ズバリ!
今のニキビ治療での最大と言っても良い問題点は、
耐性菌(抗生剤が効きにくい菌)の増加
です。
これまでニキビに使われていた「マクロライド系」という系統の抗生物質であるクラリスロマイシンや、
外用の抗生剤で多く使われているクリンダマイシンに耐性があるニキビ菌が
半数を超えているというデータがあります。
漫然とニキビへの抗生剤投与が繰り返され、
長期に内服したり、内服したりしなかったりを繰り返すことにより、
その抗生物質が効きにくい菌が出現しているのです。
一旦ニキビ菌が耐性菌になると、その抗生物質は効かなくなり、
かつニキビに対して有効な抗生物質は限られてきてしまいます。
このことから、現在は
抗生剤の内服は3カ月まで
抗生剤単独での使用はしない
(耐性菌出現の懸念のない外用剤=面皰治療薬:デュアックやベピオを併用する)
などが推奨されています。
抗生物質の内服は、適切な塗り薬と併用して
かつ期間を限って必要十分な量と期間にとどめることが
耐性菌を出現させてないために大切なのです
当院には毎日多くのニキビ・ニキビ痕でお悩みの方がご来院くださいます。
多くの皆さまがお悩みな疾患なのだと実感する毎日です。
ニキビ治療は
日本皮膚科学会のガイドラインに基づいた
皮膚科学に精通した専門医の治療が必要です
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