朝起きたらベランダの窓を開けて、
父のいる病院の方角に向かって、
「有難う」と小さな声で言う。
父のもとに届くように・・・。
こうして朝が迎えられたこと、有難う。
父が生きててくれて、有難う。
病院から着信がなくて、有難う。
ご飯が食べられて、有難う。
仕事に行ける事、有難う。
可愛いお花に、有難う。
とめどない・・・有難う。
父の次のホームを探している。
痰の吸引を夜間もしてくれて、
胃瘻OK。
後は経口摂取の訓練をしてくれるSTがいて、
寝たきりにならないようにPTさんがいて、
という条件の所。
住居型有料ホームだけどありました。
近日中に見学に行きます。
父はもう病院はイヤらしい。
十分頑張ったもんね。
後はご褒美を上げなくちゃ。
ちなみに面会は?というと、
現在の週1回10分なのが、
10時から18時まで面会可。
時間制限なしだって。
嬉しいな。
気に入ったら早く手続きをして、
病院から父を早く出してあげたい。
ここは父と同じ階のリハビリ病棟で、
父と同じ胃瘻を造った方の家族が、
退院後もリハビリをさせてあげたいと願い、
見つけた所らしい。
父以外にも胃瘻を造った方がいらっしゃったんだ。
相談員の方に最初、今の病院を出たら、
リハビリが出来る所はあるか聞いたら、
ないと言われた。
そしたらもう父は寝たきりになるんですかと言った。
納得できなかった。
胃瘻を造ったのは口から食べる訓練をする為なのに、
追い出すために胃瘻を勧めたのかと思ってしまった。
必死で探したら有料で高いが、
リハビリしてくれる所があった。
リハビリ病棟から出たらリハビリは一切なしっておかしな話だ。
人生の最後の方で、父が苦しい思いだけして、
終わって欲しくない。
少しお金がかかっても、
快適に過ごせて、少しでも傍にいて、
父を支えていけたらと思う。