ナーシングホーム見学 | 失語症になっちゃったダンナと私の日々 

失語症になっちゃったダンナと私の日々 

2022年12月末、定年退職後、大学院で勉強していたダンナが脳梗塞で倒れ、失語症になりました。
今はリハビリに通い、緩やかな生活を送っています。そんなダンナと私との日々の暮らしを綴っていけたらと思っています。

 

 父の次の棲家を見学しに行った。

 

 母、兄、私の3人で・・・。

 

 

 

 兄は遠方に住んでいるのだが、

 

 それまでに事あることに、

 

 父の病状や次の棲家の条件や候補先など、

 

 細目にメールしていた。

 

 

 けど全く音沙汰なく、母経由で高すぎるやら、

 

 安い所を探せやら伝えてきていた。

 

 直接、私に電話を掛けてこないので、

 

 見学の日の朝(夜勤明けでヘトヘトだったが)

 

 こっちから電話をした。

 

 

 そしたら、やはり高すぎる → (私)リハビリできる中では安い方。

 

 

 何年も生きるのならなおさら→ (私)今日明日も分からないのに。

 

 

 私に対して何も知らない→ (私)兄より医療は詳しい。必死で探してるのに言う?

 

 

 

 兄は精神障害の息子がいる為、

 

 施設探しは自分の方が長けていると言う。

 

 そして次の息子のホーム探しの担当者が、

 

 たまたま今回見学に行くナーシングホームに、

 

 今の父の病院の患者さんを紹介したらしく、

 

 そこで兄は料金が高いと聞いたらしい。

 

 

 父の希望よりもお金の話ばかりになり、

 

 挙句お互いに「勝手にしいや」って話になった。

 

 

 感情が入ると話がややこしくなる。

 

(その時は抑えられないものだ)

 

 

 

 私は父の食べたい、歩きたいという、

 

 希望に沿えるリハビリのある施設がいい。

 

 兄はリハビリよりも価格重視。

 

 それなら父にリハビリしなくて良いのかと聞いたら、

 

 しなくていい、寝たきりで良いらしい。

 

 

 

 ・・・・・・。

 

 

 

 父が胃瘻の説明を受けた際、

 

 胃瘻を造って口から食べれるようになったら、

 

 胃瘻を閉じることができると説明され決意した。

 

 

 胃瘻は前日まで迷っていたとSTさんから聞いた。

 

 

 お金の話になったら顔を出してくる兄。

 

 

 

 そんなこんなだったけど、見学に3人で行った。

 

 

 

 出来立てのホームは新しく快適で、

 

 私はここに決めたいと思った。

 

 施設長さんも良さげな方だ。

 

 兄は施設長に他も検討している、

 

 とりあえず価格が抑えられるよう見積りをと言って見学終了。

 

 

 見学後、喫茶店に行った。

 

 

 兄も思ったより工夫すれば価格が抑えられるので、

 

 ここに決めてもよさそうな感じだったが・・・。

 

 私がすぐにでも決めようとしているので、

 

 予算がね・・・とわざとじらしたと言う。

 

 

 兄はまだ諦められないのか安い所をというので、

 

 ではリハビリのある所で安い所を探してと言ったが、

 

 もう兄ももう探すのはめんどくさいのだろう。

 

 (たいして探してもないが)

 

 リハビリがつくと高くなると言い、

 

 まだ納得がいってない様子。

 

 

 私は家を出る前に失語症のダンナに(久しぶりに登場)

 

 兄が料金が高いと渋っている事を相談していた。

 

 

 そしてダンナにアドバイスを受けていた。

 

 

 そして、その瞬間が来た。

 

 

 母に言わすのだ。

 

 

「どう思う?やっぱり口から食べる稽古してもらいたいよね」母に聞いた。

 

 

 母はすんなり「うん」と言った。

 

 

 その時の兄の苦虫を潰したような顔・・・。

 

 主治医が父に胃瘻の説明をした時、

 

 父がすぐに拒否した時の主治医の顔と同じだった。

 

 

 

 

 もう他にないだろう。

 

 言語聴覚士のいる所。

 

 いないと経口摂取の訓練はしてもらえない。

 

 

 

 本当は家に帰りたい父。

 

 

 呆けないうちに、

 

 生きているうちに、

 

 早く病院から脱出しようね。