公爵……。
そりゃ鬼と名高い我輩の目からも白玉の粒が流れ落ちるわ…。
感動のあまり単独記事立ち上げちまったよ…。
劇伴もめちゃくちゃ良かったよ…サントラはよ…。
6話からはじまったフィラックス公爵編、ここに終幕。
若いからこそできるアンの無鉄砲さがいい方向に動き、職人としての器を大きく成長させた。
公爵と対話しながら亡きクリスティーナの像を仕上げるという発想も、彼女らしい。
これだけでも感動ひとしおなのに、公爵とクリスティーナの関係性がまた、ねえ。
最愛の妖精を失ったことで傷つき憤りを感じている公爵がもう一度彼女に会うために、彼女の砂糖菓子を見つめ続けることでもう一度彼女の誕生を祈るという、途方もない願い。
妖精が人間の視線を受けて誕生するという設定がここぞというばかりに活かされたエピソードだった。
同時に公爵とクリスティーナを襲った悲劇は、アンとシャルに訪れるかもしれない未来をも暗示している。
アンに「これからも一緒にいて」と請われて、抱きしめはするものの肯定の意は示さないシャルの心境や如何に。
このエピソードでは、シャルの違う一面が見れたのも収穫かな。
アンに別れを切り出されて完全にへそ曲げてたり、ミスリルに真相を知らされて血相を変えて城に戻ったり、いつもクールで斜に構えているシャルの珍しい表情がたくさん。
それだけアンに絆されつつあるということか。
ミスリルはいつもどおり剽軽で清涼剤。
高橋李依さんが毎度本当にイイお芝居をなさるんですよ。
フローラ様といい、ミスリルといい、良い役を掴まれましたな。
何よりシャルへの想いを自覚してから、アンがどんどん可愛くなっていくのがいい。
想いの力は無限大。
しかし、アンの砂糖菓子のおかげで公爵の処分が蟄居で済んだという理屈はよく分からなかった。
原作では詳しく書かれてるのかな。ちょっと原作小説に興味がわいてきた。