父の次の棲家を見学しに行った。
母、兄、私の3人で・・・。
兄は遠方に住んでいるのだが、
それまでに事あることに、
父の病状や次の棲家の条件や候補先など、
細目にメールしていた。
けど全く音沙汰なく、母経由で高すぎるやら、
安い所を探せやら伝えてきていた。
直接、私に電話を掛けてこないので、
見学の日の朝(夜勤明けでヘトヘトだったが)
こっちから電話をした。
そしたら、やはり高すぎる → (私)リハビリできる中では安い方。
何年も生きるのならなおさら→ (私)今日明日も分からないのに。
私に対して何も知らない→ (私)兄より医療は詳しい。必死で探してるのに言う?
兄は精神障害の息子がいる為、
施設探しは自分の方が長けていると言う。
そして次の息子のホーム探しの担当者が、
たまたま今回見学に行くナーシングホームに、
今の父の病院の患者さんを紹介したらしく、
そこで兄は料金が高いと聞いたらしい。
父の希望よりもお金の話ばかりになり、
挙句お互いに「勝手にしいや」って話になった。
感情が入ると話がややこしくなる。
(その時は抑えられないものだ)
私は父の食べたい、歩きたいという、
希望に沿えるリハビリのある施設がいい。
兄はリハビリよりも価格重視。
それなら父にリハビリしなくて良いのかと聞いたら、
しなくていい、寝たきりで良いらしい。
・・・・・・。
父が胃瘻の説明を受けた際、
胃瘻を造って口から食べれるようになったら、
胃瘻を閉じることができると説明され決意した。
胃瘻は前日まで迷っていたとSTさんから聞いた。
お金の話になったら顔を出してくる兄。
そんなこんなだったけど、見学に3人で行った。
出来立てのホームは新しく快適で、
私はここに決めたいと思った。
施設長さんも良さげな方だ。
兄は施設長に他も検討している、
とりあえず価格が抑えられるよう見積りをと言って見学終了。
見学後、喫茶店に行った。
兄も思ったより工夫すれば価格が抑えられるので、
ここに決めてもよさそうな感じだったが・・・。
私がすぐにでも決めようとしているので、
予算がね・・・とわざとじらしたと言う。
兄はまだ諦められないのか安い所をというので、
ではリハビリのある所で安い所を探してと言ったが、
もう兄ももう探すのはめんどくさいのだろう。
(たいして探してもないが)
リハビリがつくと高くなると言い、
まだ納得がいってない様子。
私は家を出る前に失語症のダンナに(久しぶりに登場)
兄が料金が高いと渋っている事を相談していた。
そしてダンナにアドバイスを受けていた。
そして、その瞬間が来た。
母に言わすのだ。
「どう思う?やっぱり口から食べる稽古してもらいたいよね」母に聞いた。
母はすんなり「うん」と言った。
その時の兄の苦虫を潰したような顔・・・。
主治医が父に胃瘻の説明をした時、
父がすぐに拒否した時の主治医の顔と同じだった。
もう他にないだろう。
言語聴覚士のいる所。
いないと経口摂取の訓練はしてもらえない。
本当は家に帰りたい父。
呆けないうちに、
生きているうちに、
早く病院から脱出しようね。