【大潭水務文物徑】

Tai Tam Waterworks Heritage Trail 大潭ダム 香港トレイルセクション6
流れ星見所 大潭ダムを見て回る
流れ星行き方 バスで“黄泥涌水塘公園”で下車。陽明山荘からスタート。
流れ星所要時間  5歳と3歳の足で4時間くらい
流れ星全長 約10キロ
子供満足度 星星星
大人満足度 星星星
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香港全体のこんな場所を歩きます。
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行き方

バスから行く場合は“黄泥涌水塘公園”のバス停から大潭水塘道を歩きます。

香港トレイルとウィルソントレイルの看板が出てきますが、これは通り過ぎます。

すると森の中にそびえ立つ高級アパート“陽明山荘”の入口が出てきます。

陽明山荘を通り過ぎると

『大潭水務文物徑』の看板が出てくるので、後はこの看板沿いに歩けば迷う事はありません☆
大潭郊野公園には大潭上水塘(Tai Tam Upper Reservoir)、大潭中水塘(Tai Tam Intermediate Reservoir)、大潭篤水塘(Tai Tam Tuk Reservoir)の3つのダムがあり、2009年にタイタム貯水池の21の歴史的水道施設を歴史遺産として保護されるようになりました。
今回はその歴史的水道施設を巡る“大潭水務文物徑”というトレイルコースを歩きます。

 

大潭水務文物徑コース地図
 
地図1.2
大潭上水塘石橋と石砌輸水道

しばらくずっと下り道です!

陽明山荘をスタートにするのとゴールにするのでだいぶ難易度が変わります。

下り道ならちゃんと歩いてくれる、、というか走りだす次男! 汗

走り続けるので付いていく親は大変。。

途中“大潭家樂徑”というファミリートレイルの分岐道が出てきます。
ファミリートレイルに行ってもその先同じ道に出るので寄り道してみてもいいと思います。
ぎゃー早い!
走らないでというと速度が上がるあまのじゃく兄弟。
しばらく行くとバーベキュー場がありトイレなど施設が充実しています。
再びファミリートレイルの分岐道が出てきます。
ここも後から同じ道に出るので寄り道してみてもいいと思います。
走る走る!
だんだんと景色が開けてきました。
そしてあっという間に大潭上水塘(Tai Tam Upper Reservoir)に到着!
ここにはウォーターヘリテージトレイルの看板があり、詳しい石橋の説明ボードなどもあります。
一つ目の歴史遺産、大潭上水塘石橋と石砌輸水道を見ながら渡ります。
この石橋は1883年~1888年に造られたものらしく、ダムの南西部に位置し雨水を貯めておく為に使用されているそうです。
エメラルドグリーンが広がるタイタムダム!
綺麗です☆

ちなみにここは去年の8月に香港トレイルセクション6を歩いた時に来た場所でもあります。

【香港】香港トレイル セクション6 大潭篤水塘ダムを渡る

 
地図3.4.5
大潭上水塘水壩
大潭上水塘水掣房と
大潭上水塘記錄儀器房及隧道進水口
石橋を渡り、左側にある大潭上水塘沿いの道を進みます。
少し遠いですが滝も見ることができます。

幅400フィート、高さ100フィート、厚さ60フィートの大潭上水塘水壩が出てきます。

1883年~1888年に造られたダムです。

左を見ればダム、右を見れば山々の自然が広がる気持ちの良い景色です!

ダムの下には水の流れを管理する録音機器室(1917年建設)があり、横には階段があるので降りて見る事ができます。

 

地図6.7

大潭副水塘水壩と
大潭副水塘水壩

少し歩くと先程の石橋と比べると一回り小さい石橋が出てきます。

1904年に建設された石橋です。

ここには鯉などお魚がいっぱい!
しばらくお魚さんを眺めます。
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少し歩くと小さな遊具と休憩所があり、子供たちここでひと遊び。
この休憩所奥にはダムの終点があります。
前回は水嵩が多かったのか、ここから水が滝のようにながれ落ちていました。
 
地図8
大潭篤水塘石橋と大潭中水塘水壩と
大潭中水塘水掣房
途中で“紅磚大潭副水塘工人宿舎”という赤レンガでできた労働者の宿舎があるので少し寄り道して見物。
珍しい形の実を付けた植物がありました。
さて先を進もう。
坂道が続きます。
下り道になると走り出す我が子達。
そんなに早く走ったら転ぶよ!
と注意した矢先に、
転ぶ次男。
腕から血を流し泣き、ここから少しペースダウン。
香港トレイルと分岐する階段が出てきますが、今回はこのまま下り続けます。
少し行くとバーベキュー場と休憩所があるのでここでランチタイムにする事に。
このバーベキュー場の後ろには次の目的地である“大潭中水塘水壩”が見られます。
大潭中水塘はコンクリートの側壁と管状鋼製ガードレールでできていて、完成してから70年後安全上の理由から排水溝を3メートル下げ、くぼんだように見えるダムの形になったようです。
ご飯を食べ、少し遊んだら出発!
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“大潭篤水塘石橋”という橋を渡ります。

この橋は横から見るとこんな感じ。

写真にはうまく映りませんでしたがアーチ状の石橋が水面に映り綺麗でした!

橋を渡ってすぐ右の分岐点へ。
“淺水灣凹”の看板の方向へ進みます。
短いですが急な坂を登ると

先程お昼休憩で後ろに見えていた大潭中水塘水壩の上に登れます!

大潭篤水塘石橋も大潭中水塘水壩も1904年~1907年に造られたものらしいです。

今日一の絶景★
とても素敵な景色が広がっていました!!
逆サイドの景色は、ポコポコ水が噴き出している小さなダムなどがありました。
 
地図11.12.13
3つの大潭篤水塘石橋

さて進もう。

転んでも懲りずに走る走る!!

しばらくはダム沿いを歩きます。
1907年に建てられえた“大潭篤水塘石橋”という名前が同じ石橋を3つ渡ります。
2つ目の石橋は横から橋の形が見れて素敵です。

3つ目あたりから次の目的地の“大潭篤水塘水壩”が良く見れるようになってきます。

“大潭篤水塘水壩”はいつも西湾河からスタンレーに行くときに14番のバスが走るときに使われる石橋。
最近は信号が付いて少し安全になりましたが、少し前までこの細い道をバスと車ですれ違いながら走っていてドキドキしながら乗車していました。
下り道&平坦道で子供は歩きやすいのですが、パパにとっては難易度が低すぎて退屈な様子。
大人は眠くなりながら歩きます。

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ウトウトしながら歩く事数歩で“大潭郊野公園”のバス乗り場に到着!

ここにはトイレなどが完備されていて沢山のハイカーがバスの乗降りをします。

 

 地図17.18.19.20

大潭篤原水抽水站工宿舍と

大潭篤原水抽水站煙囪と

大潭篤原水抽水站

今回のヘリテージトレイルはまだ終わりではありません。

バス停から大通りを突っ切り、向かい側の下り道を歩きます。

学校や大潭童軍中心という施設などがありその横を通りながら下り続けます。
“大潭灣(Tai Tam Harbour)”が出てきますが、海沿いではなくそのまま直進します。
すると赤煉瓦倉庫様式の建物と中国式タイルでできた屋根の建物が出てきます。
ここは“大潭篤原水抽水站”といい香港の中でも古いポンプステーションらしいです。
現在は自動化された電動ポンプで作動しているらしいですが、ポンプと計器の大幅な変更を除けばポンプ場とその周辺の宿舎、石炭輸送用の小さな火災柵は100年以上前のスタイルを維持しているらしいです。
この建物の奥に宿舎などがあるらしいですが鍵がかかっていたのでこの建物しか見られませんでした。
ここの案内板は台風の影響でか、ぐにゃりと大きく変形していました。
 
地図14.15
大潭篤水塘水壩と大潭篤水塘水掣房

少し道を戻り、大潭灣沿いを歩きます。

少し海に寄り道。
ヨットやボートなどが行き来していています。
足元の石を投げて遊ぶ子供達。
何がどうしてそうなったのか謎ですが、背中だけびちゃびちゃになる長男。
ここでお着替え ^^;
この辺りの石には貝がビッシリくっついています。
小さくて見にくいですがカニさんもいました。
ひと通り遊んだら海沿いを歩き進みます。
バーベキューができるレストランなどがちらほら点在。
お客さんで賑わっていました。
そして“大潭篤水塘水壩”に到着。
バスや車が行きかうダムの下側です。
これは1912年~1917年ごろに造られたダムだそうです。
そびえ立つ大きダムの壁は圧巻です!
水の量が増すとここから放水されるようで迫力あるだろうな~!
ダム底を歩いたら階段が出てきて
登りきるとダムの逆側に出て21個の歴史的水道施設見学終了!
おつかれさまでした~★
このまま14番のバスに乗れば西湾河に帰れるから楽ちん~♪
と思ったのですが、バスが全然来ない&来ても満員で乗れない!!
仕方が無く柴湾駅に行ってくれるというミニバスを捕まえ柴湾からMTRで帰りました 涙
 
今回のコースは10キロあるので距離はそこそこあるのですが平坦&下り坂でかなり簡単コース。
次男がすべて歩いた(というか走った)のは良かったのですが、長男&大人にとっては少し物足りないトレイルコースでした。
 
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長男:5歳10か月
次男:3歳3か月

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【子供との山登りで持って行くべき物】

①ハイキングシューズ

滑りにくさが全然違います!

転倒防止になりますし、「疲れた~」となりにくいのでちゃんとしたちゃんとしたハイキングシューズを履かせることをお勧めします。

 

②帽子

暑かったらハイキングに限らず被ると思いますが、結構むれるので通気性の良い帽子をおススメします。

 

 

③トレッキングポール

ポールがあると使いたがってノリノリで歩いてくれることがあります。

又、電車ごっこをしながら歩いたり、岩をつついてみたり色んな用途で使う事ができます!

 

④ベビーキャリー

荷物を背負いながら子供もおんぶできる利点の他にも、おんぶ紐と違って汗が直接子供に付かなかったり、間に風が通るので涼しかったりする利点もあります。

 

⑤速乾性の服(着替え)

香港の山登りは暑いです!!

最低でもTシャツは一枚持って行きましょう。

 

⑥日よけ兼雨具

これは母が必要です!

雨天兼用の軽量傘が役に立ちます!

 

⑦レインウェア

香港の山の天気は変わりやすく、突然スコールのような雨に襲われることがあります。

又、移動中の電車やバスは冷房で寒かったりするので、上着と兼用できるようなレインウェアが役に立ちます。

 

⑧水筒兼リュック

水は多めに持って行かないと命にかかわります。

しかし水は重いので水を背負えるようなハイドレーションタイプのリュックがオススメです。

 

⑨食べ物・おやつ/ウェットティッシュ

お昼を挟むときはおにぎり(腐り防止の為梅干しを入れてます)、おやつは個包装の物を持って行くと食べやすいです。

 

⑩絆創膏

キャラクター系のバンドエードを備えておくと、転んで擦りむいた時など子供の気を紛らわすことができます。

 

⑪虫よけ

虫よけは必須!場所と時期によっては結構刺されます。

子供が小さい時にはこのような虫よけのメッシュのパーカーを着せていました。

 

⑫日やけどめ

香港は紫外線が強いです!

汗にも強いウォータープルーフなのに石鹸で落ちるANESSAのパーフェクトUVマイルドミルクが子供にはおススメです。

 

⑬ホイッスル・ライト

いざという時に!

ホイッスルとライトは最低限の防災防犯グッツです。

 

 

⑮GPSウォッチ&ドローン

無くてもいい物ですが、これがあれば+αハイキングの満足度が上がります★