【アニメ感想】『オリエント』第4話 | 雪花の風、月日の独奏

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武 蔵「オレに色仕掛けは通じないぜえ」

武 蔵「――鉱夫としての特殊訓練を受けているからな」

小次郎「特殊…訓練!?」

 

ダメだ笑いが止まらない。

 

 

原作未読の人には何が何やらさっぱりな色仕掛け無効化も、原作既読組には壮大な伏線(意味深)でしかないこのシーン。

あー、ダメだ。今後のネタ晴らしが楽しみで仕方ない。

 

片や、美少女に迫られても、フランケンシュタイナーで太ももに挟まれても、「なんだ、こんな色仕掛けに引っかかったのか?小次郎」と言い捨てられる武蔵。

片や、「やめろ!脱ぐんじゃねえ!」と悲鳴を上げ、「初めて間近で女見たわ」と(焼き魚喰いながら)しみじみ感じ入る小次郎。

ここら辺から二人の間にマリアナ海溝よりも深い溝のごとき格差が生まれるのですよ…主に女性関係で…(ゴゴゴゴゴゴ

安心しろ小次郎…心配するな小次郎…それでも我輩は小次郎派だ…。

 

 

 

物語が大きく動き出し、武蔵と小次郎の漫才がノリにのっているので、視聴がすこぶる楽しいぞ『オリエント』。

壮馬くんの煽り口調、本当にイラッとするわ~最高だわ~。

金髪キャラと嫌味が得意なキャラって、まさに壮馬くんのためにあるような配役。

 

 

 

雄馬くんは、滾る情熱と優しさを併せ持つ武蔵を好演。

「そんなに言いたいことがあるんなら、言ってみればいいじゃねえの」なんて、こんな穏やかな口調で言われたら、誰でもほだされますわ。

アニメの『花子くん』で祓い屋の青年を見たから思ってたけど、雄馬くんはガサツキャラやパワーファイターよりも、意外と優男役の方が(声質的に)しっくりくるんだよな。

それにより、武蔵のいい男ぶりがアップ。

いやはや、素晴らしい相乗効果。

 

 

 

3話まで野郎ばっかりだったこの世界に舞い降りた一輪の花、つぐみちゃん。

いいぞ、いいぞ、いいですぞー。

丈の短いお着物、ちょっとはだけた衿、ヒールのついた下駄、華やかなビジュアルもさることながら、人懐っこい性格が可愛い。

「馬鹿め!引っかかったな!」の悪役ぶりも含めて、高橋李衣さんの熱演が光ります。

『ダイの大冒険』のフローラ様を演じていることもあって、最近我輩の中で高橋さんボイスがちょっとしたブーム。

 

そのつぐみちゃんを懐柔するお館様の怖いこと。

罵詈雑言で自己肯定感を下げてから、優しく頭を撫でて「自分の言葉だけを聞いていればいい」とささやく。

ひえー、立場が低いものの心情を理解尽したドメスティックバイオレンスーーーー!

大高作品は、周囲からの圧力で現状維持に甘んじるキャラクターや劣等感を抱えたキャラの心情描写が本当にうまいのよね。

そして、自分の殻を破って羽ばたいていく過程が見事。

 

飴と鞭を巧みに使い分けるご主人様に手綱を握られ、恐怖に縛られ、自ら思考を放棄しているつぐみちゃん。

名前の通り、空に羽ばたける日は来るのか。

武蔵と小次郎にはない軽快なアクションも彼女の魅力の一つなので、頼むアクション作画ガンバレ。