘻OK。

 

 後は経口摂取の訓練をしてくれるSTがいて、

 

 寝たきりにならないようにPTさんがいて、

 

 という条件の所。

 

 住居型有料ホームだけどありました。

 

 近日中に見学に行きます。

 

 

 父はもう病院はイヤらしい。

 

 十分頑張ったもんね。

 

 後はご褒美を上げなくちゃ。

 

 ちなみに面会は?というと、

 

 現在の週1回10分なのが、

 

 10時から18時まで面会可。

 

 時間制限なしだって。

 

 嬉しいな。

 

 気に入ったら早く手続きをして、

 

 病院から父を早く出してあげたい。

 

 ここは父と同じ階のリハビリ病棟で、

 

 父と同じ胃瘻を造った方の家族が、

 

 退院後もリハビリをさせてあげたいと願い、

 

 見つけた所らしい。

 

 父以外にも胃瘻を造った方がいらっしゃったんだ。

 

 

 

 相談員の方に最初、今の病院を出たら、

 

 リハビリが出来る所はあるか聞いたら、

 

 ないと言われた。

 

 そしたらもう父は寝たきりになるんですかと言った。

 

 納得できなかった。

 

 胃瘻を造ったのは口から食べる訓練をする為なのに、

 

 追い出すために胃瘻を勧めたのかと思ってしまった。

 

 必死で探したら有料で高いが、

 

 リハビリしてくれる所があった。

 

 リハビリ病棟から出たらリハビリは一切なしっておかしな話だ。

 

 

 

 

 人生の最後の方で、父が苦しい思いだけして、

 

 終わって欲しくない。

 

 少しお金がかかっても、

 

 快適に過ごせて、少しでも傍にいて、

 

 父を支えていけたらと思う。