【アニメ感想】『メタリックルージュ』第5話 | 雪花の風、月日の独奏

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『魔女と野獣』と同じく、今期覇権とはいかないけれど、通好みの『メタリックルージュ』。

『ブレードランナー』『トータル・リコール』など、往年の名作映画のオマージュともいえる本作は、アニオタじゃなくて、映画好きのハートを打ち抜いているのでは。

(というか視聴者が『ブレードランナー』を履修してる前提で制作してる気がする)

 

美少女は出てくるけれど、全身メカニックスーツで色気はゼロ。

セクシーなおねーさんは登場するものの、下品な感じはしない。

目指すべきテーマも「自我の在処」「自我の確立」で、哲学的。

俗っぽいものを捨て去った硬派な作りが好印象。

 

ジャンプアニメによくある説明台詞もないので、事態を把握するには会話と映像から推察するしかないんだけど、それがまたマニア心をくすぐるのですよ。

なんでもかんでも説明すればいいってもんじゃないものね。

意図を読み解こうとする力、大事。

 

今週は謎の人形師に侵入されて、ルジュの記憶が混濁する場面が印象的だった。

羽化する蝶はルジュの自意識、道化の仮面と兄はルジュを懐柔しようとする人形師。

母である科学者の映像にノイズが走っていたのは、何を示唆しているのか。

 

 

 

洋画のオマージュなので、役者さんの演技もリアル寄り。

興津さんの演技を聞いてるだけで、声マニアとしては滾るしかねえ!

 

 

 

バトル面では、この道化師少女との応酬がめちゃくちゃ気合入ってて、見ごたえたっぷりだった。

3DCGが主流になっている昨今、2Dの作画の戦闘シーンがよく動くというケースが少なくなってきているので、こいつは懐古厨にありがたい作品です。