【アニメ感想】『天久鷹央の推理カルテ』第9話 | 雪花の風、月日の独奏

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「天使が舞い降りる夜」前後編、感動した。

まさかこの作品に泣かされるとは思わなかった。

ボロボロに泣き過ぎて、今でも心かき乱される。

 

 

 

推理モノなれど、舞台は病院。

当然難病の患者が出てくる展開は予想できたけれど、いつも居丈高な鷹央先生が珍しいぐらい感傷的なので、つられて見ているこっちまで感傷的に。

自分の患者を、しかも10歳にも満たない子供を看取る気持ちって、どんなものなんだろう。

医師ではない私には、想像もつかない。

けれども、きっとずっとすごく辛いんだろうな。

 

ずっと自分の患者兼友達の健太くんと向き合うことから逃げていた鷹央先生だったけれど、最期はきちんと健太くんに寄り添う決意をする。

震える声を必死に抑えて、健太くんのお気に入りの本を朗読してあげる姿に涙腺崩壊。

 

 

 

事件の真相も切ない。

子供だからこその残酷さと、子供ゆえの不器用さ。

相手が必死に病気と闘ってきたことを知らずに嘲笑し、余命さえ幾ばくも無いことを知らされた時、彼らはどんな気持ちだったのだろう。

素直に「ごめんなさい」が言えればいいけれど、そこは複雑なお年頃の子供たち。

一風変わった手段でしか贖罪を果たすことができなかった。

犯した行為は危険極まりないものだったけれど、相手を思いやる十分伝わってきたよ。

 

 

 

それにしても、川澄綾子の男の子役って珍しいね。

初めて聞いたかも。新鮮。

 

 

聖なる夜に天に召された小さな子供。

どうか、その魂が安らかに眠れることを祈って……。