ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」から第2曲『メヌエット』を弾きました
このメヌエット、"メヌエット"という可愛らしい名前と相反して4曲中最も難しいです。
最初から3度重音のキレッキレ高速トリルにドビュッシーの尖りを感じます
そして何が最も難しいのかというと、まず音の「出る瞬間」と「消え方」のコントロール。
1粒1粒、指が鍵盤に入る角度とスピード、そして指を離すタイミングとペダルのバランス。
そしてそこに、フランス特有の「美しい毒」の響きが盛り込まれていきます・・・
これで「ベルガマスク組曲」全4曲の通し動画が完成しました
ドビュッシーの希望ではここに『仮面』と『喜びの島』を入れて、ベルガマスク組曲全6曲にしたかったようですが出版の都合で叶わなかったんですよね。。ドンマイ!
第1曲 プレリュード
第3曲 月の光
第4曲 パスピエ
私はブラームスのクラリネットソナタ第2番(ヴィオラで演奏することもよくあるソナタ)が好きで、クラリネットを吹く長男に「今度帰省した時にやらない?」と誘ってみたら「お〜やろうやろう!練習しておくよ」と乗り気だったので楽譜を渡しました
私が持っている楽譜はヴィオラ用で
ヴィオラの記譜は主にハ音記号で、たまにト音記号を使います↓
ハ音記号は、記号の真ん中の矢印みたいな所をハ(Cの音)として読みます。
楽器の音域によって、このように色々な記譜法が必要になるのです。
かたや、クラリネット(B管)の記譜はト音記号のみだけど移調楽器なので、Cと書いてあれば実際に出る音はB(変ロ)。
長男に「あのさ、お母さんヴィオラの楽譜しか持ってないからこれでよろしく〜」と渡すと、目を丸くして「なにこれ?むりむり!ぜ〜ったいに無理!」と言うので
「ハ音記号で読んで一音ズラせばいいだけじゃん?」と言ってみたのだけど(ザ・オーソドックスなピアノ弾きの鬼所業あるある)
一生懸命に抵抗するのでクラリネット用の楽譜をネットでダウンロードしたのでした。あの時の長男の安堵した顔・・ぷぷっ
ブラームス、難しいぞぉぉ〜〜〜
合わせをするのがとっても楽しみな母です(やっぱり鬼)
↓ちなみに私が持っている楽譜(世界最古の老舗ブライトコプフ版)は表紙にヴィオラ用と書いてあるものの、ヴィオラの人が使うパート譜がヴィオラ用なだけで、総譜は原曲のクラリネット&ピアノのままです。
実際に出る音は「ミ〜レファミソド」ですが、B管なので記譜は「ファ〜ミソファラレ」なんですよ〜まぁいいけど・・ねぇ。